乗組員達の束の間の宴は、まだ続いていた。
ぷ「もう!まーさん手ぇ離して(笑)」
ま「いやー(笑)」
『ギャハハハハ…!』
し「お楽しみの所わるいな諸君!
間もなく奴が射程圏内に入る!」
し「総員!戦闘配置につけっ!
アリス!
ミサイル発射管、全門開け!
主砲、発射準備!
照準!よく言えば堤真一!」
ア「店主ぅ~。ビール!」
N「あんた、また酔っ払ってんのかい!
まーさん!やれるね!!」
ま「もちろんです!」
A「あれぇ。店主はぁ?」
ま「早く代われ!アリス!」
ま「主砲発射準備完了!
照準!敵をロックオンしました!!」
し「発射ぁっ!全弾撃ち尽くせっ!!」
し「主砲発射ぁぁっ!!」
ま「いっけぇーーっ!!」
ドカァーーーン!
ドカァーーーン!
ドカァーーーン!
ゴゴゴゴゴゴゴゴ…。
ボカァーーーン!!
『やったぞぉー!命中だぁ!!』
し「……。」
N「……。」
ぷ「キャプテン…。Nラルダス様…。」
N「来るよ…。」
ビー--!ビー--!ビー-!
アラートが鳴り響く!
ナ「1-4-1の方向に巨大戦艦!」
ナ「距離3000!数、5、10…。
キャプテン!増え続けています!」
ナ「敵艦に向かっている艦あり!照合します!!
………あたあ…です。」
ま「何だって!あたあだと!?」
ナ「あたあより通信!モニターに切り替えます!!」
ま「か、艦長…!」
艦「あたあの諸君。
君達は良くやった…。
必ずや地球に戻り、みなを救ってくれ。
奴らはワシが食い止める。」
艦「さらばだ…。あたあの諸君。
さらばだ…。友よ…。」
ま「艦長!」
R「艦長!」
ボ「艦長!」
金「けんさま!」
♪Don't wanna close my eyes…♪
♪ンンンン ンーン…♪
誰かがエアロスミスのあの曲を口ずさんだ。(アルマゲドンの主題歌)
艦「好きな歌だ…。」
♪Don't wanna close my eyes…♪
♪ンンンン ンーン…♪
♪Don't wanna close my eyes…♪
♪ンンンン ンーン…♪
アルカディア号に
全員の歌声がこだまする…。
♪Don't wanna close my eyes…♪
♪ンンンン ンーン…♪
♪Don't wanna close my eyes…♪
♪ンンンン ンーン…♪
ピカッ!!
ドゴォォォォオォォォン!!
……
……
宇宙(そら)に静寂が戻っても、いつまでも歌声は続いた…。
数年後…。
第二の地球ビスポーク星は
地球人とビスポーク人が共存する、平和でのどかな星となっていた…。
どこにでも有る、たわいもない会話がどこからか聞こえてきた。
「マハロさん!今度はいつ同伴してくれるの!?」
「気が向いたらね(笑)
そんなことより、もうすぐてっぺんだな…帰るわ。」
「えーっ!またそんな事言って、関内に行くつもりでしょ。」
「さあな。また来るよ(笑)」
(いずこも同じか…。)
どこかこの街は北新地に似ている。
私はある店先で、ふと足を止めた。
「ところで翼さん、
ワシのあれ!?どこやったかなぁ!?」
「嫌ですよ。お父さん(笑)」
「メガネなら、おでこに。」
「ですよねぇ~(笑)」
♪Don't wanna close my eyes…♪
♪ンンンン ンーン…♪
私はあの曲を口ずさみながら、また歩き出した…。
…The End