15.08.11(火)
ホテルをチェックアウトし、グレート・ジンバブエ遺跡へ。南部アフリカ最大級の遺跡とのこと。
かつてこの遺跡を見たヨーロッパ人は、これほどの石の建造物を黒人が造れるはずはないと決めつけ、
西アジアとの繋がりがあると思い込み、その証拠を探して発掘と称して盗掘のようなことをして、
出土した西アジア風でない土器などは、価値がないと捨てたそうだ。
現在では、この遺跡は13世紀頃から17世紀頃、黒人の国家によって造られたというのが定説だそうだ。
人種的偏見や民族差別は、何の利益にもならず、有害である。
日本ではヘイトスピーチが問題になっているが、ああいう連中はいったい何を考えているのだろう。

写真.グレートジンバブエ。ヒル・コンプレックスから見たエンクロージャ

写真.グレートジンバブエ遺跡にて
グレートジンバブエを後に、国道7号線をブラワヨ方面へ。
ズヴィシャヴァネからは昨日来た道と分かれ、そのまま国道7号を西へ。
昨日走った国道2号は草原地帯の中だったが、この国道7号の周囲は灌木地帯である。
国道2号より国道7号のほうが海抜の低いところを通っているようなので、気候が違うのかな。
途中の町で宿をとろうと思いながら車を走らせていて、14時頃にはそのような町もあったのだが、
まだ早いと思ってそのまま走り続けたところ、それ以降は適当な宿のありそうな町はなく、
結局、ブラワヨまで走ってしまった。ブラワヨ着は日没後となった。
ホテルを見つけて飛び込みチェックイン。この日の走行距離は386km。
ずいぶん古めかしい建物のホテルで、飾ってあった昔の写真を見たら、100年以上の歴史はありそうだ。
部屋も古くて、設備もいまいちだが、バスタブ付きでちゃんとお湯も出る。
市役所の真正面にあり、この町では由緒あるホテルらしいが、
スタッフに若者はおらず、伝統と意地でやっているような感がする。
ネットが使えるか聞いてみたら、2時間でUS$1とのこと。ここより前の3つのホテルでは無料だった。
ただ、どのホテルでもほとんど問題なく、ちゃんと繋がった。こうして記事アップしてます。
出発前、ジンバブエのネットワーク環境ってどんなんだろ。と思っていたが、問題なしです。
15.08.10(月)
朝、ブラワヨの空港でレンタカーを借り、ドライブ開始。
日本での予約時にレンタル契約の条件を見たら、走行距離300kmを超えると、
1kmあたりUS$0.43加算される。とのこと。経済が破綻したこの国の方針なのかな。
そういえば日本でも半世紀以上前、レンタカーの走行距離が400kmを超えると、
追加料金が加算される料金体系が、北海道だけにあった。
ブラワヨからグレート・ジンバブエ遺跡まで片道300km以上あり、往復と寄り道で800kmくらいは
走るだろうから、この追加料金はJPY25,000近くにはなりそうだ。
遺跡に近いマシンゴの町でも車を借りられるらしいのだが、
ブラワヨまでの払い戻し不可航空券を購入したあとだったので、
このままのほうが安あがりだろうと、ブラワヨで借りる予定は変えなかった。
4年前、ナミビアを車で走った時は、ナミビアの道路地図を日本ですんなり購入できたのだが、
今回、ジンバブエの道路地図を日本で探したが見つからず、乗り継ぎのヨハネの空港にもなかった。
ガイドブック掲載の地図では心もとないので、レンタカーの事務所で聞いてみたら地図をくれた。
100万分の1なので詳細は読み取れないが、あるにこしたことはない。
空港を出て、ブラワヨの町から国道2号線に入った。
グウェルという町で国道2号から分かれ、ズヴィシャヴァネという町で国道7号線に出た。
グウェル~ズヴィシャヴァネの道は、凸凹や陥没した穴もあったが、舗装はされていた。
夕刻、遺跡近くのマシンゴで、ホテルを見つけて飛び込みチェックイン。
この日の走行距離は373km。思ったより道は良く、ブラワヨからマシンゴまですべて舗装だった。
ホテル近くのスーパーマーケットでビールを購入。ホテルの冷蔵庫に保管。
このホテルにはシャワーだけでなくバスタブもあり、お湯の風呂に入浴できた。
風呂の後、近くのピザ屋でテイクアウトのピザを購入。ビールとピザの夕食。