女将一人で営む銘酒居酒屋
JR埼京線十条駅から歩くこと約五分、本郷赤羽線から路地に入ると銘酒居酒屋(かつら)がある。
カウンターには高齢の女将が立つ。
日本酒通は奥の大きなガラス保冷庫に詰まる一升瓶に目が引き付けられるだろう。
その銘柄がすごい。
いわゆる有名地酒はほとんどなく、気鋭の名酒中心に約一〇〇種。
さて、本日は。
「諏訪泉ね」
「はい。純米吟醸です」
鳥取地酒「諏訪泉」は夫唱婦随を思わせる最高の料理の引き立て役。
酒銘は蔵の裏山の諏訪神社に由来する。
自家井戸の良質な軟水を仕込み水に使用。
広島杜氏の伝統的な手法によって、きめ細かで洗練された風雅な酒質を実現させている。
この酒は口当たりがやわらかで、広がる旨味とキレのよさが特徴。
珍味を一段と引き立てる。
冷やまたはぬる燗がいい。
珍味が中心の品書きから「まぐろ生ハム」を見つけた。
生を軽く干した「まぐろ生ハム」はやや残る湿り気がよく、やはり酒飲み泣かせの珍味である。
アジフライ480円
アピオス 青森550円
まぐろ生ハム 和歌山680円
このわた 金沢850円
俺の出番470円
六舟490円
「営業時間17:00~翌0:00/日休【不定休あり】」