エアコンを入れて、冷風が出る度に思い出すのですが、私の車は、購入したての頃はエアコンが冷えませんでした。


何故なら、前置きインタークーラーだからです。


大きな理由はこれです。エアコンの冷却コアの前にインタークーラーが来てしまう為、クーラーのコアが冷えなかったのです。


しかし、今は冷えます。


単純に、吸気温度が高かったので、冷えなかったようです。


現在のエアクリーナー付近の画像はこれ


エアクリ付近

そして、買ってエアコンが冷えなかった当時の同じ部分のイメージ画像


元のエアクリ付近(イメージ)

上の写真にかなり無理矢理お絵かきしたのですが、何となくこんな感じです。


前置きインタークーラー自体はキットだと思うので、パイピングはどこのも大差ないと思うので、大体こんな感じになっていると思います。


さて、どうして冷えないかは、画像の中の文字で多少分かっていただけると思いますが、エアクリーナーが高温部品に囲まれまくっています。


先ず、冷却水タンク。写真ではリザーバータンクと書いてありますが、リザーバーではなく、ラジエターキャップが付いています。つまり、冷却水と同じ温度になります。これがエアクリの前方に鎮座していて、吸気を暖めまくってくれます。これが一番強烈なはずです。


次に、エアクリの真下にある、タービンとインタークーラーの間のパイプ。写真右上の位置辺りがタービンですから、タービンから出たての、タービンで暖められまくった空気がここを一番最初に通ります。これも結構熱いはずです。熱くないなら、インタークーラーなんか要りませんから。


更に、エンジンとの間に仕切りも何もなく、ラジエターをくぐったエンジンの熱風もエアクリが吸い込みます。


つまり、この状態だと、外気温度の空気を吸う事はほぼ絶望的だったわけです。


しかも、吸気側のパイプが下を通っている事は、吸気側のパイプの温度は、吸気温度が上がると更に上がりますから、その熱で吸気温度も上がり、吸気温度の上昇にもターボがかかっちゃっている感じになります。


そうして熱せられた吸気がインタークーラーで冷えると、エアコンのコアには温かい風が当たり温まってしまい、冷えないわけです。


それではいかんと、一念発起して対策したのが今の状態、上の写真です。


まず、冷却水タンクは、上記の位置に移動。適当にステーを組み合わせたら付きました。U字ボルトを止める板を4枚程組み合わせて止めてあります。よく見ると、ホームセンターのバーコードが貼ったままな気もします。


吸気パイプには、サーモバンテージを巻いて、このままだと、雨の時に水蒸気になるかな?とか思ったので、水が入らないよう上からアルミテープで巻きました。


そして、エンジンとの間に仕切りを作ります。アルミ板と、台所のガスレンジを囲む奴、レンジフードで良いんでしょうか?を切ってアルミテープで貼って作っています。エアフロにエアクリと一緒に固定しています。これのお陰で、エアクリ清掃は面倒になってしまいましたが、吸気温度低下には変えられません。


これの上にも蓋があります。普段は蓋がしてあります。


更に、吸気温度を下げる為には、ここも必要かと思い、巻いています。


インマニ付近

インマニ付近ですが、ここにも巻きました。しかし、エアコンには関係ありません。インタークーラーで折角冷えた空気が、ここで温まっては、台無しです。



吸気温度を下げるのは、チューニングの基本です。



これをやった後は、エアコンは効くし、パワーが出るのはそうですが、何より、かなり熱ダレしなくなりました。熱ダレと言う事は殆どありません。これは前置きインタークーラーの長所かな、と思います。エンジン温度が上がっても、スピードが遅くても、吸気温度が低くなるので、結果たれにくくなります。


しかし、これを行う前は、結構たれまくりでした。パワーも安定感がなかったですし、微妙な面がかなりありましたが、たったこれだけの加工でかなりの面が改善しました。


これを逆手に取ると、前置きインタークーラーの車は、ある程度吸気温度が抑えられていれば、エアコンの効き具合で吸気温度がわかる、と言う事が言えるかも知れません。条件が変わりやすい車は、何となく、吸気温度が分かるようになるかもしれません。


でも、結構レンジフードの部分がぼろくなってきたので、そろそろ作り直しかなぁ。