鳩山・民主代表:訪韓 アジア重視で「友愛」アピール
【ソウル佐藤丈一】 民主党の鳩山由紀夫代表が就任後初の外遊先に韓国を選んだのは、持論の「友愛外交」としてアジア重視の姿勢をアピールし、政権交代で日本外交が変わることを印象づけるためだ。特に韓国は鳩山氏が力を入れる「東アジア共同体」構想実現へ欠かせない友好国。ただ構想の具体像ははっきりしないままで、歴史認識問題などで自民党との違いを強調するのにとどまった。
鳩山氏の訪韓は日帰りの慌ただしい日程だったが、李明博(イミョンバク)大統領は会談で「外国の野党第1党の代表に1対1で会うのは初めて」と歓迎。日韓間では歴史認識問題が障害となってきたことから、鳩山氏は「現政権との違いは、過去の歴史を直視する勇気を持っていることだ」と強調し、大統領も「民主党の進んだ態度は時代の流れに合っている」と応じた。
「友愛精神が戦争ばかりしていた(欧州の)国をEU(欧州連合)にまで高めた。東アジアでも決して不可能ではない」。鳩山氏は会談で東アジア共同体構想への理解を求めた。その第一歩として、日韓政府間で交渉が停滞しているFTA(自由貿易協定)の早期締結を主張したものの具体像は示さなかった。
鳩山氏の東アジア共同体構想へのこだわりには、祖父・鳩山一郎元首相の色濃い影響がある。鳩山元首相は終戦直後の公職追放中、オーストリアの政治家、クーデンホーフ・カレルギーの著書に書かれた「友愛」の思想に感銘を受けて翻訳した。クーデンホーフ・カレルギーの思想はEUの原点とされている。
一方で鳩山氏は東アジア共同体構想について主要国の日中韓に加え「必要ならば米国にも仲間に入っていただく」と言及。民主党政権になると日米関係が悪化するとの懸念があることへの配慮とみられるが、会談後の記者会見で「アジア太平洋共同体という方がふさわしい」と述べるなど共同体の具体像が煮詰まっていないことを裏付ける形にもなった。
鳩山氏は友愛外交を衆院選マニフェスト(政権公約)に盛り込むことを明言しているが、党政調幹部からは「『友愛』は理念。政策に落とし込むのは難しい」との声も漏れる。
毎日新聞 2009年6月6日 東京朝刊
李大統領、歴史問題で鳩山代表に謝罪要求
李明博(イ・ミョンバク)大統領は5日、訪韓した民主党の鳩山由紀夫代表と大統領府(青瓦台)で会談した。席上、李大統領は歴史認識問題に触れ、「日本が過去の歴史問題で大きな決断を下せば、韓国国民は未来に向かって大きな歩みを踏み出す準備ができている。日本は経済大国だが、過去に対して快く謝罪を行うことで、さらに先進大国になることができるのではないか」と指摘した。
李大統領はまた、「韓日両国は近い国で、さまざまな面で力を合わせなければならないにもかかわらず、過去の歴史に縛られ、大きな力を発揮できずにいる側面がある。(日本の)政治指導者の勇気が必要だ」と語った。
これに対し、鳩山代表は「全面的に良いことだ。日本には過去を直視すべきだという人もいるが、植民地侵略を美化する風潮もある。民主党にはそんな人間はいない。ナショナリズムのとりこにならないことが大事だ」と述べた。
朱庸中(チュ・ヨンジュン)記者 朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
血縁だけではなく、政治思想「友愛理念」まで引き継いだ、最強「世襲議員」鳩山代表が初めての外遊先韓国で「友愛外交」デビューをした。
外交と言うよりは、媚を売りに行ったのかと思うような、「リップサービス」
「現政権との違いは、過去の歴史を直視する勇気を持っていることだ」
はたして、勇気と言えるかどうか?、民主党は歴史認識についてどう直視しているのかきちんと「日本国民」に説明すべきだろう。
「友愛精神が戦争ばかりしていた(欧州の)国をEU(欧州連合)にまで高めた。東アジアでも決して不可能ではない」。
「過去を反省したドイツ」「過去を反省しない日本」という構図は、中韓の謝罪要求の比較論にあるが、日本は時ある毎に、為政者が変わる度に、可能な限りの「謝罪」を繰り返している。
相手方が「納得しない」(無理難題)ということもあるのではないか?。
かって、反日派・江沢民氏は天安門事件の混乱期に、国民の政治の不満を目をそらす為に
「(日本に対しては)歴史問題を始終強調し、永遠に話していかなくてはならない(=プレッシャーをかけ続けなければいけない)」
と、友好関係が進んでいた日中関係を過去に引き戻すような、反日教育を始めたように.....................。
ヨーロッパ各国は「友愛」があり、中・韓・北朝には「憎悪」、いや、「切り札」として手放したくないと言うこともあるのでは?............................。
鳩山氏は、韓国側が実現を期待する「在日外国人の地方参政権」問題に関しても、付与に前向きだ。
4月、インターネットの動画サイトで 「日本列島は日本人だけの所有物じゃない」 と発言し、ネットを中心に「どこの国を見て仕事をしているのか」などと炎上したこともある。
今回、「友愛精神で戦争のない東アジアにするのも不可能ではない」と中国・ロシア・北朝鮮が条約締結を前提とした「非核地帯構想」(岡田幹事長の受け売り)を話したようだが、
かって、日本の核所有の議論について1999年に、「議題に乗せることすらしてはいけないという発想もいかがなものか」と発言したが、2006年には「核を何らかの形で国の安全保障に結びつけようと議論することに大変憤っている」と述べ、宗旨変えしている。
首相に「ブレてる」を繰り返す鳩山氏にも例にいとまがない。
鳩山代表は、弟の鳩山邦夫総務相が「カメレオン」と評するほど、相手によって発言が変わり、ブレるといわれる。 弟が言うのだからこれほどたしかなことはない。
「友愛」も一方的だと、ただのお人よし。
鳩山家のように、育ちがよく、屈託なく、心優しき人ばかりじゃありません。
取り込まれないようご注意を。 くれぐれも。
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