「ジョゼと虎と魚たち」 | *ma-petite-fleur*

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私のブログにきてくださってありがとう。
タイトルはフランス語で、マ・プティトゥ・フルーフと読みます。
私の小さな花という意味です。
毎日の小さな出来事の中に幸せをみつけて日常を綴りたいと思います(*⌒▽⌒*)




むかーしに見た、
田辺聖子さんの短編小説を映画化した、
「ジョゼと虎と魚たち」
当時は池脇千鶴さんと妻夫木聡さんが主演をされていました。

2020年にアニメ化されたものが、
ネトフリにあって。
懐かしいなあと思わず見始めました。

主人公のジョゼは幼い頃から車イスで。
おばあちゃんと二人で暮らし。
「外は恐ろしい猛獣ばかり」っていうのが、
おばあちゃんの口癖で。
時々行くお散歩くらいで、
外の世界を知らずほとんど家の中で過ごす毎日。
ある日坂道で車イスから転げ落ちそうになったところを大学生の恒夫に助けられ。
おばあちゃんが恒夫に持ちかけたバイト。
ジョゼの注文を聞いて相手をすること。
ひねくれもので言葉が悪いジョゼ。
でもそれに折れずに遠慮なくまっすぐに接する恒夫。
少しずつ心の距離が縮まる。

知らなかった外の世界を、
恒夫と知るようになり、
ある日動物園に虎を見に行きたいとジョゼ。
虎を見ながら、
「なんで虎?」と恒夫(管理人と呼ばれてる)
「一番怖いものを管理人となら見れる思て、すがれやんやろ、コワても管理人やなかったらすがれんやろ」

ある日、
ジョゼを助けるために事故にあい、
もう歩けなくなるかもと宣告され、
落ち込み人生を夢を諦める恒夫に。
ジョゼは自ら描いた得意な絵を絵本にして。
「翼がなくなっても心に大きな翼をもっているのだから、あなたはその翼で私を助け導いてくれた。その翼であなたはどこにでもいける」と。
と、伝えます。

ジョゼの思いが心に届きリハビリに向き合って、
夢を叶え、そしてジョゼともハッピーエンド。


管理人(恒夫)は、
少し長老(透析のベテラン技士さん)に重なる。

昔見た頃は、
車イス生活のジョゼと病気をしている自分を重ね合わせて見るのが苦しかった。
外の世界は猛獣や虎まるけ。
病院の中の世界にも、
怖い虎たちがいる。
でも長老があらわれて、いてくれて。
「すがれやんやろコワても管理人やなかったら」

長老(透析のベテラン技士さん)じゃなかったら、
すがれない。
長老の翼は私を何度も何度も助けて、
大丈夫な方へ導いてくれる。

病院という世界の中にいる長老。
ジョゼが描いた絵本の中の世界で、
翼を持つ青年が、
人魚を何度も助け、二人でいろんなところに行き、
「楽しくて心が躍るわ」と。
そんな世界を教えてくれた青年に、
一つしか願いを叶えない魔法の貝殻で、
自分が人魚に戻ることより(泡になってしまう)
青年の回復を願った人魚。

怖い世界で、
私に心を取り戻してくれてありがとう。
いつも楽しい時間にしてくれてありがとう。
いつか魔法の貝殻を長老のためにこっそり使いたい。





フランス語の先生がくれたカード。
こんなかわいい虎なら怖くないかな(笑)






何十年も前、
友人がくれたカード。
「嵐の中〇〇ちゃんを守る天使に見えました」って。

「あなたが人生に迷った時、天使があなたの心の中に寄り添って家への道をしめしてくれるでしょう
あなたのことをおもっています」


*英文のhomeを家と訳しましたが、
本当の自分自身から迷子になった時に、
本当の自分に戻ることがhomeには含まれているのではないのかな、と思います。