先日のSXSW2015に於けるPerfumeのパフォーマンスを観て
ファンならまずは"1mm"のMVの発展形だというのは感じたのでないかと思う。


https://youtu.be/ihNaFCEd0Ms







実は1mmのMVを観た時も思ったんだけど今度の"STORY"の電光パネル芸でも連想した
ある日本古来の伝統芸能がある。それが「幇間芸 -ほうかんげい」。通称「太鼓持ち芸」
その中で屏風を使った一人二役の芸がこれ。ある年齢以上の人なら寄席番組とかで見た事あるでしょ?


https://youtu.be/KaXgmzLE1gY







wikiによれば

「幇」は助けるという意味で、「間」は人と人の間、すなわち人間関係をあらわす意味。この二つの言葉が合わさって、人間関係を助けるという意味となる。宴会の席で接待する側とされる側の間、客同士や客と芸者の間、雰囲気が途切れた時楽しく盛り上げるために繋いでいく遊びの助っ人役が、幇間すなわち太鼓持ちである、ともされる。

だそうで、これを発展させて仮想空間と現実空間を結びつける「手助け」を
無意識にやってると考えれば非常に日本的だなと。
(ライゾマチームが意図的にやってるとも思えないしw)

もっと言えばかつて日本には「額縁ショー」というのもあってですね…w

それプラス、ひょっとしたら海外の「飾り窓」文化の猥雑としたイメージも
MIKIKO先生あたりはアイディアでありそうな気もするな。
Perfumeが醸し出す『マネキン感』がまたそうしたものと組み合わせると極めて相性が良い。
僕は、彼女達が他のアイドルやアーティストより特に扇情的なフリや衣裳でないにも関わらず
色気を感じさせるのはその辺の諸々が深層心理に働きかけるからではないか?と思ってます。





で、その「飾り窓」という事で言えば最新の"Pick Me Up"MVに繋がるじゃないか、とw
児玉監督お得意のシュールレアリズム的映像表現でアートに昇華されていますがね。
本人が向かい合う場面なんかはルネ・マグリッドを思い出すし。
"ナチュラルに恋して"も然りで、多分好きなんでしょうね。







そうした古今東西の要素を取り込んで自家薬籠中のものにしてしまえるのが
チームPerfumeの強みであるのは間違い無さそうです( ̄ー ̄)