真菜の誕生日 | 池袋暴走事故 遺族のブログ

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平成31年4月19日、池袋において発生した交通事故。10人が重軽傷を負い、私の最愛の妻と娘の尊い命が奪われました。
再発防止について活動して行きます。
何卒よろしくお願いいたします。

今日は真菜の誕生日でした。

生前と同じように、バラを買ってお供えしました。


今日は妻がどんな人だったのかを書きたいと思います。


写真:2014年 交際中、沖縄での写真


真菜は寡黙で、とても控えめな性格です。しかし、いつもニコニコしていて、人をもてなしたり、喜ばせたりするのが大好きでした。私には無いものを沢山持っていて、とても素敵な人だと思い猛アタックをしました。


私は持病があったのですが、結婚したときに「私が絶対に直してあげる!」と言い、身体にいい料理を沢山勉強してくれました。本当に結婚した年から検査に引っかからなくなりました。


真菜の作る料理はとても美味しくて、特にカレーが大好きでした。全て香辛料で1から作る本格的なカレーでした。

ポン酢なども手作りするので、「ポン酢って作れるものなの?買うものじゃないの?」と私が聞くと笑っていました。


莉子が産まれてから、私は妻の育児に感心しっぱなしでした。

この写真は、莉子のために真菜が作ったシートです。
冷蔵庫に、莉子が一日の中でやることが書いてあるシートが貼ってあります。達成したらシートをひっくり返して、一日の終わりには「出来た!」と喜び合っていました。とても微笑ましい光景でした。
これは真菜が記録していた、莉子の記録です。
そばにある数字は○カ月という意味なのですが、育児や家事で忙しい中、フェルトで手作りしていました。
私には絶対にできないことなので、本当に凄いなと思っていました。
彼女の愛は私や莉子だけに向けられるものではありませんでした。
沖縄のご家族や友達の誕生日には時間が許す限り直筆の手紙を書き、送付していました。
私は細かい気配りとかはあまり得意では無いので、彼女のこういった部分を心から尊敬し、彼女のような人間になりたいと憧れのようなものを抱いていました。

誕生日を迎えて

生まれてきてくれたこと。出会えたこと。6年間共に過ごせたこと。莉子を一生懸命に産んでくれたこと。たくさんの愛を莉子と私にくれたこと。全てに心から感謝しています。


結婚した日から亡くなる日まで、「愛している」と「ありがとう」を伝えない日はありませんでした。

もちろん、おじいちゃんおばあちゃんになっても伝え続けたかったですが、愛と感謝を沢山伝えられたという点では後悔はありません。

誰しもいつかは何らかの形でお別れの時が来ると思います。是非、愛する人や当たり前の日常を大切にして欲しいと願っています。


刑事裁判が続くのか終わるのかは分かりませんが、交通事故での辛い別れが1つでも無くなる社会を目指して活動していきたいと思います。彼女が私に与え、教えてくれた愛を実践し生きたいです。


長くなりましたが、最後までご覧くださりありがとうございました。


コメントやメッセージをくださる方、全く返せていませんが、元気をいただいています。皆様のお気持ちに心から感謝しています。皆様のご多幸を心からお祈りしています。



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【TBSの池袋暴走事故 報道まとめ】:https://news.tbs.co.jp/newsi_sp/ikebukuro/

【テレビ東京の池袋暴走事故 報道まとめ】:https://txbiz.tv-tokyo.co.jp/specials?id=13

 

 

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