麻生総理の失言と、マスコミと野党の本意解釈力停止。 | こころ、デトックス

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「何もしない人の分なぜ負担」=高齢者医療費で発言-首相

 「たらたら飲んで、食べて、何もしない人の金(医療費)を何で私が払うんだ」。麻生太郎首相が20日の経済財政諮問会議で、高齢者の医療費増大の原因は患者側にあると受け取れる発言をしていたことが、26日に公開された議事録で明らかになった。


 20日の諮問会議は社会保障や税財政改革をテーマに議論した。首相は「67、68歳になって同窓会に行くと、よぼよぼして、医者にやたらかかっている者がいる」と指摘。「彼らは学生時代は元気だったが、今はこっちの方がはるかに医療費がかかっていない。それは毎朝歩いたりしているからだ。私の方が税金は払っている」とし、「何もしない人」の医療費は負担できないと語った。


 医療費膨張に歯止めを掛けるため、健康維持や疾病予防の努力を高齢者に促す狙いからの発言とみられるが、関係者の反発を呼びそうだ。


(2008/11/27-00:33 時事ドットコム)
麻生首相は27日昼、20日の経済財政諮問会議で「たらたら飲んで食べて何もしない人の分の金(医療費)を何で私が払うんだ」と発言した。

テレビや、新聞で麻生総理の”失言”が流れた。何のことか良くわからなかったが、鳩山幹事長(民主党)や、福島党首(社民党)の発言によると、「病気になりたくてなっている人はいない、病気で苦しんでいる人の気持ちを逆なでする他人への思いやりがない発言」ということのようだ。


また、麻生総理の失言、この人の言葉は軽い...................と、私を含め、みんなが「なんてことを」と思ったことだろう。

しかし、発言意図を推測して補足((医療費)のように)を入れて読むと、発言の内容がまったく違ってくる(言葉の選び方には乱暴なところはあるが)。

「たらたら飲んで食べて(暴飲暴食して、健康維持に)何もしない人の分の金(医療費)を何で私が払うんだ」と発言した。

マスコミは「ありのままを書くのがジャーナリズムの使命」とか反論されるだろうが、”ありのまま”であれば前後の発言もありのままに記載すべきで、部分を切り取り編集することではないはずだ、限られた短い文章にするなら文脈が正しく繋がるよう補足((医療費)のように)するべきでだと思う。



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この麻生総理の発言の議事録を読むと、その趣旨は更に良くわかる(言葉の軽さは相変わらずだが)。


「平成20 年第25 回経済財政諮問会議議事要旨」より抜粋


(麻生議長)67 歳、68 歳になって同窓会に行くと、よぼよぼしている、医者にやたらにかかっている者がいる。彼らは、学生時代はとても元気だったが、今になるとこちらの方がはるかに医療費がかかってない。それは毎朝歩いたり何かしているからである。私の方が税金は払っている。たらたら飲んで、食べて、何もしない人の分の金を何で私が払うんだ。だから、努力して健康を保った人には何かしてくれるとか、そういうインセンティブがないといけない。予防するとごそっと減る。病院をやっているから言うわけではないが、よく院長が言うのは、「今日ここに来ている患者は600 人ぐらい座っていると思うが、この人たちはここに来るのにタクシーで来ている。あの人はどこどこに住んでいる」と。みんな知っているわけである。あの人は、ここまで歩いて来られるはずである。歩いてくれたら、2 週間したら病院に来る必要はないというわけである。その話は、最初に医療に関して不思議に思ったことであった。それからかれこれ30 年ぐらい経つが、同じ疑問が残ったままなので、何かまじめにやっている者は、その分だけ医療費が少なくて済んでいることは確かだが、何かやる気にさせる方法がないだろうかと思う。

要は、

「日ごろから暴飲暴食を控え、ランニングなど運動をするなどして健康管理に努めれば、病気にかからず健康でいられる、当然医療費もすくなくてすむ。 そのためにも、健康管理に取り組む姿勢を喚起するために何らかのインセンチブが必要ではないだろうか?(インセンチブに費用がかかっても)病気の予防で医療費はごそっと減ると思う。」

と言うことのようだ。


ま、言葉足らずというか、乱暴というか、麻生総理の発言はヒヤヒヤもので総理としてふさわしくないと言えばそれまでだが................

 常々、政府法案などの内容をあれこれ類推し、発言していない裏側まであれこれ推測、予測して解釈し編集(批判)するマスコミが、大臣や、総理の失言は”そのまま”(と言うより、悪意を持って抜き出すなど編集)発信する。


野党、特に民主党の鳩山幹事長などは「言葉狩り」専任担当(他にする事はないのか!)とも思えるほどの反応で、まるで示し合わせた様にマスコミに登場する。 その素早さには驚愕する。


マスコミや、国会議員の先生方は、知能も高く、文章や発言の本意を掴むことが、我々より優れているはずなのに、この思考停止は不思議この上ない。

普通の人は日常会話であっても「この人はこんな事を言いたいんだな」と理解するよう努めている(自然に)。 そうでなければ「なんてこと言うんだ、バカヤロー」となることが多々ある。

自分の言いたいことがすらすら十分に言えることより、言葉足らずや、言い間違いのあるほうが普通のことだ。


重職に在る人の「言葉」は軽くてはいけないが、少なくとも、マスコミや国会議員の先生方には「悪意ある思考停止」はして欲しくない。


真実や、本音がある種のタブーを犯したからと言って全否定する「言葉狩り」的手法は、益々「沈黙は金」とばかり進歩に逆行することになりかねない。  そして、それが世論を一方に向かわせる力になるなら問題である。



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