頼りにしていた技士さんが、
透析クリニックを辞めてしまって。
最後の日に、
大事にしている推しのアーティストのCDを、
両手に抱えるほど、
私にプレゼントしてくれました。
本当は聞きたいのに。
まだCDにさえ触れられません。
お別れは仕方ない。
そう言い聞かせても心が追いつきません。
私はその技士さんが大好きでした。
自分の軸がしっかりあって。
でもちゃんと柔らかくて。
若いのにすごいなあ、って思っていました。
アニメや映画や、
その技士さんの影響でたくさん見ました。
私もはまったものも色々あります。
お互いに見たものの感想を、
ワイワイお喋りするのが本当に楽しかったな。
透析のことも。
私の難しいシャントに穿刺するとき、
「あ〜、手が震えたわー」って、
刺し終わると本当にプルプルしていて。
いつも一生懸命に関わってくれて嬉しかった。
辞めることをまだ知らなかった時、
何気ない会話で、
「人生忘れることの方が大事やから」って、
その技士さんが、フッと言って。
「忘れることって意外と出来やんから苦しいことあるよな」って答えたけど。
それから数日後、
辞める2日前に、
「〇〇ちゃんに、いつ言おう言わんといこうかなと思ったけど、やっぱり……」って、
明るいけど意外とクールなその技士さんが涙ぐんで、
ベッドサイドにしゃがんで私の手を握りながら、
辞めることを伝えてくれました。
なんて言っていいか混乱して。
私の中ではあの時から時間が止まっています。
それから、
明るいふりをして、
大丈夫なふりをして。
ちょっと疲れてきました。
今日の透析で長老(ベテラン技士さん)に、
「いなくなったの信じられやん、また来そう」って、
ポロッと口にしたら。
「今までもあったやろ?(お別れ)10年たてば、あ〜、おったなあ、ってなるよ」って長老。
んー、確かにいっぱいスタッフとお別れしたけど。
言ってることもわかるけど。
まだその境地にはいたれません![ぐすん](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/640.png)
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豆腐メンタルな私です。
このブログで何回も書いていますが。
透析患者にとってスタッフは本当に大きい存在です。
でも誰にでも心を委ねられるわけじゃない。
委ねさせてくれる長老がいてくれる!
そうスタッフの笑顔がわたしの笑顔![ニコニコ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/002.png)
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時に、忘れることは大事だけど、
私は忘れない。
楽しい透析時間を今までありがとう。