汚れちまった悲しみが、新しい私を創造する。 | 堀江真理子の「穏やかで美しい世界」

堀江真理子の「穏やかで美しい世界」

~ Ma-lie&Beautiful World ~

生活の中の文化や芸術を愛しみながら 暮らしています
わたし流の「穏やかで美しい日々」を綴っています


こんにちは。



先日の新月の夜は、

旧友たちと、楽しい時間を過ごしました。





友人が持ってきて見せてくれた、

小学生の時の写真。



いつも遊んでいた、同級生たちと。








小学校近くの神社で、撮ったもの。



家も近く、

みんなでよく遊んだな~。



懐かしい~。



今では、年賀状のやりとりだけになってしまったけど、

1番仲のよかった親友も、私の隣に写っていて、



家に帰って、写真を眺めていたら、


懐かしくて、涙がでてきた。



みんなとの出会いは、

無邪気で楽しかった思い出は、



もうすっかり忘れていたけれど、

私の大切な宝物だ。



思い出すことができて、嬉しかった。



幼なじみに感謝。感謝。






ふと、こんな詩が浮かんだ…。






『汚れっちまった悲しみに』

汚れつちまつた悲しみに
今日も小雪の降りかかる
汚れつちまつた悲しみに
今日も風さへ吹きすぎる

 

汚れつちまつた悲しみは
たとへば狐の革裘かはごろも
汚れつちまつた悲しみは
小雪のかかつてちぢこまる

 

汚れつちまつた悲しみは
なにのぞむなくねがふなく
汚れつちまつた悲しみは
倦怠けだいのうちに死を夢む

 

汚れつちまつた悲しみに
いたいたしくも怖気おぢけづき
汚れつちまつた悲しみに
なすところもなく日は暮れる……







中原中也の有名な作品です。


若い頃、何度も何度も読みました。




いつも感じる苦味が、せつなくて好きでした。


センチメンタルなヤツだったなぁ。。。





『いつも、感じていたい。


もっと、夢中になりたい。』




演劇科の卒業文集にも、


そう書いていましたっけ。




たくさん感じて、


夢中に生きてきたから、




もういいかな…。






明日は春分の日。



本格な春に。




新しい私に生まれ変わろう。




無邪気な私に。





幼なじみに感謝。


ありがとう。