たかじんのそこまで言って委員会「国防スペシャル」を見た。 | こころ、デトックス

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自傷癖国家日本。絶滅危惧種日本人。

日曜の昼下がり「たかじんのそこまで言って委員会」を見た。のほほんとした気分の日曜昼下がりに見るには少々ハードな内容だった。


「国防スペシャル」ということで、田母神前航空幕僚長や、元陸・海自衛隊幹部が出演していた。

日本テレビ系列でもあり、この種の番組としては異色(左に偏り過ぎないという点で)の進行で、近年では珍しく核兵器や憲法のタブーに踏み込んだ議論もあった。


議題のテーマは、

 ① 自衛隊と”自虐史観”
 ② 自衛隊は”軍隊”か?
 ③ 日本を守るための真の”国防”とは?

     という3本柱で進められ


① では、主に先の大戦が「侵略戦争」であったかの議論と、「村山談話」に連なる自虐史観についての議論。

② では、文字通り現憲法下での自衛隊は軍隊か?その能力・実力と、有事の運用に応えうるか?の議論。

③ では、日本の国防の阻害要因は何かと言う議論。たとえば憲法9条、戦後教育、政府の政策・見解など。


番組内容については、”You Tube”など多数アップされているので見ることはできるし、多数のBlogで感想が書かれているので取り立てて書くことはないが...................,,,,


私は、所謂”先の大戦”は経験もしていないし、良く知らない、日本人(世界中の人)の大多数は戦後に誕生した「戦争(第二次世界大戦)をしらない子供達」で戦争当事者はすくなくなっているはずである、


にもかかわらず、わが国で、この種の議論になると、「わが国は侵略国家であった」などと、まるで「悪いことをした国」と再確認する作業に終始し、日本人としての自信を自傷することになる。

戦後60年以上経ても、そのつど引き戻される。


その意味において、この討論は趣をことにしていた。つまり、「日本を自分の力で守ろう」という至極当然の意見について議論されていたことである。


「村山談話」(1994年)についてはその内容(事実確認や談話の影響力など)を良く吟味検討されず閣議決定され国家の公式見解となり、今に至っている。


当時の経緯は”毒吐き@てっく”さんの素晴らしいBlog=村山談話の経緯を知ってる? - 政界タイムマシン =に詳細に書かれています。


それから14年たった今も、国際関係において常にハンデを負った立場にいる。

特に、中韓に対しては顔色を伺い、謝り続ける状況が続いている、中国との関連で言えば1972年(田中内閣)の共同声明~日中平和友好条約で一応の清算(戦争責任と謝罪、賠償問題など)が行われたはずだったが、

その後の「村山談話」が言質を取られることになり、江沢民前国家主席が1998年の来日前に発表した対日政策「歴史問題は終始強調しなくてはならず、永遠に話さなくてはならない」 との基本政策に繋がっていった、その後の「歴史認識」問題や、「靖国参拝」問題、「反日暴動」の流れは記憶に新しい。


現在は北京オリンピックや経済関係において中国側の意思で一応の友好ムードを保っているがいつ「歴史認識カード」、すなわち「村山談話カード」を切るとも限らない。


わが国が侵略国家かどうかの議論は必要ではあるが、戦後日本の歩みにたって、戦争責任(敗戦責任)の時効はいつなのか?いつまで謝罪し、卑屈になっていなければいけないのかを考えても良いのではないだろうか。

人類の歴史において、国内、国際を問わず数多くの戦争があったが、(不謹慎ではあるが)第3次世界大戦でも起こり、新しい敗戦国が生まれるまで、「先の大戦」の責任を問われ続け、現在の日本の地位回復はできないのだろうか?.......。


自衛隊や、国防に関しては色々の意見が在ると思うが、護憲論者の方々のある種の”無防備論”には矛盾を感じる。 

自衛隊が更なる攻撃武器使用などを認めると「侵略戦争」の可能性があり危険と心配する。

一方で、「憲法9条」が在る限り平和である(攻撃されない)と言うような主張がある........つまり日本人は生来”性悪”、他の国家は”性善”と言うことなのか?。

行き着くところが、「無防備都市宣言」................やっぱり日本人は信用できないが地球は善人ばかりと言うこと?。

これが、自虐史観でないなら何なのだ。


戦争や、テロには相手があり、こちらの思惑に関係なく相手が攻めようと思えば攻める(相手が決める)...........

だから今でも戦争・紛争、テロは起きている。


「先の大戦の日本が行った残虐な行為を忘れてはいけない」、確かに正しいが、その悲惨さを知ってるがゆえに、「その悲惨な戦争を起こさず、また、日本国民の犠牲を少なくするよう国防に万全を期そう」とならないのが理解できない。

唯一の悲惨な被爆国だからこそ再び核兵器の犠牲にならぬよう、「核武装」を含め議論すべきで、”核”の字さえ口にできない(悪人扱い?)状況はおかしいと思う。


核兵器の無い世界は理想であるが、現実に核兵器を保有している国があり、今後世情不安定な国家や、危険な国への核兵器の拡散が予想される中、

  『我々は、核兵器のない世界ではなく、戦争のない世界を目指すべきです。』

との英国サッチャー元首相の言葉は世界平和の軍事バランスを端的にあらわしているのかもしれない。


アメリカ嫌いの人々が「日本の守りはアメリカにお任せ」状態には異を唱えず、自立防衛に消極的の不思議?

国力に陰りの出てきたアメリカだっていつまでも「自立しない友人」の世話をしてくれるとは限らない。

気づいたら、中国さんの傘の下で平和を満喫していたりして、それも良いか......。

ん、護憲派の人々の狙いはソコ?。


平和な現在の日本で、国防について書くのは非常に疲れる。なんだか悪人になったような不快感でいっぱいになる、でも「骨折り損のくたびれもうけ」は良いことだ。


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