日本の酒場をゆく

日本の酒場をゆく

旅酒や 無頼な心の よりどころ

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小さなカウンターが心地よい餃子専門店ew_icon_a401_20260419102508a7e.gif
JR中央線中野駅北口から歩くこと約五分。
駅の北口からサンモール商店街を抜け、ブロードウェイの入口を右に曲がると細い路地に小さな商店や酒場が数多く寄り添う中野北口白線通りがある。
白線通りから路地を入ると「中野新仲見世商店街」なる看板に、小さな酒場が並ぶそれまでとは異なった昭和の雰囲気漂う路地に出くわす。
その中野新仲見世商店街に餃子酒場(中野餃子 やまよし)がある。
「いらっしゃい」
主人に迎えられカウンターに腰をおろした。
見渡す店内にどうも見覚えがある。
「ここはもしかして、前は神居古潭?」
「はい、神居古潭さんが閉店して、うちが入りました」
(神居古潭)は昔一度入ったジンギスカンの店だ。
名物はもちろん餃子。
餃子は「やさい餃子」「しそ餃子」「にく餃子」「ラムパクチー餃子」「手羽餃子」の五種。
ここの餃子はニンニク不使用。
まずは生ビール。
ビールサーバーにジョッキを斜めに当て、すぐさま泡が盛大に盛り上がる。
それを泡切りナイフでどんどん捨て、最後に今度はノズルを細くゆっくりコックした軟らかい泡をのせ仕上げ、差し出された。
選んだ「やさい餃子」はジューシーな餡とパリっと焼けた皮にあっさり酢醤油がよく合い、生ビールと交互にやるとやめられない。
注意【揚げ】ぱりぱりジューシー 手羽餃子「1本」320円
【焼き】野菜たっぷり やさい餃子 一皿「5個」530円
【焼き】又は【水餃子】たっぷりシソでさっぱり しそ餃子 一皿「5個」530円
おすすめ【焼き】クセになる味 ラムパクチー餃子 一皿「5個」650円
ジムビーム ハイボール500円
神泡の ザ・プレミアム・モルツ560円
「営業時間16:00~翌0:00【日】16:00~22:00/不定休」

 

 

 

 

地元住民も認めるもつ焼きの味ew_icon_a401_20260417090806df0.gif
JR山手線駒込駅から歩くこと約二分、アザレア通りから入った路地にもつ焼き酒場(もつ焼 高賢)がある。
連日暖簾が出されると、次々と人が吸い込まれ、自らの席を陣取っていく。
週末は順番待ちの列ができる繁盛店だ。
まずはビール。
ビールはサッポロの赤星の大瓶と、通好みのラインアップ。
ングングング……。
大衆酒場に興味があった主人は、都内の人気もつ焼き酒場に勤めていた仲間と一念発起し、令和二年に店を構えたという。
もつ焼きへのこだわりは半端ではない。
もつ焼きには朝絞めされた豚のモツを使用。
つなぎで仕入れ、店でばらして下処理を施すため、鮮度は申し分ない。
焼きはもちろん備長炭。
遠赤外線の効果で中までしっかり火が通って食感がまとまるうえ、ほどよく纏う炭の香りもいい。
名物は「さがり」刺し。
さがりは牛の横隔膜の部位。
鮮やかな色合いを見れば、その鮮度は説明するまでもない。
もつ焼きは一回の注文で人数×三本まで。
もちろん追加注文はできる。
もつ焼きは「かしら」「たん」「なんこつ」「はつ」「れば」などもつ焼きの定番が揃う。
「ちれ」「きくあぶら」「たんもと」などの希少部位もある。
メモ値段表示は外税。
注意煮込み500円
さがり塩ユッケ700円
ればユッケ800円
炙りハラミユッケ990円
焼酎ハイボール500円
サッポロ大瓶770円
「営業時間16:00~22:30/月・火休」

 

 

 

 

窯焼きピッツァが味わえるカジュアルなピッツェリアew_icon_a401_20260417090806df0.gif
JR埼京線十条駅南口から歩くこと約三〇秒、埼京線の線路沿いから入った路地裏にピッツェリア(TOM BOY)「トムボーイ」十条本店がある。
創業は昭和五〇年。
渋谷と大山に系列店がある。
店内の古代ローマを刻んだ壁画アートはフィレンツェのようだ。
客席はテーブル席と個室があり、二階には大型テレビが設置。
八〇名を超えるキャパシティの大箱。
テーブル席に腰をおろした。
まずはハイボール。
ングングング……。
ああうまい。
料理は「岩手県産本日の鮮魚のカルパッチョ」「完熟トマトとモッツァレラチーズのカプレーゼ」「熟成ブルーチーズチキン」「温玉のせシーザーサラダ」「ローズマリー香る骨付きローストチキン」などのイタリア料理が揃うが、名物は窯焼きピッツァ。
調理場には赤い薪窯がある。
人気の「石窯焼き マルゲリータピッツァ」にした。
生地はもちろん手造り。
届いたマルゲリータはトローリとチーズが伸び、直径二〇センチほどのを一人でたちまち平らげる。
ピッツェリアだけに、イタリア各地のワインが赤白合わせて豊富な品揃え。
昼間はピッツァのテイクアウト注文が殺到しているそうだ。
メモ食べ物メニューの値段表示は外税。
注意温玉のせシーザーサラダ Mサイズ680円
海老とアボカドのバジルサラダ Mサイズ680円
窯焼き野菜のバーニャカウダ~自家製窯焼き野菜ドレッシングで~ Mサイズ860円
石窯焼き マルゲリータピッツァ ハーフサイズ980円
カシスオレンジ420円
ザ・プレミアム・モルツ ジョッキ490円
「営業時間11:00~23:00/無休」

 

 

 

 

門前仲町の隠れ家的なオーセンティック・バーew_icon_a52_2026030214433761c.gif
東京メトロ東西線門前仲町駅4番出口から歩くこと約2分、永代通りから入った路地にオーセンティック・バー(Bar,C)「バー シー」がある。
まず「バー」の定義に触れてみる。
普通、バーとは、オーセンティック・バーを指す。
本格的なバーで、重厚なカウンターと、その後ろにボトルが並んだ棚・バックバー、プロのバーテンダー、のいわば、この3点セットが基本だ。
「いらっしゃいませ」
マスターが迎えてくれた。
カウンターに腰をおろした。
「何にしましょう」
「ブッシュミルズのハイボールを」
「かしこまりました」
タンブラーに氷を投げ入れ、ブッシュミルズのブラックブッシュ、ソーダ水を満たし、炭酸ガスが逃げないよう、氷を持ち上げる程度に混ぜて差し出された。
「おまちどおさま」
おなじみの「ブッシュミルズのハイボール」を、いつもの癖でグラスをしばし高く上げてからスイーと飲んだ。
軽やかに気泡を立ちのぼらせるブッシュミルズのハイボールは最後のひと口まで安定している。
バーの一流とは、品揃え、技術、接客、内装、客層、雰囲気、値段か。
品揃えは、基本はもちろんのこと、ウイスキーの年代物など、通に「よく手に入ったね」と言わせるような稀覯品も。
ここもそんな志が高いバーだ。
メモメニューはない。
チャージあり。
「営業時間18:30~翌1:00【日】18:30~翌0:00【祝】18:00~翌0:00/月休」

 

 

 

 

 

ランチが人気の地元客で賑わう寿司屋ew_icon_a401_202606200739206ea.gif
JR中央線武蔵小金井駅から歩くこと約2分、Musako1番街沿いの雑居ビル地下に寿司屋(幸寿司)駅前店がある。
ランチはラストオーダー14時15分まで。
ここ(幸寿司)は、ランチの寿司が驚きの価格とボリュームで味わえる、武蔵小金井では知らぬ人はいないであろう人気寿司屋である。
ランチメニューは「にぎり 10貫1320円」「海鮮丼1320円」「マグロ丼1320円」「1.5人前 15貫1870円」「ランチ限定おまかせ丼1980円」の5種。
「いらっしゃい」
主人に迎えられカウンターに腰をおろした。
まずはビール。
ングングング……。
お通しのサワラの白子は珍しい。
絶にして妙なる珍味だ。
「にぎり 10貫」を注文。
この日はマグロ、サーモン、イカ、エンガワ、マグロの中落ち、ツブ貝、茹でホッキ貝、茹でシラス、茹でエビ、玉子が登場。
シャリが大きくネタも厚く、一貫で腹にたまりやすく、ランチでは満足感が高いからだろうか。
次々と常連客が訪れる。
最近はシャリは小さめが主流。
個人的には寿司は酒の肴なので、小さいシャリが好みだが、腹いっぱい食べたい・コストパフォーマンス重視なら、「シャリが大きい」「ボリューム満点」のこの店はおすすめだ。
注意生湯葉刺880円
海の幸の酢の物1100円
上2200円
特上2750円
レモンサワー550円
生ビール 中660円
「営業時間11:00~14:30・17:00~21:00/不定休【基本月休】」

 

 

 

 

 

辻堂で昼から飲める貴重なジンギスカン酒場ew_icon_a401_202604140610344f3.gif
JR東海道本線辻堂駅南口から歩くこと約五分、辻堂元町商店会にジンギスカン酒場(ジンギスカン羊堂)がある。
時代の波に乗った食とサービスに定評があり、辻堂周辺を中心に店舗展開する「SURFOOD株式会社」グループの経営。
店内は奥に伸びるカウンターとテーブル席からなる鰻の寝床のような造り。
「いらっしゃいませ」
若い従業員に迎えられデコラのカウンターに腰をおろした。
まずはハイボールをングングング……。
この店に訪れたなら、まずは「ラムジンギスカンスタートセット」を注文するのが決まり。
目の前の七輪にジンギスカン鍋が置かれた。
ジンギスカン鍋におかれた白い牛脂がゆるんでくると赤身の肉が一皿出た。
兜のように盛り上がった鉄鍋に赤い羊の肉をのせると、じゅうと音を立て、白い煙が店内に漂う。
「ミディアムレアで焼いてください」
赤身肉をちょっとタレにつけ口にいれた。
これはやわらかい。
羊肉の臭みは全くなく、脂くささも全然ない。
ジンギスカン鍋は櫛状に切れ目が入り、焼けた肉の脂の半分は炭火に落ち煙を上げて肉を燻し、半分は周囲に流れタマネギや長ネギの焼野菜に風味をつける。
豪快で簡単。
屋外でもすぐできる。
店は連日早い時間から若者で賑わう。
注意キムチ380円
生ジンギスカン 一人前790円
ラムたん 一人前930円
ラムジンギスカンスタートセット 一人前980円
生レモンサワー600円
角ハイボール650円
「営業時間12:00~22:00【金・土】12:00~23:00/無休」

 

 

 

 

 

全国に店舗展開する安価な鰻チェーン店ew_icon_a401_2026041500584144b.gif
京王線京王八王子駅から歩くこと約2分、京王八王子バスターミナル前に鰻屋(鰻の成瀬)八王子店がある。
安価な価格に定評があり、全国に店舗展開する「フランチャイズビジネスインキュベーション株式会社」グループの経営。
道に面した全面ガラスは、通りから中が丸見えで、逆に道側からは店内が丸見えだ。
それがまたどういう店でどんな客がいるかがわかり、入る安心感にもなる。
鰻の稚魚【シラスウナギ】の漁獲量はピーク時の40分の1に減り、現在価格高騰。
今や高嶺の花なりき。
鰻重は並・梅1600円・竹1900円・松3400円、上・梅2200円・竹2500円・松4000円、特上・梅2600円・竹2900円・松4400円。
並は海外産「ロストラータ種」、上は海外産「日本うなぎ種」、特上は国産「鹿児島県産」。
すべて値段明記でこの値段。
あちこちでときには覚悟して高い鰻を食べている人から見れば、この値段で、この量を出すのは驚異としか言いようがない。
しばらく前、旅先で風邪気味になり、風邪治しには鰻が一番と老舗らしき店に入った。
届いた鰻重の蓋を開けた姿は「大海の中の小島」。
小さな蒲焼一個のまわりは広大に白御飯が広がる。
蒲焼と御飯を食べるにはバランスがある。
三分の二残った御飯は、お新香をけちけちかじってようやく食べ終えた。
嗚呼……。
(鰻の成瀬)は偉い!
社長は鰻のモーゼ、ここは鰻の聖地だ。
注意骨せんべい350円
うなぽん500円
肝串「2本」650円
白焼き 一尾4200円
黒霧島「芋」700円
サッポロ赤星800円
「営業時間11:00~14:00・17:00~20:00/不定休」

 

 

 

 

 

横浜駅周辺で昼から通し営業の居酒屋ew_icon_a400_2026041410414478a.gif
横浜駅西口から歩くこと約三分、高島屋の裏側「パルナード通り」沿いの雑居ビル地下に炉端焼き居酒屋(炉端 炎)横浜店がある。
炉を囲むカウンターに腰をおろした。
炭火が直で見れるカウンターが「大人の空間」を演出している。
まずはビール。
ングングング……。
名物は原始焼き。
品書きに居酒屋では珍しい「ニジマス」がある。
ニジマスの原産地はアラスカ東部からメキシコ北西部の太平洋側、カムチャッカ半島。
日本各地の湖沼、河川に移入された。
ニジマスの原始焼きは絶妙な塩加減と炭火を操る料理人の焼き技で、外はパリっと香ばしく、中はふっくら。
焼いても身がやわらかく、味わい深い。
この日の「お創り3種盛り」はブリ、カツオ、ホタテが登場。
こうなれば日本酒がほしくなり、いろいろある中から青森の地酒「喜久泉」にした。
クィー……。
甘味と酸味がほどよく調和して、独特の旨味を引き出している辛口の酒。
白身魚やホタテなど、刺身の旨さを際立たせる相性のよさも大きな特徴。
冷やして飲めば爽やかな清涼感に溢れ、ぬる燗にしても穏やかな味わいが口のなかに広がる。
盃を運ぶごとにまろやかな香りが漂い、華やかな気分に浸れること請け合い。
メモ値段表示は外税。
注意お創り3種盛り 一人前490円
川海老の唐揚げ790円
ニジマス850円
ほっけ「半身」1490円
「芋」富乃宝山650円
アサヒスーパードライ650円
「営業時間11:30~翌0:00/無休」

 

 

 

 

蕎麦打ち教室併設の蕎麦屋ew_icon_a401_20260302102725490.gif
京成本線京成立石駅から歩くこと約五分、奥戸街道沿いのビル二階に蕎麦屋(玄庵)がある。
一階はフロアでエレベーター入口、二階は蕎麦屋(玄庵)とプロ養成教室、三階は製粉工場と教室専用厨房、四階は生徒用宿泊施設。
「江戸東京そばの会」は、蕎麦打ち教室、蕎麦屋店舗、蕎麦粉製粉所の三つを軸に立ち上げられた蕎麦打ちの会だ。
蕎麦は全国から、その時期に最もおいしい蕎麦を選び抜いて、蕎麦に打つ。
新蕎麦は九月北海道旭川、十月南会津、十一月常陸太田の契約生産者から入荷。
当製粉所の蟻巣石石臼で昔のまま、全て手作業による製粉だからこそ、蕎麦粉の旨味、風味、香、甘味が抽出されるという。
こだわるところは、蕎麦の香りと、のど越し。
広い店内はジャズが流れ、落ち着いた空間。
まずは「そば茶ハイ」にした。
ングングング……。
心地よい香ばしさが広がる。
さて蕎麦だ。
通はもり「せいろ」。
ざるはいかん。
届いた「せいろ」は太さ三ミリほどの太打ちで、薬味はワサビと白ネギ。
返しざるに盛った蕎麦を一箸をつゆに浸し口へすべらせた。
口に含むと蕎麦香がいっぱいにひろがる。
蕎麦の香りが広がり、歯ざわり喉越し、申し分ない。
素朴な風味は酒でいえば純米酒だ。
注意板わさ500円
そば屋の玉子焼き700円
せいろ900円
納豆そば1100円
そば茶ハイ460円
土佐鶴 本格辛口生貯「高知」700円
「営業時間11:30~15:00・17:00~21:00/火・最終月休【不定休あり】」

 

 

 

 

オープンキッチンを囲むカウンターのお洒落なビストロew_icon_a401_20260202082044388.gif
JR根岸線桜木町駅から歩くこと約5分、動物園通りから入った路地裏に、街の猥雑さから身を隠すようにビストロ(ワインのお店 ムー)がある。
店は若い主人一人で営む。
やはり一杯目は、ビールといきますか。
ングングング……。
黒板の品書きから「ワカメともずくナムル」と「セロリのジェノベーゼ」を注文。
届いたワカメともずくナムルはほどよい酸味で素材を引き立てる。
ワインのメニューはない。
好みを伝えるだけだ。
ワインはワインナチュール【自然派ワインヴァン・ナチュール】が中心。
ワインナチュールとは、有機栽培されたブドウを使用し、酸化防止剤【亜硫酸塩】の添加を極力控え、野生酵母による発酵など人的介入を最小限にして造られるワインのこと。
ブドウ本来の旨味や個性が感じられ、濁りがあるものや複雑な味わいが多く、ボトルごとに表情が違うのが特徴だ。
主人が選んだオレンジワインは白ワインの爽やかさと赤ワインの深みを併せ持つ。
オレンジワインとは、白ブドウを使い、赤ワインのように果皮や種子も一緒に発酵させて造るワインのことだ。
〆の「セロリのジェノベーゼ」は派手な具が入るのではなく、むしろシンプルでバジルが特徴か。
奥深いコクにバジルの香り。
たそがれ時、日常にアクセントを付ける、都会的センスの光る店。
注意ワカメともずくナムル600円
カリフラワーのカラスミバター900円
ヤリイカとエリンギのソテー1000円
セロリのジェノベーゼ1200円
サッポロ黒ラベル 小ビン500円
グラスワイン850~1500円
「営業時間16:00~22:00【土】15:00~22:00【日】15:00~21:00/火休」