地元客で夜な夜な賑わう地域密着の居酒屋![]()
ホテルに帰る道すがら、ふらふらしながら、長野の居酒屋歩きも、もう終りと思うと無性にもう一軒入りたくなった。
長野電鉄長野線権堂駅から歩くこと約五分、今は寂れたかつての歓楽街、西鶴賀商店街沿いに居酒屋(暮六つ)は佇む。
(暮六つ)のある、西鶴賀商店街はレトロな看板や昔ながらの長屋が軒を連ねる。
どっぷりと夜になり、ぽつりぽつり灯る電飾看板がおりからの小糠雨で濡れた通りに映り、風は寒く鼻水は流れ、いかにも山国のわびしい酒場通りだ。
どこでもいいや、と戸をあけた。
まずはビールで喉を潤す。
明日は東京に帰る。
肴にこだわる気持ちはもうない。
ゆっくりとビールを飲んだ。
何かもう少し腹におさめておきたい。
「おつまみ何にしましょう」
白衣の主人が声をかけた。
「鮭のお茶漬ね」
情ない注文だ。
これじゃ失礼だなと「手巻おにぎり3本」、とつけ加えた。
「手巻おにぎり」は明日の朝食だ。
盛大に湯気の上る大ぶりのご飯茶碗は、焼き鮭に熱々のダシ汁をたっぷりかけ、三つ葉と海苔を山盛りにした鮭茶漬だ。
よく焼けた香ばしい焼き鮭を汁の中でくずして食べるおいしさ。
ダシがよくきいている。
小骨一本まできれいにしゃぶり尽してご飯茶碗はカラになった。
届いた「手巻おにぎり」を一本食べ、残りをテイクアウトして店を出た。
ししゃも 大3本500円
自家製コロッケ550円
酢ダコ650円
本まぐろ中トロ刺1300円
サワー ライム ジョッキ500円
生ビール 中ジョッキ750円
「営業時間17:00~翌0:00/日休」



















値段表示は外税。

































