松山市 花乃ん | 日本の酒場をゆく

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旅酒や 無頼な心の よりどころ

 

 

 

 

松山の洗練された小料理屋ew_icon_a400_2023070308264226b.gif
大街道電停から徒歩約三分、一番町の外れに(花乃ん)がある。
さっそく品書きを見ると、おお「シャコ」。
蝦蛄と難しい字をかくシャコは寿司ネタでも脇役。
たまに居酒屋に塩ゆでが出るが存在は地味だ。
有名な江戸前小柴産は保護育成でめったに出ない。
シャコはむしろ関西で好まれ、瀬戸内観音寺あたりは本場だ。
シャコは子を抱く春が時期。
数年前、倉敷でその実力を知った。
体調十五センチ。
丸々太った立派な殻は威風堂々たる侍大将の緋縅甲冑の如し。
その茹で立てのうまさは、関東の指先くらいの小物とは比べものにならないコク、ボリュームがあり、夢中になって殻を剥き、指を血だらけにして笑われた。
届いた「シャコの酢物」は、小ぶりだが身がしまり味が濃い。
海老とは違う野生味のある甘み、香りはシャコだけのものだ。
生きている時の身は、ほとんどゲル状の水溶状態というシャコは、茹で加減で味が決まるときいたが、これは申し分ないだろう。
注意浅利味噌汁440円
鯛飯660円
焼蛸1320円
シャコの酢物1320円
二階堂【大分県】550円
なかむら【鹿児島県】880円
「営業時間18:00~23:00/日休【日祝営業】」