実は、エクシーガのデフオイル交換サイクルは、なんと4万キロ。
しかし、私は交換をサボっており、買ってから、交換しようと思ってオイル等は用意していたものの、ドレンボルトが緩まない等、のびのびになる要因が重なり、買ってから約7万キロ無交換。
ちょっと、プッシングアンダーっぽくなったり、フィーリングが悪化したというか、音も少々しだした感じで、流石にもうしないとだめだろう、という事で重い腰を上げ、やってみました。
ちなみに、2.0L、NA、CVT、4WDのエクシーガです。YA5B53Cです。
手持ちのレンチ類では緩まなかったので、アストロプロダクツで45cm程度の長い1/2のスピンナハンドルを買ってきて挑戦しました。
これですね。ちょっと前に買ったときは、店の方がもうちょっと安いように感じましたが、今はわかりません。いろいろ値上がりしてますから…
で、ドレンボルト類に挑戦したら、割と楽に緩みました。それと、先が180度変わるようになっていて、作業前は、固定の方が剛性があっていいんじゃないかと思いましたが、床下の作業だったので、斜めにしたりとその先端の角度が変わることで、楽にできました。先の角度が変わる方がやりやすいと思います。
一応、ガスバーナーも用意しましたが、出番はありませんでした。
さて、簡単に手順を。
リヤデフの方が注入がしんどいので、リアの方からやりました。
M10のヘックスで緩めます。モノタロウかアストロで買いました。10mmのレンチに長ナットをさしてもいけると思います。
今回は、450mmスピンナハンドルで、割とあっさりでした。
上を緩めて外れるの確認してから、下を緩めてデフオイルを抜きます。上が緩まないとオイルが入れられなくなります。
オイル量は、サービスデータに約0.8Lと書いてあります。規格は75W-90 GLー5です。
使ったオイルはこの会社のもの。
今は在庫がないのか売ってないですが、75W90 GL5 4Lで、買った時は結構格安だったと思います。
入れ物はこんな感じです。鉱物油ですが、規格は満たしています。
ただ、古い車には少々心もとないので、以下のものも混ぜて入れました。
左は、前の車のデフオイル交換時に余っていたもの。80W140でGL5。しかも化学合成。6~700ml余ってたので、前後に半々ずつくらい入れました。
ギアオイル添加剤は、御覧のようにモノタロウ。モリブデンが入った添加剤です。実は、後ろには入れ忘れて、前にだけ入れました。
結構値段するオイルです…が、余り物を有効活用しただけです。
添加剤は、ダイゾーニチモリのと同じだと思うので、これと同じだと思います。
デフにはいいんじゃないかと思います。
さて、それらを注入する器具はというと…
オイルサクションガンがあればいいのですが、ないので、100円ショップで買ったこんなものを使います。実は、先っちょがもうちょっと長いですが、出が良くなるように切ってあります。中にパイプが入ってるので、底から吸い上げて出ます。メモリも50ml単位で入っていて、満タンで約300ml。大体信用できるかと思います。
リヤデフは、下から入れないといけないので、この形状だと問題なく入ります。800mlなので、満杯2回200ml1回入れれば入りますが、握力がそれなりに必要です。でもまあ、気長にやれば、そのうち入ります。破れたりするかと思いましたが、無事、前後入れ替えるまで使えました。
リヤが終わって、フロントになる時は、ちょっと変わります。
曲がっているところを切って、中のパイプを外します。これで上から注入できるようになります。
ちなみに、フロントは1400mlなので、満杯4回、200ml1回が目安ですが、上から入れるので、リアよりは随分楽に入ります。握力もあまりいりません。
さて、という事で、フロント側。
左フロントタイヤ後ろの下から覗き込んで、こんな感じです。こちらはドレンではないですが、手前の14mmのボルトを先に緩めます。ここにCHECKと書いてあり、オイルが規定量入ると、ここから溢れてきます。なので、開けられないと規定量がわからないので、ちゃんと入れ替えできなくなります。手前のボルトを外したら、奥のトルクスT70のドレンボルトを緩めてオイルを抜きます。
ちなみに、どちらもワッシャーというかパッキンが入ってたので、きちんとやる方は、パッキン用意した方が良いと思います。私は、1215ぬりぬりしてごまかしました。
で、どこから入れるのという話ですが、エンジンルーム側から入れます。
エアクリ後ろの運転席側の写真です。
写真中央左側、センサーらしきものの左側、パイプが刺さっているところがあります。それを抜くとこうなります。
ここからフロントデフオイルを注入します。なので、注入するボトルがああいう形になるわけで、姿勢も楽ですし、割と楽に注入できます。
手順的には、①エンジンルームで注入口確認→②14のボルトを外す→③T70のドレンボルトを外しオイルを抜く→④オイルが抜けたらT70のドレンボルトを締める(パッキン交換かシールをする)→⑤オイルを注入する(規定量近くになったら少しずつ注入して溢れに注意)→⑥オイルが溢れてきたら14のボルトを締める(パッキン交換かシールをする)→⑦注入口のホースをちゃんと戻したか確認する→⑧漏れがないか確認する、と、まあ、こんな感じでしょうか。
ちなみに、ドレンの鉄粉付着具合は…リヤ側。
まあ、ついていますが、鉄粉まみれと言う程ではないと思います。フロント側。
こちらはまあまあついているでしょうか。オイル量も前が多いので、負担はフロント側の方が大きいようです。
ちなみに、廃油は直接オイルパックリみたいなやつに入れたので、状態はちょっと不明ですが、それなりに何かすり減ったものが入っているような色はしていました。
パッキンというか、ガスケットは、どのボルトにも入っていて、交換すると4枚必要になるようです。
さて交換後ですが、音は静かになり、プッシングアンダー的な感触もなくなり、フィーリングは随分良くなりました。もっと早くやればよかったかなと思いました。
中古で買った車なので、前いつ交換したかわからないのですが、交換時の距離は約208600km。約21万キロ。約13万キロくらいに買ったので、少なくとも8万キロは確実にしていません。前の人が8万キロか、12万キロで交換したとすると、9万~13万キロで交換というところでしょうか。4万キロ毎は難しくても、6~7万キロくらいですると好調が維持できるんじゃないでしょうか。
そう考えると、次の交換は26~27万キロとすると、またするかなぁ?微妙なところです。
粘度が80W90だと銘柄がよりどりみどりですが、75W90だと銘柄が限られるのと、おそらく、劣化も速いんじゃないのかな、という感じがします。80W90だと元の粘度が高いので、交換サボってもある程度平気ですが、75W90だと交換サボると劣化しまくる感じもするので、80W90にして、もうちょっと長いスパンで交換するのもよいかもしれません。まあ、もしかすると燃費とかに少々影響するかな?
量的には、F1.4L+R0.8Lで、合計2.2Lですが、こぼれたりするので、2.4Lくらいでしょうか。1L*3買うと結構高いので、4L買って、次の交換の時に1L買うと、丁度2回分。まあ、走る人は4万キロとか2年かかりませんから、安く済ませる工夫は必要かなと思います。
20万キロオーバーし、足回りなんかもやれていますが、交換して良くなると、あちこち交換したくなるけど、あんまり金かけないで別の車にした方がいいとかなる気もするので微妙なところです。ダンパーとか交換したいけどなぁ…
まあ、ぼちぼち、あまりお金かからない程度に手入れしていこうと思います。