日本の酒場をゆく

日本の酒場をゆく

旅酒や 無頼な心の よりどころ

成熟した時をむかえ、ほんの少し贅沢を楽しみたい……。このブログは、そんな大人の楽しみを探求していきます。

 

 

 

土佐の味を気軽に味わえる居酒屋ew_icon_a401.gif
とさでん交通高知橋電停から歩くこと3~4分、廿代橋近くにある居酒屋(御乃字)の暖簾をくぐった。
魚の泳ぐ巨大な桶を見ながらカウンターに腰をおろした。
見渡す店内にどうも見覚えがある。
「ここはもしかして、元は(福)?」
「はい、(福)さんは辞められたので、うちが入りました」
(福)は高知でひいきにしていた居酒屋だ。
品書きに「とびうおときゅうり酢」がある。
この季節はトビウオがおいしい。
はるかなる高校生の夏、宇和島から乗った大分ゆきの船の洋上で、初めて見たトビウオの飛翔を忘れない。
海面をちょんちょんと跳び跳ねるくらいに思っていたのが、低空を矢のように一直線に船を抜いて飛んでゆくのに目を見張った。
飛距離は100から300メートルにおよび、風に乗ると空中で大きくターン、船の甲板を悠々と飛び越える。
届いた「とびうおときゅうり酢」は最高。
初夏はトビウオで決まり!
気づけば馴染みの酒場のカウンターに座っていた。
注意花わさび漬400円
ぶり白子ポン酢500円
とびうおときゅうり酢650円
チャンバラ貝750円
富乃宝山550円
百年の孤独800円
「営業時間18:00~23:00/日休」

 

 

はしご酒のアクセントにうってつけのワインバーew_icon_a52.gif
ふらふら、酔い酔い土佐酒散歩とまいろう。
近頃ホットなちょい飲みエリア「はりまや町界隈」。
以前は知る人ぞ知る店が点在する、ちょっとマニアックなエリアだったこの界隈。
新しい店も増え、若い世代から年配世代、地元っ子たちも飲み歩く夜の街に。
とさでん交通はりまや橋電停から歩くこと約三分、川沿いの「はりまや橋公園」前に通りに向いてガラス窓の広いワインバー(paroles et musique)「パロレ・エ・ムジーク」がある。
ガラス戸を開けカウンターに座ると、マスターが声をかけた。
「いらっしゃいませ」
この方一人でやっているようだ。
「ワインは何にしましょう」
品書きはない。
「白ワインを」
「かしこまりました」
注文した白ワインに小鉢二つのお通し「コンビーフとオリーブ」がひんやりとおいしい。
この店の料理はお通しのみ。
コンビーフをつまみながらマスターおすすめの白ワインの一杯がしめくくりの寝酒になった。
メモメニューはない。
チャージあり。
食べログ掲載なし。
高知県高知市はりまや町1-5-15 1F
電話090-5145-9514
「営業時間20:00~翌0:00/不定休」

 

 

 

 

気軽に楽しめる土佐のイタリアンレストランew_icon_a52.gif
とさでん交通大橋通電停から歩くこと約1分、国道56号沿いにイタリアンレストラン(LaVita)「ラ・ヴィータ」がある。
店は雑居ビル地下1階。
女子も当然愛する、美味とワイン。
女子が集まって飲むことを、「女子会」というようになったのは最近のこと。
しかし、酒豪県高知では当たり前の光景だ。
東北の居酒屋には、女性は少ない。
すぐ隣の香川県あたりでも、女性が深夜まで飲み歩く姿は見られない。
「女子会の発祥は新潟」と聞いたことがある。
酒の国新潟では、女性も自由におおらかに酒を飲み、なかなかの酒豪だ。
飲食に使う金は高知県が日本一。
「おいしい食べ物があったら、おいしい酒を構えないかん、飲まないかん」。
当たり前に言うのが高知の女性だ。
ここは女性客で賑わう人気店。
注意サラダ400円
ピッツァ マルゲリータ1200円
4種チーズのピッツァ1300円
たっぷり海の幸のピッツァ1300円
モン・ペラ スペシャルセレクション プラン「シャトーモンペラ/ボルドー」グラス「120ml」700円
キリン一番搾り生ビール「樽詰」中グラス「450ml」780円
「営業時間11:30~15:00・18:00~21:00/日・月休」

 

 

 

 

 

 

 

 

本格フレンチが味わえる高級ホテルew_icon_a52.gif
とさでん交通後免線菜園場町電停から歩くこと約3分、ホテル日航高知旭ロイヤル22階にフレンチレストラン(ANGEL VIEW)「エンジェルビュー」がある。
「いらっしゃいませ」
案内されたテーブル席から高知市内が一望できる。
地上100メートルの空中レストランだ。
店内には飲み物メニューがあるだけで料理の品書きが一切ない。
つまり、ここは自慢のフレンチ料理をコース仕立てで楽しませてくれるレストランなのだ。
まずはアミューズの生ハムとフルーツトマト「黒胡椒の香り」、続いてオードブルのマグロのグリル「ニース風サラダ」、パスタは「ミネストローネのスープパスタ バジル風味」、メイン料理は白身魚【真鯛】のポワレ「バイヤルディ添え ハーブバターソース」が頃合いを見て共され、デザートのオレンジのシフォンケーキと続く。
景色を眺めながら、ゆっくり楽しめるレストランだ。
メモ食べ物メニューなし。
注意シードル720円
キリンラガー760円
アサヒスーパードライドライブラック760円
グラスワイン「白」800円
グラスワイン「赤」800円
グラスワイン「ロゼ」800円
「営業時間11:30~14:30・17:30~22:30/無休」

 

 

高知55番街の知る人ぞ知る隠れ家バーew_icon_a52.gif
とさでん交通伊野線の堀詰電停から歩くこと3~4分、細い路地が、東西・南北に交わるディープな酒場路地「高知55番街」にバー(Belle Equipe)「ベルエキップ」がある。
「いらっしゃい」
マスターが迎えてくれた。
「ハイボールね」
「はい」
ウイスキーハイボール。
ウイスキーは何かを哲学的に分析し、正確に言語化してゆく気分がおきる。
それゆえウイスキーは男同士がふさわしく、男女の甘い会話、女同士のあけすけな会話【失礼】には似合わない。
「情」よりも「理」。
べたべたした気持ちの触れ合いよりも、相手の倫理の欠陥をつき、また指摘されてそう思えば修正し、さらなる論理のアウフヘーベンを目指してもう一杯。
つまり理屈っぽくなる。
金儲けや政治などの下世話ではなく、哲学や芸術、宇宙。
内容は非実用的で深遠であるほどよい。
新聞記者や編集者は、酒場で相手の思想の隠された根本を聞き出そうとする下心があれば、ウイスキーを飲ませるのがよいだろう。
メモメニューはない。
チャージあり。
食べログ掲載なし。
高知県高知市追手筋1-8-13 55番街内
電話ない
「営業時間20:00~翌3:00/日休」

 

 

 

アットホームな土佐酒場ew_icon_a401.gif

とさでん交通デンテツターミナルビル前電停から歩くこと約三分、魚の棚商店街で一番目立つ居酒屋(中洲 ANYWAY 三丁目の夕日)「中洲 エニウェイ 三丁目の夕日」は、年季の入った場末の飲み屋街の、常連客同士が機嫌よく酒を酌み交わす居酒屋だ。

夜な夜な土佐の酒をぐいとあおる女性たちが店に集まる。

「一緒に飲みませんか?」

カウンターの女性二人が声をかけた。

もちろん一人酒もいいが、【女性と飲むのは楽しい】と、今夜は上機嫌だ。

酒は人の縁を結ぶもの。

男も女も大切に楽しむべき文化である。

きれいどころに囲まれ満面の笑顔で、声高らに乾杯した。

「なかなかイケるねぇ♪家でも飲んでるの?」

「もちろん!」

酒に酔う、女子に酔う。

献杯・返杯のスピードがあがり、酒場談義を繰り広げ、杯も進む。

夜が更けるほどに、相槌も笑い声も大きくなり、はちきんパワーは全開となった。

注意たたききゅうり440円

とさぴく「高知野菜のピクルス」440円

ナスのたたき550円

土佐キムチのチャンジャ660円

梅酒ジンジャーハイボール550円

四万十ぶチューハイボール550円

「営業時間17:00~23:00/日休【月祝営業月休】」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

モツは鮮度で決まるew_icon_a401.gif
JR常磐線水戸駅から徒歩約3分、国道50号から入った小路にもつ焼き酒場(焼きとんまるいち)がある。
独立店を含めれば、系列店はおよそ30。
今や東京都全域に展開するまでに成長した「秋元屋系列店」。
その一軒が、こちらの(焼きとんまるいち)だ。
鮮度が命となるモツは毎朝、食肉センターからつぶしたてを仕入れる。
下処理を丹念に施すモツは、抜群の鮮度がそのまま味となって現れている。
手始めに名物のひとつ「あみれば串」を味噌味で食べてほしい。
大振りにカットされたレバーに網脂を巻いて炭火で丁寧に焼き上げ、たっぷりの味噌ダレにつけた一串は、食材の鮮度が伝わる逸品。
頬張れば、ぷりっとした食感が弾け、口の中に広がるのはレバーの濃厚な甘みと網脂のうまみのみ。
モツ特有のクセや臭みなどは一切感じられない。
この一串だけで店の実力が推し量れるというものだ。
それはもつ焼き以外のサイドメニューも同様である。
メモコストパフォーマンスは優良。
値段表示は外税。
注意あみれば串160円
がつ酢250円
マカロニサラダ350円
煮込み450円
バイスサワー420円
兼八「麦」550円
「営業時間17:00~23:00/不定休」

 

 

 

カツオがめっぽううまい居酒屋ew_icon_a401.gif
とさでん交通堀詰電停から歩くこと三~四分、帯屋町アーケードとも近い居酒屋(龍馬屋)に入った。
店の名物はカツオ。
目に青葉、山ほととぎす、待ってました、カツオ!
「たたき」は醤油と酢のタレを刺身にぴちゃぴちゃ叩くことから言う。
酢は腐りのはやいカツオの保存のためだ。
本場高知は今、たれを使わず、塩を振って焼くだけの本当の焼切り「塩たたき」が主流。
「カツオね」
「へい」
主人がその場で切った厚切りカツオをステンレス皿に載せて目の前でガスバーナーでゴーと焙ったカツオは皮だけが脂をじゅうじゅうさせて焦げ、熱で溶けた脂で一ミリほど白く囲まれた赤身はまだひんやり。
そこに塩を振りまいてがぶり。
焦げ香、血の味の赤身、粗塩のシンプルな味はワイルドそのものでたまらない。
話はもういい、早く食わせろ!
いやまったくおいらも食べたくなってきた。
注意こじゃんとうまい「炙り鰹」【二切れ・塩】440円
四万十のり天婦羅880円
海鮮蒸し鍋1650円
鰹のタタキ「自家製ゆずポン酢」1650円
ハイボール550円
生ビール「アサヒスーパードライ」550円
「営業時間18:00~21:00/月・火休」

 

 

 

 

御殿場でトビウオよしうお77
JR御殿場線御殿場駅から徒歩約2分、マイロード沿いに(旬彩割烹 なかだ)がある。
品書に「トビウオの造り」がある。
さわやかな初夏、居酒屋で見つけたら狂喜して注文するのがトビウオだ。
青魚のトビウオ刺身は、ホウボウに似て淡白でなく、鯛ほど上品でなく、アジほど赤身でなく、くせのないもっちりした旨味が濃厚だ。
昔魚屋で成魚を見つけて刺身におろしてみたが、身がしっかりと骨についたアスリートのような筋肉質で、素人包丁にはまさに歯【刃】が立たなかった。
西日本でトビウオは「アゴ」と呼ばれ、その旨みはいろいろに利用される。
届いた「トビウオの造り」は真っ黒に澄んだぎょろ目と透明な前ビレが扇のようにあざやかに広がる。
口にすると濃厚なうまみがあってとてもおいしい。
空を飛ぶ魚はトビウオだけだ。
トビウオ好きのおいらは全日本トビウオ振興会を作りたい。
略称「全トビ振」。
君も入ってくれい!
注意自家製キャベツの回鍋肉700円
ふぐ皮のポン酢和え750円
トビウオの造り850円
黒毛和牛のたたき1500円
英君特別純米搾りたて850円
雪の茅舎山廃純米搾りたて850円
「営業時間17:00~翌0:00/日・祝休」

 

 

 

 

路地裏で暖簾を掲げる老舗居酒屋よしうお77
JR御殿場線御殿場駅から歩くこと約3分、駅前通り線から入った路地裏に居酒屋(新五月)がある。
古めかしい店構えからして、歴史ある酒場だということは一目で分かる。
創業は昭和26年。
魚料理の品揃えに定評があり、御殿場駅周辺に3店舗展開する「五月グループ」の経営だ。
品書きに「かつお刺身」がある。
届いた「かつお刺身」は厚切りにニンニクスライスを添えて大口でバクッと食らいつく。
もっちりとした食感に醤油がねっとりと絡み、濃厚なうまみとなる。
職人気質な料理が楽しめるがゆえに、店にはどこか、そこはかとない品も感じられる。
店内を見渡せば、地元客がほとんどながら、酒に飲まれて声高に話すような客はひとりもいない。
むしろ、客は皆“正しく”酔っぱらう。
自分の酒量をしっかりとわきまえ、節度を保って酒を楽しんでいるのだ。
まさに、真っ当な料理にして真っ当な客。
そんな雰囲気が実に心地よい。
注意もずく酢440円
豚バラ竜田揚げ500円
酢だこ940円
〆鯖990円
菊正宗 二合徳利 常温 ぬる燗 熱燗740円
越乃寒梅 冷又は常温 一合グラス770円
「営業時間17:00~23:00/不定休」