友人が着ぐるみを欲しいというので、私もいろいろ着ぐるみを検索してみた。ヒマなのである。
気がついたのだけど、ぬいぐるみはかわいいが、着ぐるみはなんとなく不気味だ。
とくに背の高いキティちゃんは、嫌だ。
で、思い出したのだが、以前友達の子供のコスプレ衣装を作ったことがある。
友人宅で、いつもどおりガツガツと飯を食べていたら
「くじらさん、あなたお裁縫も上手いし、どうせヒマなんだろうから、
うちの子の衣装を作ってよ」
と有無を言わせぬ口調で言ってきた。なんでも幼稚園で仮装パーチーがあるという。
この友人宅ではいつもタダメシをガツガツ食べさせてもらっているので、
ここで浮き世の義理を返さなければ、背中の唐獅子牡丹が泣くと思い←(☉∀☉)
「(ｏ￣∀￣)ノ”ぁぃ 、わかりました」と承知した。
で、何を作ろうか・・・・という話になったので
「あ、アタシ、エレファントマンがいいと思うわ♪」と提案した。
作るのが簡単そうだから。
が・・・・・却下された。ちっ！
で、じゃあ、何がいいんじゃあ！と聞くと
「私、王子様とか海賊とか、そういうのがいい」と、のたまう。
仮装パーチーまであと１０日くらいしかないのに、そこまで高度なモノを
人に作らせようとするなんて、なんて寝ぼけたことを言う女なのであろうか。
回し蹴りをいれようと思ったが、カレーのオカワリが欲しかったので、やめておいた。
そこで、当事者本人の意向を聞いてみるべぃ・・と、子供を呼んで尋ねてみた。
「う～ん ボクね、ボク、鳥さんがいいの。」
鳥？？？(☉∀☉)？？？
そういえばこの何日か前、皆で紅白歌合戦のビデオを見た。
そこに出ていた美川憲一だか小林さっちゃんだかが、不死鳥・・・みたいな格好をしていたので、
もしやあんな豪華絢爛な衣装を着たがっているのでは・・・と思い、
場合によっては牛殺し
してやろうと、すかさず抱っこした。
「あのね、ボクね、緑の鳥さんがいいの。」
緑？？？(☉∀☉)？？？
こんなの？
こんなんどうやって作るのん？
え？？
ふむ・・・・・。あきらめさせよう。
で、それから延々とエレファントマンのすばらしさを、涙ながらにとくと語ってやったのだが、
聞き入れてもらえなかった。
なんて分からず屋の子供なんだ！
結局、子供の意見を尊重することになり、布屋に行って、テキトーに布を買ってきた。
緑1色なのも不気味なので、白・青・黄色・・・なども購入した。
でも布を買ってきたのはいいが、型紙もなければ、デザインも決まっていないので、
どんな風にしていいか、皆目わからない。
そのころはネットもしていなかったので、調べようもないし、困ったなあと思いつつ、
手を広げたときに、羽がヒラヒラとするのがいいかなあ・・・と考えてたらひらめいた！
そうだ！スマップがガッチャマンをすると言っていた！
ガッチャマンみたいに格好良くしよう！・・・・・・・緑色だけど
そして完成したのがコレだあ！
子供なんで、かわいく仕上げました。
首にヒラヒラ、手首にヒラヒラもつけました。
前と後ろの羽の部分は
切りっぱなしでよい和紙？をチョイス。
動き回っても羽が落ちてこないよう、
しっかり羽の上の部分で縫ってあります。
ただ、腕につけた羽は1枚1枚分離してる布で
手縫いです。
ええ、手縫いです。
手縫いなんですよ！
1枚1枚縫ったんです！！
アタシはたいそう心の優しい女なので、
着心地まで考えて、肌にあたる部分はチクチクしないよう
ちゃんと丸く縫いましたよ。
ええ、ええ、こういう小細工するから余計に時間がかかったんです！！！
もう朝から晩まで縫い仕事してました。
丸５日間かかりました。
これで文句言われた日にゃあ、飛び膝蹴りでもしてやろうかと思いましたが、
親子共々、喜んでもらえました。
当日はいろんな仮装の子供がいたようですが、皆、張り切っていたようです。
緑色のガッチャマンは色的には地味ですが、細部までこだわって作ってあったので、
周りのお母さんたちから、けっこうオホメのお言葉をもらえたようです。
手縫いで大変だったけど、つかの間のお母さん気分が味わえて私も楽しかったです。
でも、世のママさんたちって、大変なのね・・・。
中には、お裁縫苦手な人もいるもんね・・・。
今入学シーズンだから、ナントカバッグみたいなの作らなきゃならないんでしょう？
でも日本の方が、かわいい布がいっぱい売ってるので、作りがいもあるよね。
では、これから庭仕事に行ってきま～す。
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