雨降りで暇なので、またLEDいじりを始めました。
今回も100V用で、コンデンサのリアクタンスによる電流制限、CRD付き、ブリッジ平滑付です。
回路は、16LEDの改良版 とほぼ同一です。
そこの回路図と違うのは、平滑コンデンサが1個、LEDが19直列と言うだけで、後は同じです。
随分昔に買った100円ショップで売っていた電球型蛍光灯が早速壊れたものがあったので、筐体はそれを利用しました。
案外スムーズに出来ました。
19LEDライトはこんな風です。
六角形に配置しました。筐体が円形なので、スクエア配置だと入れるのが大変そうだったので、6角形ならいいかなと思っていましたが、配線が大変そうかなと思ったので躊躇していました。でも、作ってみたら簡単でした。
組む前の中身の完成写真です。
相変わらずその辺にあった部品で作ったと言う、適当な感じが漂うつくりです。
LEDの裏側です。
要は、LEDは3-4-5-4-3で直列に並べますが、列の間の基盤を1列空けて、4個の列を1個ずらすと、綺麗に六角形になります。
CRDまで、この基盤についています。上のLEDの写真の中にチラッと映っています。
最初は、円形に繋いでいかないと駄目かな?とか考えて、面倒臭く考えていましたが、これでほぼ綺麗に6角形になります。
基盤は、ユニバーサル基盤にカッターで切れ目を入れ、割って、円形に近くなるように周りをニッパーやカッターで更に削りました。
ソケット内の配線です。
かなり無理矢理な空中配線です。このソケットは、赤い線が2本出ていて、絶縁も良く、作るのは非常に上手くいきました。コンデンサが250V耐圧のものがちょっと大きいのですが、うまくE26の中に収まり、またそれがきっちり隙間なく入ったので、その他のパーツも動かなくなり、非常に良い感じです。
100Vからの1本に、コンデンサ2個と抵抗1個。その後にブリッジ。ブリッジの反対側に抵抗1個繋いで100Vのもう片方に戻します。コンデンサが固定されているので、結構作りやすかったです。
ブリッジの+-間に平滑用の電解コンデンサを入れて、そこにCRD-LEDの配線を繋ぎます。
なので、空中配線でもどうにかなります。贅沢を言えば、ダイオードなんかに熱収縮チューブを入れてちゃんと絶縁すれば尚良いかもしれません。
回路的には、16LEDの改良版と全くといって良いほど同じで、違うのはLEDの数だけです。ちなみに、平滑に入れている耐圧400V4.7uFと書いてある如何にも中国製のコンデンサは、この蛍光灯ランプの中に2個入っていたもので、それを1個ずつ16LEDとこれで使っています。
しかしまあ、相変わらず思いつきで適当に作って、動けばそれでよし、という感じが強い私自身としては、それをして作り直す程の事でもないと思ったので、そのままです。
さて、点灯してみます。
無事つきました。明るさ的には、16LEDより明るいです。3個増えた分、パワーアップしていますが、拡散はしないので、微妙です。
ちなみに、足は12mm程度で揃えています。LEDの放熱の為に、足は長めにした方が良いようなので、それを考慮すると、どうしてもこんな出来になります。
しかし、拡散しないのは困りものですし、直視するとちょっと眩しいのも頂けません。
何か良いものがないかと探していたら…ありました。
何かと言うと、フィルムケースです。銀塩カメラのフィルムのケースです。今となっては貴重品かもしれません。ネジ入れにしていた奴を嵌めてみたら、キャップの段と、LEDの出っ張りがちょっと引っかかりましたが、然程無理なく入り、サイズ的には申し分ないくらいにぴったりです。
多分、富士の400のケースだと思うのですが、非常にぴったりです。拡散もまあまあで、かなり良いとは行きませんが、加工やらのことを考えると、こんなに簡単に付いて、これだけ拡散するのだから、色々考えると、もうこれしかない感じです。
と言いつつ、やる気なくセロテープで止めているのは秘密です。
ちなみに、良い拡散をしたものの候補としては、ビールを飲むグラスが非常に良い感じに拡散しましたが、でかいのと、相手がガラスなので安易に加工できないのと、そのくせ天井から吊るさなくてはならない、という条件でしたので、断念しました。
もし、下から出すライト、という事であれば、ビールを飲むグラスを上から被せておく、というのは非常に良いと思います。
その他、タッパーやら、花瓶やら、何かのキャップやら色々試しましたが、フィルムケースに勝るものは有りませんでした。
LEDを拡散させるには、やはりすりガラス系が良いと思われます。乳白のプラスチック系が多用されていると思いますが、拡散と言う点ではやはりちょっといまいちです。LEDが多くなり、同じ方向を向くほど、どうしても光軸が残りやすくなります。しかし、すりガラスのビールグラスだと、かなり高軸も拡散しますので、理想としてはすりガラスです。でも、ガラスは加工しにくいので、やっぱり乳白色系のプラスチックと言う事になるんでしょうか。
そう考えると、フィルムケースはなかなかに活躍してくれそうな感じがします。
そんな感じで出来上がったLED電球ですが、最終的な明るさは、5W蛍光灯よりはちょっと落ちる気もしますが、5Wの電球よりは余程明るいです。消費電力的には、LEDだけで損失なくて1.37Wくらいなので、損失含めても2Wいかない程度だと思います。ワットチェッカーで測っても、出ません。0.01Aで力率0.2、消費電力0Wとか出ます。余り消費電力の少ないものは、ワットチェッカーは苦手なようです。
ちなみに、16LEDランプと比べると、16LEDランプは、カット入りの透明プラスチックなので、直視すると眩しい所もあるのですが、こちらは眩しくありませんので、その点でも安心です。
製作の予算としては、16LEDの時とほぼ同様ですが、新しく買って来たのは、プリント基板150円くらいな物で、後はほぼ手持ちのパーツです。
製作時間は2~3時間と言う所でしょうか。面倒なのは、基盤を削るのと、筐体の加工、LEDの高さを揃えた取り付け、というところで、配線に関しては、言う程の苦労はありません。
電球型蛍光灯も蛍光灯なので、いつかは蛍光灯と同じで悪くなると思います。E26の差込口やから変圧基盤を通り、蛍光灯に接続する、という基本的な構造は同じだと思うので、LED電球に改造するには非常に良い素材だと思います。
電球型蛍光灯も、登場から結構年月が経ってますので、そろそろ悪くなって来る物が出てくる頃と思います。そんな時には分解してみて、LEDランプに改造すると言うのはいかがでしょうか?