味光路に店を構える味な居酒屋
JR紀勢本線紀伊田辺駅から歩くこと約3分、狭い道や小さな路地が入り組んだ飲み屋街「味光路」に居酒屋(むそう)がある。
まずは酒。
燗酒は「世界統一」の徳利で届いた。
和歌山地酒「世界統一」はすっきり明快で飲みやすい。
和歌山の生んだ世界的大学者・南方熊楠は慶応3年【1867】この酒蔵の長男として生まれ、学問の道に進み、弟が蔵を継いだ。
「世界統一」という気宇壮大な名は日露戦争勝利にわく明治40年、当地を訪れた大隈重信がつけたという。
カウンターには強面の主人が立つ。
飾り気はないが手抜きもない仕事、気さくな人柄、最も安心できる旅先の居酒屋だ。
鶏の「黒こしょう焼」は、そのままガブリと食らいつきたいところだが、黄味酢おろしにつけて口へ。
焼きたての黒こしょう焼は、ジューシーかつ柔らか。
香ばしい味わいで絶品だ。
さらにいえば「むそう風チョレギサラダ」もうまいのなんの。
また名居酒屋を見つけたぞ。
鮎開き一夜干し450円
甘海老からあげ750円
穴子一本揚げ900円
縞ホッケ950円
南方 芳醇吟醸麦濾過「和歌山」750円
冷酒 黒牛「純米酒」930円
「営業時間17:00～23:00/日休」