日本の酒場をゆく

日本の酒場をゆく

旅酒や 無頼な心の よりどころ

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観光客や労働者で賑わう市場の食堂ew_icon_a401_20260515173540b8e.gif

鹿児島の繁華街・天文館から離れた鹿児島市中央卸売市場の魚類市場内に漁業関係者の食堂(市場食堂)城南店がある。
魚卸はもう終わっていたが(市場食堂)は観光客で賑わう。
九割ほど埋まった店内は、まさかの活気に満ちていた。
まずは鹿児島の芋焼酎「黒伊佐錦」のお湯割り。
黒伊佐錦は、まろやかな口あたりとやわらかな香り、ほんのりとした甘さ、そして深いコクが特徴の本格芋焼酎。
麹造りには伝統的な黒麹を用いており、本格焼酎における「黒ブーム」の先駆けとなった焼酎だ。
かつて黒麹による焼酎造りは、麹の温度管理が難しく、さらに麹の胞子が作業場に飛び散るため、造り手にとっては大変な労力を要するものだった。
しかし、黒麹ならではのコクや甘みのある味わいは捨てがたい魅力があり、製造技術、とくに温度管理技術の発達によって、現在では安定した麹造りが可能。
また、焼酎に求められる味わいが多様化してきたことから、いま改めて黒麹の個性的な風味や特性が見直され、黒伊佐錦もその代表的な存在として親しまれている。
品書きは首折サバ刺身定食、活アジ刺身定食、うに丼、海老フライ定食、チキンソテー定食、コロッケ定食、ぎょうざ定食、とん汁定食、ラーメン、焼きそば、牛丼、カツ丼……。
品数も豊富だ。
名物の刺身定食にした。
届いた刺身定食はマグロ、カジキマグロ、ミズイカ【アオリイカ】、マダイ、カンパチ、首折サバ、キビナゴが登場。
手を伸ばせば届く、鹿児島の豊かな海。
マダイ、カツオ、アオリイカ、キビナゴ、ツキヒガイ、サバ、カンパチなどなど、季節ごとにさまざまなおいしさを堪能できるのは、太平洋に面した鹿児島ならでは。
注意ラーメン700円
野菜炒め定食800円
首折サバ刺身定食1600円
刺身定食2000円
ハイボール缶500円
生ビール550円
「営業時間5:00~15:00/日・祝休」

 

 

 

 

 

古町の夜にふさわしいオーセンティック・バーew_icon_a52_20260316082544312.gif
JR信越本線新潟駅からタクシーで約10分、古町通りを歩くと、人がすれ違うのもやっとの一本の路地が現れる。
その先にはポツンと灯りを点す建物。
小さな青い看板に(OWL)「アウル」。
隠れ家バーのようだ。
本日のしめにここで静かに飲むとしよう。
階段を上ると照明をおとしたオーセンティック・バーだ。
本格的なバーで、重厚なカウンターと、その後ろにボトルが並んだ棚がある。
「いらっしゃいませ」
バーテンダーが迎えてくれた。
「何にしましょう」
メニューはない。
「ブッシュミルズのハイボールを」
「かしこまりました」
タンブラーに氷を投げ入れ、ブッシュミルズのオリジナル・アイリッシュ・ウイスキーにソーダ水を満たし、炭酸ガスが逃げないよう、氷を持ち上げる程度に混ぜて差し出された。
「おまちどおさま」
注文してすぐ届くハイボールはハシゴ酒の〆にふさわしく、すっきりした飲み心地は最後の一口まで安定している。
ウイスキーは好みだがハイボールにはブッシュミルズが好みだ。
バーは東京や大阪など大都会だけのものと思っていたが、地方都市にも本格的なオーセンティック・バーがある。
メモメニューはない。
チャージあり。
「営業時間18:00~翌0:00/日休」

 

 

 

 

 

新潟地酒が安価に飲める半立ち飲み酒場ew_icon_a400_202603171323089f1.gif
新潟駅構内のCoCoLo新潟2階「WEST SIDE」に新潟地酒が昼から飲める(ぽんしゅ館 コンプレックス 角打ち)がある。
以前紹介した長岡駅構内の新潟地酒が有料で試飲できる(ぽんしゅ館)の系列店。
新潟には87の酒蔵がある。
上越・中越・下越・そして佐渡。
それぞれの気候風土に寄り添い、歴史を誇りに、その地に暮らす人に愛されるおいしい地酒を醸し続けている。
新潟県は古くから酒どころであり、越後杜氏の里。
カウンター上の棚に一升瓶がずらりと並ぶ。
この店は新潟県産酒に断然力を入れそれぞれを飲んでほしいという姿勢が明確なのがとてもいい。
新潟で飲みたいと考えていた能鷹、湊屋藤助、鮎正宗、北雪も皆そろっている。
思案の挙句「嘉山 純米吟醸」にした。
明治41年【1908】創業のDHC酒造の酒。
旧豊栄市の地で100年以上に渡り日本酒を造り続けてきた酒蔵。
創業以来、時代、世代を超えた、本質的な旨さを追求している。
新潟市北区で契約栽培された純米越淡麗を100%使用して醸した、新しいタイプの日本酒。
完熟パインのような甘く爽やかな香りと上品な米の甘味、酸味が口いっぱいに広がる、芳醇フルーティーな味わいだ。
名物は「大人のポテトサラダ」。
男爵芋にクリームチーズを練りこみ、煮卵、酒盗、スパイスを合わせた逸品。
普通のポテトサラダとは一線を画す酒の肴である。
注意大人のポテトサラダ400円
鯨の味噌漬け440円
クリームチーズの粕漬け440円
濃厚レバ刺し660円
生ビール 風味爽快ニシテ680円
熟成古酒 飲み比べセット1800円
「営業時間11:00~20:00【金・土・祝前】11:00~21:00/無休」

 

 

 

昼から飲める「龍力」直営店のアンテナショップew_icon_a400_202603041008480cb.gif
山陽電鉄本線山陽姫路駅から歩くこと約2分、駅前の地下街グランフェスタ2番街に立ち飲み日本酒バー(タツリキショップ)「龍力」がある。
姫路の地酒「龍力」の直営店。
蔵直ならではの手頃な価格で利き酒ができる。
「龍力」は常時フルラインがそろう。
日本酒はもちろん、米焼酎、リキュールなど、その場でご購入もできる。
近畿地方には灘と伏見の名高い2大銘醸地をはじめ、多数の蔵が集中している日本一の酒どころである。
兵庫県の灘は江戸への海上輸送に適した位置にあり、下り酒造りで発展してきた。
その旨さの秘訣は、天下の名水といわれる「宮水」にある。
硬度が高く、不要な鉄分を含まない天然水は、酒造りにもっとも適している。
さらに名品種の「山田錦」を筆頭に、多くの酒造好適米を生産。
こうして、辛口で芳醇な味わいが身上の”男酒”は造られた。
現在でも、全国の生産量の3分の1を占めている。
思案の挙句、「龍力 特別純米 生酛仕込み」にした。
生酛造りとは、「酒母を仕込んだ後、山卸し【酛摺り】を行う製法」のこと。
クィー……。
酒米の優しい芳香がすばらしく、冷でも燗でもいける酒。
この酒は燗酒コンテスト最高金賞を受賞したそうだ。
気軽に、ふらりと立ち寄ってみては如何。
メモコストパフォーマンスは優良。
注意特別純米 播州辛口 Glass300円
特別純米 生酛仕込み Glass300円
フルーティ&マイルド 純米酒 ドラゴン Episode3 Glass300円
特A山田錦の日本酒スパークリング 純米酒 ドラゴンスパークリング Glass300円
酸のしっかりした濃醇な純米大吟醸 純米大吟醸 吉田米田 Glass1000円
日本のロマネコンティ!龍力の最高峰 純米大吟醸 秋津 Glass1500円
「営業時間10:00~20:00/無休」

『立ち飲み店』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大将の想いを秘めた赤酢のにぎり寿司ew_icon_a401_202603142029549d9.gif
少しはぜいたくして名店の寿司をいただいてみたい。
それには値段のわかっている昼のランチ寿司がよいだろう。
本格江戸前寿司なら(鮨 せいざん)と評判を聞いて出かけた。
JR中央線中野駅北口から歩くこと約六分、ふれあいロード沿いに寿司屋(鮨 せいざん)がある。
料理はコースのみ。
昼は「おまかせ握り 4400円」「おつまみ付きコース 6600円」の二種。
夜は「おまかせ握り 13000円」「おまかせ会席 16000円」「日本酒ペアリングコース 20000円」の三種。
カウンターに腰をおろし、まずはビールで喉を潤す。
先付けは湯葉刺身。
さて、握ってもらおう。
それから握られた、〈シマアジ、アオリイカ、キンメダイ湯霜造り、カツオの塩たたき、ホタルイカのなめろう、ホタテ、本マグロ中トロ、サワラ炙り、鉄火巻、玉子〉のすばらしさ。
シャリには赤酢を使用。
赤酢とは、酒粕から造られる伝統的な酢で、一般的な米酢に比べ赤い色合いが特徴だ。
使用している赤酢は、じっくり丹念に仕込んだ長期熟成の酒粕から造っており、香りも良く、十分な旨味、コク、濃厚さを持っている。
赤酢を混ぜた赤シャリは、魚本来の味わいが際立つ。
ほのかに温かい程よい酢加減のシャリはネタの旨みを引き立たせる。
玉子焼はデザート、そして出汁のきいた「味噌汁」で舞台は幕に。
注意おまかせ握り 先付け二種 一品 握り十三貫 お椀 アイス13000円
おまかせ会席 先付け二種 お刺身二種 一品二種 握り十二貫 お椀 アイス16000円
アサヒスーパードライ 瓶ビール850円
芋1000円
麦1000円
アサヒ熟撰 生ビール1100円
「営業時間11:30~15:00・18:00~22:00/水休【不定休あり】」

 

 

 

 

 

 

安くてうまい”三たて”蕎麦を堪能ew_icon_a401_2026042612275958b.gif
JR両毛線と東武日光線が乗り入れる栃木駅北口から歩くこと約十六分、近龍寺裏の路地に蕎麦屋(石挽蕎麦 手打ちうどん くろみや)がある。
「いらっしゃいませ」
女将に迎えられテーブル席に腰をおろした。
まずは芋焼酎のお湯割り。
芋焼酎は辛口の底に包容力のある甘さがあり、そこに気づくとやめられなくなる。
何かのきっかけで、ああこの人はいい人だったんだ、と判った時のようだ。
東京の江戸蕎麦は返しざるに盛った量は大変少なく、もぐもぐと噛んだりせず三分で終わる。
量が少ないのは食事ではないからだ。
江戸蕎麦はうんちくする趣味的なもので、小腹をちょっと満たすスナック。
(石挽蕎麦 手打ちうどん くろみや)の蕎麦は江戸蕎麦のような趣味的な食べ物ではなく腹を満たす食事で、蕎麦は大盛を基本とし、薄めの蕎麦つゆにたっぷり浸して食べる。
もりそば「並」を注文した。
通はもり。
ざるはいかん。
届いたもりそば「並」は角ざるセイロ竹スに山盛り。
石臼で自家製粉し、手打ちで打った蕎麦は太い平打ちだ。

蕎麦を一箸をつゆに浸し口へすべらせると口当りは軽快で、喉ごしのよさとコシの強さがある。
凄烈で喉ごしよい蕎麦は、酒でいえば吟醸酒だ。
(石挽蕎麦 手打ちうどん くろみや)では挽きたて、打ちたて、茹でたての“三たて”を堪能できる。
メモコストパフォーマンスは優良。
注意かぼちゃのかき揚げ520円
にしん棒煮570円
もりそば・うどん「並」650円
山菜そば・うどん「並」850円
焼酎蕎麦湯割り400円
生ビール「中」600円
「営業時間11:00~14:00・17:00~21:00/水休」

 

 

 

 

昔ながらのレトロな食堂ew_icon_a401_2026050610284732e.gif
東武日光線新栃木駅から歩くこと約二分、新栃木停車場線沿いにある(フジヤ食堂)が目に入った。
建物はかなりレトロで、あまりお目にかかることができないような店。
色あせた外看板も、風雪に耐えているというか、これは相当古い。
古い店を見つけると入ってみたい。
「いらっしゃい」
高齢のお婆さんがあわてて奥から出てきた。
店は一人で営む。
ほとんど客の来ない店のようだ。
つい「やってるんですか?」と口に出してから、テーブル席に座った。
単純な長四角の店内はカウンターとデコラのテーブル席が並ぶ。
奥は部屋になっており、ここに住んでいるようだ。
改装せず古いままに続けてきた店独特の、すすけていながらどこか凛とした潔癖さがみなぎる風格あるインテリア。
古いがテーブルも床もピカピカに掃除が行き届いている。
こういう店なのに清潔感があって好ましい。
まずは酎ハイ。
届いた酎ハイは甲類焼酎の水割りだ。
ツマミの小さな柿ピーがいじらしい。
名物は「ジャガ芋入焼そば」。
ジャガ芋入焼そばは栃木県栃木市のご当地焼そば。
一口大に切った茹でたジャガ芋を一緒に炒めたジャガ芋入焼そばは懐かしい屋台の焼そばの味だ。
注意ジャガ芋入焼そば700円
ざるそば800円
正油ラーメン900円
カレーライス1000円
酎ハイ400円
ビール 大800円
「営業時間11:00~15:00・17:00~19:00【日】11:00~15:00/不定休」

 

 

 

 

連日飲兵衛で賑わう釧路の人気酒場ew_icon_a401_20260514132256b4c.gif
JR根室本線釧路駅から徒歩約十五分。
駅から少し離れたこのあたりは栄町といい、小路に居酒屋が多い。
飲み屋街をひとまわりして大体見当がついた。
栄町の飲み屋街に焼き鳥酒場(鳥政)がある。
店内は満員。
連日店を開けるたびに、待ちかねた客たちが一気になだれ込み、それぞれ思い思いの席を素早く押さえていく。
その後も人の波は途切れることなく店内へ吸い込まれ、わずか三〇分ほどで席はすべて埋まってしまう。
しかも、その多くは地元の常連ではなく、この店を目当てに遠方からわざわざ足を運ぶ予約客だという。
誇張ではなく、これこそが日々の(鳥政)で当たり前のように繰り返されている光景なのだ。
客たちの熱気が店外へ溢れ、連日カオス状態を呈する。
一席空いたカウンターに腰をおろした。
まずは宮崎の芋焼酎「黒霧島」のお湯割り。
焼き鳥には焼酎がいい。
大正五年、霧島酒造の創業者が初めて世に送り出した焼酎は、黒麹仕込み。
その創業当時の黒麹仕込みの系譜を今に受け継ぐ本格芋焼酎「黒霧島」は、トロッと広がる甘みと、キリッと冴えた後味が持ち味。
和食はもちろん、洋食や中華、エスニックまで、料理のジャンルを選ばず、さまざまな料理の味わいを一層引き立ててくれる名脇役だ。
「黒霧島」はうまいうまくないを越えた「平凡の日常酒」の良さがある。
名物は「うにわさ」だ。
主張の強い食材をうまく組み合わせた「うにわさ」はウニの濃厚な甘さが鶏肉の脂に溶け出す。
名物の「うにわさ」は必食である。
メモ値段表示は外税。
注意つくね 二本450円
鳥串もも 二本480円
ザンギ880円
鳥政名物 うにわさ 一本900円
白ホッピー530円
福司 辛口本醸造700円
「営業時間18:00~翌0:00/日休」

 

 

 

 

 

根室近海の海の幸を食べ尽くすew_icon_a401_20260513163048f26.gif
JR根室本線根室駅から徒歩約十五分、梅ケ枝町の寂れた飲み屋街に寿司屋(すし善)がある。
「らっしゃい」
高齢の大将に迎えられカウンターに腰をおろした。
まずはビール。
ングングング……。
カウンターのガラスケースには寿司ダネが並んで華やかだ。
この店のおすすめは「根室セット」。
さて、握ってもらおう。
すべてを見渡せる静謐な調理場で、大将が新鮮な食材の持ち味を余さず引き出していく。
届いた根室セットはイクラ、ウニ、バラ子【バラバラになった数の子】、タラバガニ、タラバガニの内子、タラバガニの外子、キンキ、カンパチ、ミンククジラ、マグロ、マグロトロ、オヒョウ昆布締め、サーモン、ニシン、ホタテ、ホッキ貝、ボタンエビ、玉子の十八貫。
タラバガニ、キンキ、オヒョウ、ニシン、ホッキ貝、ボタンエビがあるのが北海道ならではだ。

珍しいタラバガニの内子とタラバガニの外子は珍味である。
タラバガニの内子は、メスの体内にある未成熟の卵や卵巣の部分。
タラバガニはカニ味噌がほとんどなく、その代わりに「内子」が美味。
タラバガニのメスは、産んだ卵を腹側の脚に抱えて育てる。
この腹側に抱えている卵の塊を「外子」と呼ぶ。
寿司ダネはどれも切り口が鋭角に立ち、色はみずみずしく光り輝く。
生臭さは微塵もなく、透き通るように硬質な清涼感があり、一目でモノの良さと鮮度の違いが伝わってくる。
根室近海の海の幸を堪能した。
因みに、この店は年内で高齢のため閉店するそうだ。
注意天ぷら盛合せ1430円
中生1980円
特上生3300円
根室セット「おすすめ」3960円
生ビール「サッポロ黒ラベル」680円
日本酒・北の勝「大海三〇〇ml」900円
「営業時間18:00~21:00/日休」

 

 

 

 

 

飲兵衛をその気にさせる姫路名物穴子を堪能ew_icon_a401_2026030812293278f.gif
兵庫県の姫路は姫路おでんや播磨灘の酒、穴子料理が名物。
山陽電鉄本線山陽姫路駅から歩くこと約7分、姫路市道城南33号線沿いに穴子料理の居酒屋(あなご料理 柊)本店がある。
店先の垂れ幕に「古く百余年前からあなごは四季を通じて良い味と豊富な滋養が重宝されています。伝統播磨の味を伝えるひいらぎの手焼きあなごを是非一度お召し上がり下さいませ。」と書かれている。
穴子重のうまそうな写真を何かで見て一度食べてみたいと思っていた。
名物は食べておくに限る。
カウンターに腰をおろし、まずはハイボールで喉を潤す。
高騰の鰻重の代わりに穴子重を、とか言ってるがバカを言うな。
穴子は鰻とはまた違う風格の存在で、居酒屋にも寿司屋にも天ぷら屋にも欠かせない多様性のあるスターだ。
重箱に「さあ食べてネ」と、全てを脱ぎ捨て身を開いて横たわる温かな柔肌裸身の色気。
ついムラムラと【以下カット】。
ツメ【煮詰め】をひと掃けして出す。
焦げ茶色にぬらぬら光る因業な鰻蒲焼あたりとは「品」が違いまさぁ。
決して焦がさず、ほんのり狐色が浮く程度のしっとり焼加減が勝負。

食べるのは山葵がお約束。
天ぷらでも海老に次ぐスター穴子は、断じて鰻の代用ではない。
鰻で寿司が握れるかってんだ。
役者としての芸の幅はこちらがはるかに上手だ。
注意穴子重2640円
はりま重2750円
柊御膳3080円
穴子づくし御膳4400円
アサヒスーパードライ瓶ビール700円
黒霧島900円
「営業時間11:00~14:00・17:00~22:00【日・祝】17:00~22:00/水休」