梅雨入りした途端豪雨続きだったのが嘘の様に晴れた週末。
日比谷野音で行われた東京女子流のライブに行って来ました。

午後4時なのに夏の陽射しのエントランス。
日比谷野音


客入れBGMは僕が入場した時にはStevie Wonder、EW&Fで、極めつけがRoberta Flack
"Killing Me Softly"にBobby Brown "Don't Be Cruel"( ̄ー ̄)
他にはRick Astley等々松井サウンドの原点的な選曲が続いていたのが一転して
Led Zeppelinの"immigrant song-移民の歌"が響き渡りバンドメンバーが登壇というシャレw


「bonsai.」
G.土方隆行
B.湯浅崇
Dr.渡嘉敷祐一
Key.松田真人




続く影ナレは女子流メンバー自身。
ステージ正面スクリーン下から背中に例の十字架をくり抜いた白のトップスに
キャンディストライプのロングスカートに身を纏って飛び出て来ていきなり「ヒマワリと星屑」!


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「東京女子流 4th JAPAN TOUR 2014 CONCERT*04
~野音Again~ with 土方隆行バンド (bonsai.)」



ーセットリストー

01.ヒマワリと星屑
02.頑張っていつだって信じてる
03.W.M.A.D
04.Liar
05.Don't Be Cruel
(MC)
06.おんなじキモチ
07.大切な言葉
08.ちいさな奇跡
(MC)
09.それでいいじゃん
10.ふたりきり
11.ずっと 忘れない。
(MC)
12.十字架(※バンド休憩「学校の怪談・呪いの言霊ver.」音源使用)
(MC)
14.キラリ☆
15.孤独の果て~月が泣いている~
16.Rock you!
(MC)
17.pain
18.Limited addiction~Unlimited addiction
19.運命
20.鼓動の秘密
(MC)
21.約束

Encore
01.Attack Hyper Beat POP
(MC)
02.Killing Me Softly


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なぜ最初に”ヒマワリ”だったのか・・・

一昨年から喉の不調に苦しむ小西さんのパートで特にキツそうだった何曲かが
2013武道館ライブで遂に他のメンバーで代行されるようになった。この曲はその代表例。

それが、事前にリハの音漏れで確認されていたとはいえ本番では替えられることが多かった
というのでどうなるかと思っていたら、本来の歌割が復活!
見せ場である彼女のパート、最初こそ「恐る恐る」という堅い歌い方だったけれど
一時期のように声が裏返る事も無く、絞り出すような痛々しい感じも無く自然に歌えていたと思う。





小西彩乃復活!これこそこの日最大のサプライズでしょう。
1曲目だったのはコンディションが良いうちにというのがあったのかもしれないけど
彼女の復活を印象付けるのにこれ以上の選曲はなかったはず。
僕でさえ感慨深かったのだから昔からのファンがここで涙腺崩壊だったのも無理はない。
(本調子ならあんな物じゃないと聞いたので、まだあえて「完全復活」とは言わない。)



そして冷静に考えると、2曲目のGISと3曲目W.M.A.Dはもしかしたら1曲目からの流れで
メンバー間の思いがこめられていた曲順なんじゃなかろうか。



4曲目"Liar"における新井さんの目力は相変わらず凄まじいw
この曲『ちぎって捨ててくのっ』の部分が好きなんですよね。
お約束のスカートをはぎ取る振りで提灯ブルマ風ショーパンに変身。
(普通のショートパンツでよかった気もするけど’w)

5曲目にライブでは久々の"Don't Be Cruel"。いやぁこれは良い。生バンドが合う。


いきなり5曲連続後のMCで全く息を切らした様子もなかったのが相当鍛えて来てるのがわかる。
ただ、以前より随分良くなったとはいえ相変わらず内容はグダグダ(笑)


続いて親子連れ向けにアニメ「はなかっぱ」のEDで起用された曲をまとめて来たのは上手い。
"おんなじキモチ"でも小西さんが苦戦してた高域パートがあるけど難なくクリア。
今回のバンドがこういう曲でもアドリブを入れて来るので演奏が子供向きでなかったのも良い(笑)

9曲目と10曲目がアルバム「約束」から。
"それでいいじゃん"はいつ以来だろう?セトリをメンバーが考えたから入ったのかな。
(個人的にはここに"幻"を加えて欲しかったw)
11曲目に初披露"ずっと忘れない"。生バンドだと予想以上にソウルフルで良かった。

ここでアラフィフバンドはいったん退場。唯一の音源使用で"十字架"。
アルバムバージョンを生バンドで聴きたかったなぁ(T▽T;)
映画バージョンだったのは公開中だから仕方ないか・・・




MCでメンバー曰く『ダークな曲』という"十字架"で聴き入って静かになった会場を見て
べーやまが「まだまだいけますか!」「盛り上がってる?」と唐突にコール&レスポンス。
次がしっとりした"キラリ☆"なのにw
小西さんから『ここでやる?』という正しいツッコみ。
『これやりたかったの』『今だなと思って』と山邊さん満足そう。
あまりのフリーダムっぷりに他のメンバーも苦笑いというww

誰か言ってた「リーダーという重荷を肩から下ろしたやまべをどうコントロールするか
あるいはしないかが今後の課題w」という意見に同意(笑)




15曲目以降はアゲアゲで攻めたのもライブが締まった要因。
初披露の"pain"は予想通り生バンドが映えて素晴らしかった。振り付けもエロいしw
そして白眉はやはり"Limited addiction~Unlimited addiction"。
この曲もヒマワリと共に小西さんにとって長い間鬼門だった旧曲。




ここを全く危なげなく歌いきったのは大きな自信になったんじゃないかと。






本編ラスト、現リーダー庄司さんがボロボロだった3rdツアーを述懐して
ツアータイトルでもあった"約束"を持って来た所に今回の野音に対する
メンバーの入れ込み具合の理由が伺えた。
女子流にとっては前回のツアーはまだ終わってなかった。
この日は4thツアーFINALであると同時に3rdツアーのけじめでもあったという事でしょう。


まぁしかしこのMC後の"約束"は反則だよなぁ…かなり危なかった(;^_^A






感心したのは、ここで普通ならメンバー号泣でも不思議ではないのに誰一人涙を見せなかった事。
想像だけどステージでは泣かないと決め事でもあるのかな?
実際ヒマワリで小西さんは自分へのコールで必死に堪えていたらしい。



小西彩乃"あぁちゃんるーむ"「ファイナル」







アンコールではこの日初めての衣裳替えで野音グッスの七分丈Tに。
1曲目が暗くなった会場で効果を発揮する懐中電灯を使う振り付けのAHBP。
故障かスイッチをミスったのか庄司さんだけ点かないトラブルがあったものの
ここまで来たらさしたる瑕疵にも思えなかった。


ラストがデビュー曲以前の言わばプロトタイプTGS00"Killing Me Softly"で締めというのが象徴的。






プロジェクションマッピングや派手なレーザー演出も無く、いつものS竹タイムも無く(笑)
メンバーへのサプライズも無く、純粋に歌って踊っての約2時間半。
未だに余韻が続いているくらい久し振りに心に残るライブだった。



まだあと1、2回様子を見る必要があるけど、小西彩乃復活で女子流はようやく
次の扉を開ける要のピースが埋まったと言っていいでしょう。
第2形態になった新井さんとのツートップ復活は喜ばしい限り。
庄司さんのダンスは相変わらずのキレ。リーダー的な風格も出て来た様子。
やまべはこのまま放し飼いで良いと思うww
そして未完の大器、中江友梨の開花も近い様子ですな( ̄ー ̄)








※この記事は一度アップしたのを加筆訂正した第2稿です。(14.6.17)











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