ヴァーミリアンの引退が発表された
休み明けのJCDでは見せ場も無く14着敗退だったが
年末の第56回東京大賞典で
3年ぶり2回目の戴冠を期待されていた
しかし陣営は
これ以上彼の実績に傷をつけるわけには
いかないとして引退が決定
残念といっていいのか
いや今はただお疲れ様でしたと
彼の蹄跡を思い起こし別れの挨拶を贈ろう
6年前の2004年にデビューした彼は
新馬戦を快勝した後
2着2回をはさんで暮れの出世レース
ラジオたんぱ杯を
アドマイヤジャパン他に完勝した
母父サンデーサイレンス
その牝系は華麗なるスカーレット一族
そして父はファーストクロップこそ
今ひとつだったが2年目に
巻き返しを図る
エルコンドルパサー
この血統で2歳時にこの活躍
誰しも春を待ちわびる・・・
このときはクラシックへの夢が
前途洋々に思えた
しかし芝での活躍はここで途切れることとなる
スプリングSから皐月賞の王道ローテーションも
見せ場無く破れ
ダービー出走も断念
巻き返しを図る秋緒戦の
神戸新聞杯でも10着に敗退すると
陣営はダート路線に活路を見出すこととなる
父エルコンドルパサーは
デビューから3戦ダートを使い完勝している
3戦目の共同通信杯は
小雪舞い散る府中競馬場で
ダート変更された馬場を
単勝1.2倍の圧倒的人気に応えて
(ダート変更により格付け無しの)
初重賞制覇を成す
その後の芝での活躍により
このデビュー当時の活躍は
霞んでしまっているが
エルコンドルパサーは間違いなく
ダート巧者であり
ヴァーミリアンが
それを立証してみせたと思っている
ダート路線に矛先を変えたヴァーミリアンだが
3歳・4歳時はまだその素質を開花させるには至らない
4歳秋のJCDではひとつ年下の
同じ父を持つアロンダイトの戴冠に
代表産駒の称号すら奪われそうにもなった
いやそのひと月前にソングオブウインドが
菊花賞制覇して
父に産駒によるクラシック制覇という称号を
与えていたが・・・
しかし翌年明5歳馬となった
ヴァーミリアンは
ようやくその素質に実績という
結果が追いついてくる
1月末、指定交流競争の中でも
格調高い川崎記念で
単勝オッズ1.7倍という
ファンの圧倒的期待に応え
初のG1競争を勝つ
海外ドバイへ
日本代表として果敢に挑戦
ハイレベルなメンバーに敗退するが
このレースへの挑戦が
充電期間を置いたこの年の秋に実る
JBCクラシック
JCD
東京大賞典と
地方・中央交流の
ダート古馬3冠を完勝してしまうのだった
それにしてもタフな男であった
翌年も一頓挫ありながらも
フェブラリーSを勝ち
秋にはJBCクラシックを連覇
翌2009年もフェブラリーSに敗退すると
さすがに衰えを感じさせることとなるが
帝王賞で健在をアピール
秋にはJBCクラシック3連覇を成し遂げる
そして現役最後となる2010年
もはや最後の力を振り絞るという表現を使いたくなる
そんな川崎記念の力走
逃げ粘るフリオーソを
ゴール前できっちりと捕らえ
これが実にG1競争9勝目となり
同時に連続重賞制覇も7連連続の新記録を達成した
この勝利を引退の花道に添え
惜しまれつつも種牡馬の道へ進むのか
しかし調教師から出た言葉は
「9」の次は「10」
現役続行である
そして彼は再び走る・・・走る・・・
しかし勝利を勝ち取ることは叶わなかった
JCDを事実上の引退レースとし
来年から種牡馬となる
父エルコンドルパサーの血を
繋げていってくれるだろう
種牡馬としては
先輩のソングオブウインドと共に・・・
お疲れさまでした
叶うなら
ドバイやアメリカのダート最高峰レースに
日本代表として送り出せるような2世が
僕らの前に現れてくれることを
夢見て・・・
休み明けのJCDでは見せ場も無く14着敗退だったが
年末の第56回東京大賞典で
3年ぶり2回目の戴冠を期待されていた
しかし陣営は
これ以上彼の実績に傷をつけるわけには
いかないとして引退が決定
残念といっていいのか
いや今はただお疲れ様でしたと
彼の蹄跡を思い起こし別れの挨拶を贈ろう
6年前の2004年にデビューした彼は
新馬戦を快勝した後
2着2回をはさんで暮れの出世レース
ラジオたんぱ杯を
アドマイヤジャパン他に完勝した
母父サンデーサイレンス
その牝系は華麗なるスカーレット一族
そして父はファーストクロップこそ
今ひとつだったが2年目に
巻き返しを図る
エルコンドルパサー
この血統で2歳時にこの活躍
誰しも春を待ちわびる・・・
このときはクラシックへの夢が
前途洋々に思えた
しかし芝での活躍はここで途切れることとなる
スプリングSから皐月賞の王道ローテーションも
見せ場無く破れ
ダービー出走も断念
巻き返しを図る秋緒戦の
神戸新聞杯でも10着に敗退すると
陣営はダート路線に活路を見出すこととなる
父エルコンドルパサーは
デビューから3戦ダートを使い完勝している
3戦目の共同通信杯は
小雪舞い散る府中競馬場で
ダート変更された馬場を
単勝1.2倍の圧倒的人気に応えて
(ダート変更により格付け無しの)
初重賞制覇を成す
その後の芝での活躍により
このデビュー当時の活躍は
霞んでしまっているが
エルコンドルパサーは間違いなく
ダート巧者であり
ヴァーミリアンが
それを立証してみせたと思っている
ダート路線に矛先を変えたヴァーミリアンだが
3歳・4歳時はまだその素質を開花させるには至らない
4歳秋のJCDではひとつ年下の
同じ父を持つアロンダイトの戴冠に
代表産駒の称号すら奪われそうにもなった
いやそのひと月前にソングオブウインドが
菊花賞制覇して
父に産駒によるクラシック制覇という称号を
与えていたが・・・
しかし翌年明5歳馬となった
ヴァーミリアンは
ようやくその素質に実績という
結果が追いついてくる
1月末、指定交流競争の中でも
格調高い川崎記念で
単勝オッズ1.7倍という
ファンの圧倒的期待に応え
初のG1競争を勝つ
海外ドバイへ
日本代表として果敢に挑戦
ハイレベルなメンバーに敗退するが
このレースへの挑戦が
充電期間を置いたこの年の秋に実る
JBCクラシック
JCD
東京大賞典と
地方・中央交流の
ダート古馬3冠を完勝してしまうのだった
それにしてもタフな男であった
翌年も一頓挫ありながらも
フェブラリーSを勝ち
秋にはJBCクラシックを連覇
翌2009年もフェブラリーSに敗退すると
さすがに衰えを感じさせることとなるが
帝王賞で健在をアピール
秋にはJBCクラシック3連覇を成し遂げる
そして現役最後となる2010年
もはや最後の力を振り絞るという表現を使いたくなる
そんな川崎記念の力走
逃げ粘るフリオーソを
ゴール前できっちりと捕らえ
これが実にG1競争9勝目となり
同時に連続重賞制覇も7連連続の新記録を達成した
この勝利を引退の花道に添え
惜しまれつつも種牡馬の道へ進むのか
しかし調教師から出た言葉は
「9」の次は「10」
現役続行である
そして彼は再び走る・・・走る・・・
しかし勝利を勝ち取ることは叶わなかった
JCDを事実上の引退レースとし
来年から種牡馬となる
父エルコンドルパサーの血を
繋げていってくれるだろう
種牡馬としては
先輩のソングオブウインドと共に・・・
お疲れさまでした
叶うなら
ドバイやアメリカのダート最高峰レースに
日本代表として送り出せるような2世が
僕らの前に現れてくれることを
夢見て・・・
もいよいよ秋の天皇賞を迎え