今日は、友人のボロ軽トラ、スズキのキャリイのリアのドラムブレーキのシュー(ライニング)交換を行いました。


スズキ車のドラムブレーキは初めてなので、ちょっとドキドキしました。実は正規の作業手順は知りませんので、適当にやってみます。なので、以下の手順は正規手順を知らずに行った作業ですので、参考までに。


ブレーキは、整備不良になると非常に危ないので、プロに任せましょう。この記事が元で事故になったり何らかの損害が出ても、私は責任を持ちません。お約束ですが…


交換するブレーキシューを用意し、作業開始です。

サイドブレーキは引けないので、4駆にしてギアを4速に入れてジャッキアップです。馬が有ったらかけましょう。

タイヤを外したら、ドラムの蓋を外します。ネジ穴があるので、そこに適当なボルトを捻じ込み、浮かせて外します。インプレッサのディスクローターを外すのと同じ要領です。ごみや埃が溜まりやすいので、ネジが噛むと厄介です。捻じ込む前に、ネジ穴の清掃と556を忘れずに。


そうするとドラムブレーキが出てきます。


作業前

前の方がやばそうです。


しかしながら、ブレーキダストが凄く溜まっているので、最初はこんなに綺麗じゃ有りません。エアーガンやパーツクリーナーなど、清掃用具はちゃんと用意しておきましょう。エアーガンでかなり吹きました。その時埃も舞いますので、吸い込まないように注意しましょう。


どれがどう組んであるか良く覚えて、ばらします。でも、どれがどう組んであるか分からなくなるので、左右一辺似作業するのは止めましょう。分からなくなったら反対側を見て確認します。

外しにかかると、バネ3本と、オートテンショナーが外れて来ますので、覚悟しましょう。

写真のシューの真中辺りにあるクリップを2つ外します。ラジオペンチで外しますが、あんまり器用じゃない方は、ラジオペンチ2本使った方が良いかもしれません。

ラジオペンチ1本でやる場合は、ピンの上下に先を当て、押し込みつつピンをはさみ、90度回すと外れます。

それと、後上側のCリングも外します。

思ったよりはばねが強くないので、そんなに大変では有りませんが、手前側に傾いてきたシューを外すと、バネ3本と、オートテンショナーもバラバラと外れます。


で、こうなります。


分解後

あ、写真が左右ばらばらなのはご愛嬌と言う事で。何にもなくなってしまいました。ここまで外れます。下には、ワイヤーから繋がるステーがぶら下がっています。

下は


取付中

こんな感じです。既に、新しいシューが組んであります。


組み付け前に、テンショナーを戻します。歯車は固定されてますので、板の方を一番短い位置にします。板の方を歯車と反対の方向にずらすと、簡単に位置を変えられます。


組み付けですが、新しいパッドにCリングをはめて、基本的には、上のバネは先にかけた状態から始まります。上の写真の状態です。


これを嵌めるのですが、文にすると少々ややこしいのですが、なるべく分かるように書きます。

先ず、ワイヤーから繋がっているステーと、Cリングで嵌ったシューを嵌めます。反対側のシューを位置に合わせる前に、テンショナーを入れます。上のバネが外れないように注意しつつ、テンショナーの左右をシューにかけ、反対側のパッドも元の位置に嵌めます。この状態で、テンショナーのバネをかけて、下のバネもかけるわけですが、動かないように、ベルトか何かでシューを固定してからバネをかけたほうが良いかもしれません。

テンショナーのバネも、下のバネもそんなに固くないので、ラジオペンチで嵌ります。

しかし、テンショナーが外れやすかったり、ノッチが進んだりするので、その場合は最初からやり直しです。


嵌ってバネを欠けたら、クリップで留めます。外す時の逆ですが、ラジオペンチは、外す時と同様、縦に先を付けて押して、回したほうが良いです。クリップの形状を見れば分かりますが、横にすると、溝の中に入ってしまうので、回しにくいです。


シューの位置が上下方向に結構自由度があるので、シューの嵌り方によってはドラムのカバーが嵌りません。組み終わったら、ちゃんとシューが真中に来ているか確認しましょう。ドラムカバーが嵌らない時は、シューの位置が真中からずれています。


文にするとこれだけの事ですが、1個目は、あーでもないこーでもないと悩んでしまい、20分位掛かったような気がします。2個目は5分くらいで終わりました。


完成写真です。


完成

これで暫く安心です。車検でも何も言われずに通るでしょう。


総じて言うと、バネもそんなに強くなかったので、そんなに難しくは有りませんでした。工具も、カバーを外すボルト、細いドライバー(Cリングを外す)、ラジオペンチくらいで出来そうです。普通の工具が有れば出来ますね。


太いバネは、組み付けてしまうと掛けられないので、ある程度は組み方が決まってしまう点はなかなか親切です。テンショナーの掛け方がちょっとめんどくさいくらいで、総じて簡単です。


ドラムカバーを嵌めて、抵抗なく回るのを確認したら、タイヤを嵌めます。タイヤを嵌めて、抵抗なく回るのを確認したら、サイドブレーキじゃなくて、ブレーキを踏んでペダルにふみ応えが出るまで踏みます。


私はここで失敗しました。ブレーキを踏むのを忘れて、サイドを何度も引っ張っていたのですが、全然変化がありません。いや、変化がなくてよかったのです。考えてみれば、ブレーキのシリンダを、シューを取り付ける際に、押し戻しているので、サイドを引いても、抵抗がなくて当然なのです。まず、ブレーキを踏んで、シリンダに圧を掛けてからサイドを引くと、ちゃんと引けました。サイドブレーキを外しても、抵抗なく回ったので、テンショナーがやたら進んだと言う事もなかったようです。助かりました。ここでブレーキ引きずったら最初からやり直しでした。


と言う事で、とりあえず無事に終わりました。


ちなみに車は、平成3年式の廉価キャリー。型式は、V-DD51Tでした。丸いシールドビームの安い奴です。でも、フロントはディスクブレーキです。


最初は時間かかるけど、慣れればそんなに時間かからないような気がします。まあ、その他の事はまた後で書きます。


とりあえず、今日でこのキャリイに関しては作業終わりかな?