3月7日、ロシア軍のイゴール・キリロフ中将はウクライナに生物兵器の研究施設が30カ所あると発表、DTRA(国防脅威削減局)から資金の提供を受け、CBEP(共同生物学的関与プログラム)の下で研究開発は進められたと主張した。これはアメリカのウクライナ大使館が公開していた情報とも符合する。こうした研究の一環としてコロナウイルスが調べられていたとも言われている。
その後、ロシア議会の委員会は文書の分析を進め、昨年4月にはアメリカ国防総省がウクライナで「万能生物兵器」を研究開発していたと発表している。万能生物兵器とは「核の冬」に匹敵する深刻な被害をもたらすような遺伝子組み換え兵器で、敵兵、つまり人間だけでなく、動物や農作物にダメージを与えることができる生物兵器だという。
そして1月15日、ロシア国防省はアメリカが天然痘ウイルスを使った実験を行っていたことを明らかにしている。サル痘ウイルスが生物兵器として可能かどうかを評価するためであり、それ以外のオルソポックスウイルスも研究しているという。