面白い映像って…? | モンタナブログ

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映像を主軸とするクリエイティブコンテンツ制作。モンタナセブンピクチャーズのブログです。

2014年もいよいよ幕を明けたなぁ…と思っていて、
気がついたらもう半月以上も経ってしまいました。。
最近、時間の流れが倍速化している気がします。

今年は、昨年より一本でも多く「面白い映像」をつくろう!
というシンプルな目標をスタッフ全員で掲げました。
そして今年の年末には、スタッフで誰が一番「面白い映像」を
沢山つくったかを全員投票で決めようとか考えています。

ところで、「面白い映像」って一体何でしょう?
これは人それぞれで意見が分かれるところです。
「笑い」だったり、「驚き」だったり、「感動」だったり…。
総じて言えば、「人の心に留まる映像」ということなのでしょうが…。


そんなことを考えながら、昨年ネット上で話題になった映像
を見直してみて、広告映像というカテゴリーの中で
個人的にちょっと気になった映像を3本ご紹介します。


まずはこれ。
昨年リメイクされて話題になった映画「キャリー」の公開告知映像です。
MGM/Screen Gems「Telekinetic Coffee Shop Surprise」



NYの実際のカフ
ェ内に悪戯を仕掛けて、来店客を驚かす…。
つまりはドッキリ映像なのですが、手が込んでます。
細部にまでこだわった“仕掛け”が「キャリー」という映画の要素と
しっかりリンクしていて、映画のプロモーションとして面白い。。
なんかアメリカだから許される感もありますが…。
ちなみにこの映像を製作したのは同映画のプロデューサーだそうです。





次はこれ。
我々もよく撮影で使う、小型カメラGoProのプロモーション映像です。

GoPro: Fireman Saves Kitten



GoPro というカメラは小型軽量がウリで、車や人の体に簡単に
取付けることができ、結構迫力のある主観映像が撮れたりします。
この映像も、もちろん全編GoProによって撮影されてます。
前半は事故現場から子猫を救い出す消防士の主観映像。
(たぶん消防士の視点位置にGoPro取付けて撮影)
後半は蘇生されていく子猫の姿を、子猫と同じ目線高で捉えた映像。
言葉を一切使わず、映像の力だけでカメラの特性を伝えてしまってる
ことに驚きます。。
まあ、個人的に子猫の映像にはとても弱いので、ちょっとズルいな
とも思いましたが、でも見入ってしまいました。





最後はこれ。
昨年、世界で最もシェアされた広告映像。Doveの企業広告です。

Dove「Real Beauty Sketches」



ネット上でかなり話題になったのでご存知の方も多いと思います。
いわゆる比較実験ドキュメントなのですが、比較しているものが
商品とかでは無く、自分の顔に対する「自分の認識」と「他者の認識」
というところがとてもユニークです。
本人と他者それぞれの証言のみを頼りに描かれた似顔絵の比較
(描くのは元FBIのプロ似顔絵師!)というアイディア。
登場する人たちのリアリティ。
そしてその認識の違いを「あなたは、自分が思うよりも、ずっと美しい」
というメッセージに結びつけるセンス。
全てがバランス良くビタッとはまっている感じがします。
こういうの、やり方間違えるとヤラせっぽくなりがちですが
設定と映像に品性があると、ちゃんと心に入ってくるのだなぁと
思いました。




今回挙げた映像はいずれも昨年ネット上で凄い視聴数を獲得しました。
Doveの映像に至ってはシェア数424万だったそうです。
広告であろうが何であろうが、
人に教えたくなる映像が「面白い映像」の条件なのかも知れません。

世界中の人々がネット上で「面白い映像」を貪欲に求める状況は
今年もきっと加速していくのでしょう。。


Kataoka