西永福 麓屋 | 日本の酒場をゆく

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旅酒や 無頼な心の よりどころ

 

 

 

 

主人が採取した山の幸が揃う居酒屋ew_icon_a401_20240828204949ed1.gif
京王井の頭線西永福駅から歩くこと約1分、駅前の商店街沿いに居酒屋(麓屋)がある。
蔦に蔽われた外観からも察する通り、この店は大衆居酒屋でありながら下町のそれとは趣が異なる。
古びた木の風合いが織りなす山小屋のような空間で、カウンターに座っていると文学喫茶で寛いでいるような風韻。
そんなアカデミックな香りが漂う店ながら、居酒屋としての料理や酒の基本はしっかりとおさえられている。
料理は主人が山で採ってきた山菜やきのこが中心。
手書きコピーの品書きには「のびる、山うど、こしあぶら、たらの芽、あした葉、藤の花」など。
藤の花を食べるとは知らなかった。
藤は紫はだめで白に限るそうだ。
山菜やきのこは主人が山梨や長野の山へ採りにゆく。
どのあたりに何が生えているかを熟知しているそうだ。
山菜もきのこも味はみな違うが、すべてに共通するのは生命の発芽する「気」だ。
冬を越して一斉に吹き出した生命の「気」が体を浄化するようだ。
注意焼チーズ350円
ピータン500円
ブルーチーズ500円
えぞ鹿刺800円
なつめ酒600円
サッポロラガー中びん600円
「営業時間18:00~翌0:00/火休」