1つ前の記事に書いた、コロナワクチン4回目接種の副作用か何かで朝からずっと昼寝した8月21日、夕方近くになってから近くの本屋へ時刻表を買いに行った。9月号があるかと思ったら、8月号が1冊あるだけだった。翌日の月曜あたりには9月号が入荷されるだろう。と、時刻表を買うのはやめ、他の棚を眺めたら、とある新書のタイトルが目にとまった。「現代ロシアの軍事戦略 小泉悠 ちくま新書」
小泉悠。今年、ウクライナの戦争に関するテレビ番組でよく見かける解説者だな。2021年5月初版。ロシアがウクライナに侵攻する前に書かれた本だった。時宜を得た本かも。私はあまり読書をするほうではないが、買ってみた。
ウクライナの戦争についてテレビで見たり新聞で読んだりするだけでなく、戦争が始まる少し前に書かれたこういう書籍を読んでみると興味深いね。ロシアの軍事戦略が今後どうなるかを、1年前の時点でいろいろ予想している。ある程度の予備知識をもってニュースに接すると、今までとは少し違った見方も持てる。この戦争が終わるかしばらく続いたら、続編のような新書を出すかもしれないな。
また、同書の後書きによると、小泉氏は82年生まれの40歳で、9歳の時のソ連邦崩壊の記憶がないそうだ。
91年8月、静岡・由比海岸付近の国道1号を東に向かって車で走っていたとき、ラジオのニュースで、ゴルバチョフ大統領を失脚させようとするクーデターが失敗したと聞いた。それに続けて、ソビエト第2の共和国ウクライナが同日、独立を宣言した。とのニュース。ついにここまできたか。と、そのニュースを聞いた時のことは、はっきり記憶にある。
あれから31年。当時の記憶がない人物がロシア研究の第一人者となった。世界情勢はそれだけ変わったんだなあ。