け『名前は?』
『金魚。貯金魚金魚の金魚。
さっきのお巡りにも言うたぞ!』
け『これは失礼。
で、金魚さん。
殺されたビスポークと面識は有りましたか?』
金魚『うちの店にもよく来てたからな。』
け『昨日、つまり事件が有った日も彼は店に来てましたか?』
金魚『あぁ……。』
け『彼は独りで?』
金魚『いつも独りで来とったな。
うちの常連さんとは仲が良かったし。』
け『昨日も誰かと?』
金魚『なんでそんなん言わなあかんねん!?』
アカ『なんや?何か都合の悪い事でも有るんか!?』
金魚『なんじゃこのボケっ!!俺を疑うてんのか!』
け『まぁまぁ、金魚さん。
落ち着いて下さい。
おい。アカもやめないか。』
け『で、金魚さん。
どうなんです。何か変わった事は?』
金魚『別に…。
いつも通り、酒癖は悪かったけどな。』
け『彼はアナタにも絡んでた。
違いますか?』
金魚『……。いつもの事や。』
け『そうですか……。』
……つづく