池袋暴走事故 遺族のブログ

池袋暴走事故 遺族のブログ

平成31年4月19日、池袋において発生した交通事故。10人が重軽傷を負い、私の最愛の妻と娘の尊い命が奪われました。
再発防止について活動して行きます。
何卒よろしくお願いいたします。

豊島区が「犯罪被害者等支援条例」を制定してくださいました。
11月15日(土)としまセンタースクエアで開催される制定記念シンポジウムにて講演をします。
🔸お申し込みはこちら
パネルディスカッションにも参加します。ぜひよろしくお願いします。

被害者や遺族が孤立せず、安心して支援を受けられる社会に向けた大きな一歩。
私自身、被害者遺族となったときに「一番身近な条例」の必要性を痛感しました。
東京都ではまだ条例がある区は少ないのが現状です。何度か高際区長にお会いした時、ぜひ豊島区で作って欲しいというお話をしました。

こうした私たちの想いに耳を傾け、こうして形にしてくださった高際区長をはじめ、関係者の皆様に心から感謝しています。






  元捜査一課刑事・佐々木成三さんとコラボし、対談動画に出演しました。

テーマは「子供とSNSの危険サイン」そして「誹謗中傷」。ぜひご覧ください。

▶ 前編(まぐまぐチャンネル)
【佐々木成三×あいの会】子供とSNSの“危険サイン“と親が今すぐできる対策
▶ 後編(佐々木成三の攻める防犯チャンネル)
【対談】「僕は人前で笑えない」池袋暴走事故遺族と考える “終わらない誹謗中傷”
これまで、必死に「妻と娘の命を無駄にしないために、誰かの命が守られるように活動を続けよう」と生きてきた。その一心で、走り続けてきた気がする。

でも最近、ある葛藤に悩んでいました。
結局その根っこには、「誰かの役に立つことで、妻と娘の命を無駄にしていないと思いたい」という、自分が生きている実感を得たい気持ちがあったんじゃないか―と。

妻と娘や、他者のためにやっているつもりで、実は自分のためなんじゃないか。そんな自分は卑しい人間なのではないか、と。
最近は、そんな自分の心と正面から向き合い、悩んだ。活動に対するモチベーションをどこに向けていいのか分からなくなる瞬間もあった。

それでも、今は少し違う結論にたどり着いている。
「自己中心的利他でいい。」そう思えるようになった。
活動をすることで、自分の心が少し楽になる。そして、その活動が結果的に誰かの役に立つのなら、それで十分じゃないかと。
心が楽になることで、妻と娘もきっと安心してくれる。2人とは会話は出来ないけど、生前のふたりならそう言ってくれそうな気がする。そんなふうに今は思っています。

明日は39歳の誕生日。ふたりが笑顔で祝ってくれたあの日の動画を見ながら、ふとそんなことを考えていました。

最後に、皆様にお願いがあります。こちらの署名にご協力頂けないでしょうか。命の重みはお腹の中にいる時からしっかりと法律で守られるべきではないでしょうか。