筋ジストロフィー患者はベッド上でテレビを視聴することに苦慮します。「フレックスビュー」という製品をご存知だろうか?フレックスビューとは私たちのようなベッドにいることが多く、座位をとることの難しい人がベッド上で仰向けや側臥位など、どんな体勢でもテレビが見ることのできるキャスター付きのアームです。本来ならベッドの頭側(壁側)の中央付近にフレックスビューの柱がくるように設置するのですが、私は体の変形が強く、頭が天井を向いているとき、視線がやや壁のほうに行ってしまうので、フレックスビューの柱が身体の左側の頭付近にくるように向きを変えて設置しています。テレビとアームの連結部分はネジ穴が正方形に4つあるVESA規格のためテレビの方向を変えることができるのです。そして私はテレビをテレビとして使わずに、パソコンとHDMIでつないでパソコンの画面を複製して使用しています。ただこのフレックスビュー、現在は製造していません。私のフレックスビューも私の施設に出入りする個人電機屋にある最後の在庫でした。その為、入手困難なレアものとして施設では重宝されています。悲しいですが、施設では患者が亡くなったら違う患者が譲り受けて、フレックスビューが使われ続けています。フレックスビューに似た製品が製造、発売されること期待しています。下の写真の赤い矢印がフレックスビューです。