後ろ髪引かれながら霧多布湿原を後にし、車を東へ走らせます。

 

お次は今回の遠征のハイライトの一つ、落石ネイチャークルーズです!!

 

心配していた雨は大丈夫そうなのですが、まぁまぁの北東風が吹いています。

 

それでも船は問題なく出るとのことで、10時半にエトピリ館で受付をし、出発を待ちます。

 

この日は私たち夫婦を含め10名ほどの乗船でした。

 

こんな感じの漁船に乗ります。

 

航路図

※落石ネイチャークルーズのHPより拝借

クルーズのルートはこんな感じ。

この日は行きが向かい風ですが、Aコースを走りました。

 

漁港内にはオオセグロカモメがわらわら見られます

 

防波堤にはヒメウとウミウがたくさん

瀬戸内では見られない景色ですね^^;

 

そしていよいよ港を出て、本格クルーズが始まります。

 

まず出迎えてくれたのはウトウ。

ウトウは比較的陸に近い所にいっぱいいました。

陸上からでも観察できそうですね^^

 

往路のウトウ

この時はまだちょっと暗かった

 

復路のウトウ

 

最後に間近でも観察させてくれました^^

 

ウトウの群れの合間では、ウミスズメやシロエリオオハムも。

こういう海鳥がサクッと見られるのが素晴らしいです!!

 

ウミスズメ

 

船の間近で飛び出したシロエリオオハム

 

喉に黒い線があるのが特徴です

 

続いてハシボソミズナギドリ(多分)

 

先月の三宅島航路でも見かけましたが、こちらの方が断然近いですね^^

そっくりはハイイロミズナギドリというのもいるので、中々識別が難しいです。

 

そしてNHKの自然百景で見た憧れのユルリ島、モユルリ島が近づいてきます。

すると、今度は可愛らしい顔をしたケイマフリが近くで見られました。

 

ケイマフリ

飛び立つ時は水面を走ります^^

 

結構な距離を走って

 

 

なんとか離陸(海)

 

見事に飛び立って行きました

赤い脚が綺麗です^^

 

お顔が可愛らしくて好きです

 

そしてモユルリ島に近づくと、海面付近の岩場にでーんとゼニガタアザラシが横たわっていました^^

 

ゼニガタアザラシ

右側のが落ちそう・・・

 

かなり伸びてます^^;

 

気持ちよさそう

 

ちょっとだけ目を開けてくれました^^

 

そして、そのアザラシの目の前の藻場ではラッコがたくさん!!

 

ラッコ

ホンダワラ類(海藻)を巻き付けて安定させているのかな?

 

みんなリラックスしてます

 

最後はアップで^^

 

あざらし、ラッコに満足すると、お次はウの巣窟へ^^

 

至る所にウミウの巣があり、ヒメウも混じって賑やかです。

 

そして、国内ではここでしか繁殖していないチシマウガラスも見ることができました。

鳥見を始めた頃、図鑑を眺めながらいつか見てみたいと思っていた野鳥なので、めっちゃ興奮しました!!

このクルーズ船に乗れば見られるとは思っていたのですが、こんなに近くではっきり見られるとは!!

あまり時間を掛けると負担を与えてしまうとのことで、わずか5分足らずの間でしたが、十二分に観察・撮影を楽しむことができました∩^ω^∩

 

チシマウガラス

ウミウとは異なりすみっこの方にかたまってました。

 

国内ではここだけなので、無事に繁殖が成功すると良いなぁ

 

これは幼鳥かな?冬羽もこんな感じのようです。

 

オレンジの額に青い嘴の基部

カラフルで格好良いです^^

 

正面は面白かった^^

 

ここで往路が終了し、後は帰りながらエトピリカを探します。

ここまで書き忘れていましたが、このクルーズ船の一番の目玉はエトピリカで、根室市内ではあちこちでグッズも売っています。

最近は国内での個体数が激減し、ほぼこの周辺でしか見られないようです。

 

と、書いてみたものの結論としてはエトピリカは見られませんでした・・・

今年は出現確率50%とのことで、まぁ仕方ありませんね。

 

その代わりに?姿を見せてくれたのが、近縁種のツノメドリ。

まだ若い個体なので派手さはありませんが、近くで姿を楽しませてくれました。

これもまたかなり珍しい野鳥で、巣立ってから繁殖まではず〜っと海上を漂う生活をしているとのこと。なので、決まった場所では見つかりにくく、この日も今季初めての出現だったようです。

 

初めはこんな感じで、ポツンと浮かんでました。

 

その後は船が近づくことができ、間近で観察。

 

流石に正面は向いてくれませんが、堪能させてもらいました。

 

帰りは上の方でアップしたウトウやシロエリオオハム、ハシボソミズナギドリなどを撮影しながらの移動。

今度は追い風なので、船の揺れも小さく、写真撮影はしやすくなっていました。

そして、帰港し上陸した後は、オオセグロカモメがGPSのアンテナ?の上でお出迎え。

皆さん、最後にしっかりと撮影されていました^^

 

 

 

この日観察された鳥たち(落石ネイチャークルーズ掲示板より)

ケイマフリ・ウミスズメ・ウトウ・ツノメドリ・ハイイロミズナギドリ・ハシボソミズナギドリ・ウミネコ・オオセグロカモメ・オオハム・シロエリオオハム・ヒメウ・チシマウガラス・ウミウ・オジロワシ・アマツバメ・ハクセキレイ
ラッコ・ゼニガタアザラシ

 

ここのクルーズは冬も色々見られて楽しいようなので、次は2月くらいに行ってみたいと思います。雪道運転がなかなかハードル高いのですが・・・