スマホ騒ぎが始まってからは、その話題の出ない日はなかった。息子は夜10時頃から騒ぎ始め、その度に外に連れ出す毎日。落ち着かせて自宅に帰るのは深夜1時から2時。家に着いた途端、またスマホ騒ぎが始まってしまうこともよくあった。


毎晩 壁を叩き、床を蹴る。アパートの管理会社からも頻繁に苦情の電話が入った。中学校からの電話が鳴らなくなったと思ったら、今度は管理会社。毎日毎日、電話の音に怯えた。時を同じくして、生活費が入って来なくなり、家賃も滞納しなければならなくなった。


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今度は「家賃を払え」の電話が鳴り響く。払える見込みがなく、電話に出られない…。ある日玄関を出ると、郵便受けに管理会社からの手紙が挟まっていた。


その手紙の文章は、赤いインクで大きな字体。「○○様、家賃の件で何度も電話をしていますが、連絡が取れず安否の心配をしています。無事でしたら連絡ください」


みたいな内容が、紙一杯にびっしり書かれていた。心配しているという文面ではあったが、手紙は郵便受けに押し込んであるわけではなく、玄関前を通る人から読めるよう、わざと丸見えな状態。紙一面に書かれた、なぐり書きの真っ赤な文章。嫌がらせとしか思えない。騒音に家賃滞納、100%私が悪いのは分かっているが、こんな大きな管理会社がこんな嫌がらせをするとは驚いた。


会社の社長に事情を話す。社長は知人に頭を下げて下さり、我が家の家賃3ヶ月分を借りてきてくれた。家賃を振込んだ数日後、管理会社からまた電話が鳴る。出ると、「家賃を払って下さい」と言われた。入金確認もせずに、「どうせまだ振込んでないんだろ?」と言わんばかりの口調だった。この先また引っ越しをする機会があっても、この管理会社とは金輪際 契約しないと決めたのは言うまでもない。