今シーズンのプロ野球広島東洋カープの戦いが終わった。
シーズン前多くの解説者は最下位予想、私もよく頑張っても4位。それくらいに思っていた。
ところが蓋を開けてみたら、昨年とは見違えるほどリリーフ陣が躍進し、夏場には10連勝!一時は首位にも立った。
結局、リーグ優勝は逃したものの、2位でレギュラーシーズンを終えた。
そしてクライマックスシリーズファイナルステージまで楽しませてくれた。
その要因はやはり今年から指揮を執った新井監督だろう。
新井監督はチームを家族と表現し、マイナスのことを一切言わない、常にプラス思考の信念を貫いた。
そんな新井監督の信念の成果か、監督の助言によるちょっとした発想の転換で一気に躍動・成長した選手がいる。
それはセットアッパーの島内投手。
彼は去年まで打たれたらいけないとコースを狙い過ぎて、四球から自滅することが多かった。
しかし新井監督が就任し、「いい球があるんだから、真ん中に向かって投げ込みなさい。そんな簡単に打てるボールじゃないから。」という助言を受けたと聞く。
すると今年、シーズン途中から大活躍!セットアッパーの座に上り詰め、タイトル「最優秀中継ぎ投手」まで獲得する大躍進を遂げた。
もちろん本人の努力やチェンジアップを自分のものにしたのもあるが、新井監督の言葉による気持ちの部分の変化が一番大きかったのではないかと推測する。
その他にも新井監督の助言によって蘇った選手や、伸びた選手が何人かいた。
今シーズンのカープの雰囲気や、チーム運営は一般企業の上司たちも参考にしてもいい事案だと思う。
今シーズンのカープ、現代における理想の上司と部下の関係性を垣間見たような気がする。
今シーズン2位になったことで、他球団はカープを徹底的に研究するだろう。本当の勝負はこれからだと思う。
しかし、それを乗り越えて来シーズン40年ぶりの日本一になって欲しい。
そして広島カープの皆様お疲れ様でした。