中央前橋 里の家 | 日本の酒場をゆく

日本の酒場をゆく

旅酒や 無頼な心の よりどころ

 

 

 

前橋で50年以上夫婦で営む老舗よしうお77
上毛電鉄中央前橋駅から徒歩3~4分、袋町通りと千代田通りの交差点角に秋田料理の居酒屋(里の家)がある。
カウンターに腰を下ろし品書を見た。
小あじ南蛮漬け、まぐろ、鳥唐揚げ、あげだし豆腐といった酒場の定番が並ぶ中に、きりたんぽ、しょっつる、とんぶり、じゅんさい酢の物といった秋田の郷土の味が脇を固める。
「何にします?」
主人が声をかけた。
「燗酒とミル貝の刺身ね」
「はいよ」
日本酒は春夏秋冬、四季のうつろいに合わせ、冷や・常温・燗と飲み方を変える。
同じ酒をこれほど変えて味わう民族はなく、日本人の繊細な感性と、季節により豊かに変わる海山の幸がそうさせるのだろう。
フランス人なんか一年中ワイン常温ばっかだもんね。
酒器も当然変える。
燗酒はもちろん徳利と盃だ。
徳利は温めた酒を冷まさないための容器で、そのために口も細くしてある。
ミル貝をつまみながら燗酒をクイ。
前橋の夜を満喫した。
注意潮汁650円
まぐろねぎま焼き700円
あら煮800円
くじら竜田揚げ950円
じょっぱり600円
美丈夫850円
「営業時間【木・金】11:30~14:00・【月~土】17:30~22:30/日休」