薪は、物によりますが、切りたてだと結構水分を持っています。これが結構舐めてかかれないほど多くの水分を持っています。
また、切って置いても、丸太の長いまま置いておくと、なかなか乾燥しません。なので、車のなかに入れておくと、昨日のような状態になったりします。水滴の付き方は相当凄いです。
乾燥させるには、日当たりが良く、風通しのいい場所においておくのが一番いいのですが、もう一つ、置く場所の地面と言う事もあります。やはり、コンクリート等の地面が良く、土の上だと、地面から蒸発する水分を吸ってしまったりします。
乾燥をすると、薪が固くなります。切ったり割ったりが難しくなります。なので、薪にしたものを、コンクリートの地面の日当たりが良く、風通しのいい場所に置くのが理想です。また、乾燥して固くなると、虫も住みにくくなるので、なるべく乾燥させた状態で置いておくのが理想です。
と、建前はそうなのですが、なかなかそう四角四面には行かず、今年も結構失敗しています。
我が家の前にはコンクリートの塀があり、日当たりも良く、薪の乾燥には理想的です。大体のパターンは、山から下ろしてきたら、コンクリートの前に積み、暫くしたら、ストーブの近くの家の壁に置きます。そうすると、乾燥したものが使えるので、理想的です。
今年の第一の失敗は、切りたてのものを、いつもは塀の前に置くのですが、ことしは下水道工事が凄いので、家の前に積んでしまいました。2列に積むのですが、1列はかなり乾燥したもので、その次の列に新しい薪を積みました。
そうしたら、前からある乾燥した薪に、新しい木の水分が吸われた様な感じになり、乾燥したはずの木が燃えにくくなってしまいました。乾燥した木の前に、水分をたっぷり含んだ木の壁が出来てしまうのですから、当然と言えば当然です。
薪は湿度が高いと吸湿もするので、その点は注意が必要です。ただ、雨が降ったり、と言う場合には、表面が濡れるだけなら、比較的乾きます。湿度の高い場所においておくと、結構乾きにくい感じに吸湿したりするので、その点は注意は必要です。
と言う事で、薪が燃えにくい日が続いております。結構大変な失敗でした。しかし、致し方のないところでもあります。
水分が多い木を燃やす場合は、薪ストーブの周りに木を立てて、乾かしてから燃やすのですが、それはそれでストーブの周りが木屑などで汚くなるので、ちょっと厄介です。
水分を含んだ薪は、燃焼時に、燃えにくい事は言うまでもないのですが、燃焼温度も低めになってしまいます。なので、余り効率がいいとは言えません。
樹種で言うと、山桜は比較的水分を多く含みます。なので、実は薪としては敬遠されがちです。乾燥してしまえば、比較的良い薪になるのですが、乾燥するのが時間がかかります。燃焼温度が高い感じなので、火持ちは悪いのですが、乾燥したものは暖かいです。ただ、勢い良く燃えると、結構あっという間になくなるので、扱いづらいと言えば扱いづらいんでしょうか。焚付けには、山桜の皮は捨てがたいです。非常に良いです。
その他、ブナ、樫、の部類も、乾燥しにくいです。楢はその点でも比較的優秀です。
根本的な問題としては、今年は山桜が多いのがちょっと問題と言えばそうです。ただ、山の藪を切進むには、倒木の処理も必要なので、致し方ないところです。
しかし、その結果、結構山の藪が切進めて、薪がどんどん切り出せる状態になってきたので、来年辺りからはかなり楽になると思います。
まあ、薪の水分も結構あるので、舐めてかからないほうがいい、と言う話でした。