保証協会とは何か? | 元銀行員の起業支援

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保証協会とは何か?
正式名称は、○○○信用保証協会といい、各都道府県単位に存在する。
○○○に都道府県名が入り、例えば北海道信用保証協会というふうになる。
何をするところかというと、銀行に対して保証を行うところだ。

例えば、MAコンサルティング株式会社が銀行から融資を受けるとする。
保証協会は、MAコンサルティング株式会社が銀行から受ける融資に保証をする。
仮に、MAコンサルティング株式会社の融資が焦げ付いたとする。
この場合、銀行はMAコンサルティング株式会社の代わりに保証協会が払ってくれるのだ。
つまり、MAコンサルティング株式会社が潰れたとしても、銀行は痛くも痒くもないのだ。
だって、保証協会が払ってくれるからだ。
保証協会が全額払ってくれる場合を100%保証といい、銀行はノーリスクだ。
おまけに、金融庁とか日銀とかの検査でもノーマークになる。
まさに願ったり叶ったり、神様、仏様、保証協会様だ。

だから、銀行は保証協会100%保証が大好きだ。
ノーリスクだから融資もしやすいし、取引先の中小企業からも喜ばれる。
こんないいことはない。
だから、保証協会100%保証のセーフティネットは、全国で大流行した。

でも変な話だと思わないか?
保証って、普通100%だよね?
実は、普段の保証協会は80%保証なのだ。
だから、10百万円の融資が焦げ付いたら8百万円しか補填しない。
すなわち、銀行は20%の2百万円が損失となるのだ。

私が銀行にいた当時は、保証協会は当然100%保証だった。
それがある時、原則80%保証に変わった。
保証協会扱いの融資でも、銀行が2割のリスクを負担することになった。
2割だから大したことないじゃんって、思うだろ?

ところが、これが大変だ。
2割の部分は、金融庁検査でも日銀検査でも見られるのだ。
そこで何が起こったか?
それが、日本全国で社会問題にもなった「貸し渋り」だ。

100か80ではないのだ。
100か0なのだ。
それが銀行だ。








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