34歳を迎えて | 池袋暴走事故 遺族のブログ

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平成31年4月19日、池袋において発生した交通事故。10人が重軽傷を負い、私の最愛の妻と娘の尊い命が奪われました。
再発防止について活動して行きます。
何卒よろしくお願いいたします。

池袋暴走事故 遺族の松永です。

いつもご覧くださり誠にありがとうございます。

 

今日で34歳になりました。

 

■記念日反応

「記念日反応」という言葉があります。

命日や誕生日、結婚記念日など、故人との思い出深い日が近づくと、気分が沈んだり体調がすぐれないなど、亡くなった直後のような反応や変化が出ることです。死別体験がある方は、この反応を体験された方も多いかもしれません。

 

今年4月19日の命日、事故が起きた12時23分に事故現場で手を合わせた時に、これまでで一番強烈な記念日反応を体験しました。まさにフラッシュバックという感じでした。何週間か、不眠や手の震えなどが出ました。

 

事故直後から命日のその瞬間まで、「自分の心、感情はコントロールできるものだ」とひたすら考えるようにしていました。事故後、心理学の本や動画などを見てそう学んだからです。

「人生で起きたことにどう意味付けをし、どう生きていくのかは、自分の心次第だ」と自分に言い聞かせていました。

 

しかし脳にそう言い聞かせても、なかなか心と体は簡単にはいかないものだと記念日反応を経験して実感しました。

 

今日もしかしたら、また反応が出るかも知れません。

ですが、それもまた私という人間の自然な感情、自然な反応だと思います。その時は、そうなってしまう自分を許してあげようと思っています。

 

そして落ち着いたら、また心をコントロールしつつ、交通事故抑止活動と裁判にひとつひとつ向き合っていきたいと思います。

その方が、二人が愛してくれた自分らしく居られると私は思うからです。私にとっての記念日反応は、ありのままの自分を受け入れつつ、本当の意味で自分自身と向き合う学びとなりました。

 

今回は少し感情的な文章で、読みづらいかもしれませんが、想いをそのまま書きました。

 

私が発信をするのは、決して皆様を暗い気持ち、悲しい気持ち、憎しみや恨みの気持ちにさせたいわけではありません。

私たちのような交通事故遺族が、毎日生まれているのが今の社会の現実で、本質だと思っています。普遍的な日常が突然亡くなってしまった交通事故遺族の現実を知っていただき、同じ思いをする人が出ないよう、より良い交通社会、より良い未来に繋がっていってほしいと思っています。長いスパンにはなりますが、そのための活動も続けていきたいと思います。

 

最後までご覧くださりありがとうございました。

 

写真は2016年8月26日、私の30歳の誕生日です。

真菜がごちそうを作ってくれました。

 

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