大学の実験室、卒業研究の引き継ぎをした後輩が
割れた試験管を持ち帰りたいと言った時か。
バーナーで何度も修復をした試験管の
その模様はドリームキャッチャーのように魅惑的ではあったけれど
もう過酷な実験には用を足さないほどヒビ割れていた。
一輪差しにすると言うのでポリマーコーティングを施して渡すと
彼の中で何かが生まれたらしく、今では手作りの雑貨店を経営する道を選んだ。
おかげでなのか未だに研究は完成しない。
真面目過ぎるきらいがあって、完璧すぎるノートを取っていた。
思えばノートを作る。と言うのが後輩の終着だった気がする。
そう言えばノートは何故「大学ノート」と言うのだろう。
大学で使っている人間は後輩くらいしか思い出せないが。