
先日生まれて始めて40年前のワインを戴く機会があった。
これは同業の先輩に飲ませていただいたのである。
その先輩には以前とても親しくしていただいていたのだが、
職場が変わったりしたこともあり、誘っていただいて一緒に飲んだのは何年か振りである。
その先輩が連れて行ってくれた店は、市内の高級和食店であった。
その和食店にはワインは置いてなく、40年ものは先輩の持ち込みである。
ワイン通の先輩はその店の常連であった。
久しぶりに自分と飲むとの事で、とっておきのワインを持ってきてくれたとのこと。
昔から優しい先輩であった。
以前一度だけ日本橋の料亭なるところで一人で(笑)酒を飲んだことがある。
その時にはカウンターで焼酎を飲みながら料理を戴いたのであるが、大変美味しかった。
その日は日柄からか余り客がいなかったため、花板とカウンター越しに少し話すことができた。
そのうち一人お客さんがカウンターについたのだが、これは同業の方が自分の店が休みだからと
食べに来たらしかった。隅から様子を伺っていると、花板が今度店に置くワインを
飲んでみて欲しい的な話になったようで、実際にワインが振舞われていた。
その花板はテレビやメディアでしばしば見かけるような有名人で、
以前のテレビ番組、料理の鉄人 で優勝しちゃうような方であった。
そういう超一流の和食料理人にして、和食にワインなんだ、と時代を感じた。
美味しん○の作者の方には怒られそうな話なのであるが…
至極当たり前の話なのだが、
世の中の酒は自分がいつも飲んでいる和製ビールと芋焼酎と熱燗だけではない。
自分は芋焼酎偏愛者だが、森伊蔵を飲むと、自分の好みからするとアルコールが立ち過ぎている
感じをいつも受ける。魔王にいたっては更にその感が強い。
これはBlended Scotchを飲んだときの感じに僅かに共通している。
同じ蒸留酒として、森伊蔵は魔王は、ウィスキーを超えようとしていたのではないか。
魔王の裏ラベルからははっきりとそれが見て取れる。
世界的にいって、芋焼酎好きよりScotch好きの方がはるかに多く、消費量も多い。
森伊蔵の杜氏、魔王の杜氏の好みと目標は、全く持って正しいのだ。
その証拠に、世の中の人気と評価はその他の芋焼酎と比べていまだに断トツである。
自分の好きな他の酒造の杜氏が、ウィスキーをあんな不味い酒と言い切ったのとは全く違う方向性だ。
仕事で日系ブラジル人の方たちと交わることが時々ある。三世以降の方がほとんどだが、
百年前の日本人の良さをタイムスリップしたかのように持っているような方がいて、
ときどきはっとさせられることがある。
しかしながら完全な日本人純血の方でも、見ていると食の好みはまったくのブラジル流である。
食の好みは人種に寄ると以前はぼんやり思っていたが、
そうではなく育った環境に寄る部分の方が大きい気が今はしている。
今後少しづづ、幼い頃から洋食で育つ人が増えてくると、
飲まれる酒も更に少しづづ変わっていく可能性があると思われる。
自分は母も妻も米と魚の旨い地方出身で、
その料理を食べて育った自分が好きなのは食も酒はやはり和製のものなのだが…
先輩の持ってきてくれたワインは、実に美味しかった。
一に心、だったっけ。
●白麹 今までのまとめ
>くらら
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>伊佐大泉>天狗櫻>森伊蔵>山ねこ>銀の星>島美人>久耀>三岳>魔王>屋久の石楠花
千鶴>鶴見> >大黒
●宿題
くららと月の中冬季限定、天狗櫻・千鶴・鶴見、三岳と大黒