第3回公判を終えて 2020/12/14 | 池袋暴走事故 遺族のブログ

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平成31年4月19日、池袋において発生した交通事故。10人が重軽傷を負い、私の最愛の妻と娘の尊い命が奪われました。
再発防止について活動して行きます。
何卒よろしくお願いいたします。



出典:テレビ東京

第3回公判が終わりました。

弁護側の具体的主張が初めて明らかにされました。弁護側が冒頭陳述で「電気系統のトラブルでブレーキが利かなかった可能性は否定できない」と主張しました。

そして専門家の意見書が提出されました。意見書は、経年劣化による電子部品のトラブルの可能性があるとの内容でした。


いずれにせよ、前回の第2回公判で目撃者の方から聞いた「ブレーキランプがついていなかった」という証言を覆すものではないと思います。たまたま同時に、複数箇所の部品が壊れたということはあり得るのでしょうか?私はそうは思えませんし、意見書の内容は、すでにある証拠で反論できる内容だと私は思いました。

そして加害者側から「一般的に踏み間違い事故が起きるのは停車した状態から発車しようとして、アクセルとブレーキを踏み間違える。よって走行中であった加害者が踏み間違えるということは考えにくい」という旨の発言がありました。ところがその後、「加害者は最初のカーブを曲がる際、アクセルから足を離し、惰性でカーブを曲がった」と言っていました。これは走行中に一度アクセルから足を離しているのですから、加害者側が言う「一般的な踏み間違え事故」と変わらないのではないでしょうか。私はそう思います。

【私が会見で述べたことをまとめます】

・意見書の内容は、すでにある証拠で反論できる内容だと私は思いました。
だからこそ、時間がかかったとはいえ、ここまで証拠を集めてくださった警察や検察には心から感謝しています。

・冒頭陳述にて「縁石に乗り上げ、パニックになった」ということを認めていました。ところが、「その後アクセルから足を離し、アクセルが戻らないことを目視した上でブレーキを踏んだ。」と述べていました。果たしてパニックになった人間が、事故までほんの数秒しかない間で、そんなに冷静に機敏な動きが出来るのでしょうか?かなり信憑性に欠けると思います。

・加害者側は「健康について何も問題なかった」と最初に言っていました。確かに運転することは違法ではないでしょう。しかし普通の意味での健康と、運転をする上での健康は違うと私は思います。しかも、非常に交通機関に恵まれた場所に住んでいるわけです。もし読んでくださっている皆様が、杖をつく加害者が目の前で車に乗り込もうとしたとしたら近くに寄りますか?私がもし側にいたら近くに寄りませんし、妻と娘を近づけることも絶対にないと思います。

・加害者は過去10年以内に事故はないと述べていました。しかし平成13年に人身事故を起こしていることは事実であり、その段階で家族での話し合いなどは無かったのかということを今後聞きたいと思います。

・ブレーキやアクセルについて踏んだ踏まないを述べていましたが、加害者の頭の中ではそうなのでしょう。様々な証拠や証言を見て、私はそもそも勘違いから始まっているとしか思えません。

今後の予定としては、4回目公判と5回目公判の2回で2人の証人が証言をしてくださるとのことです。


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