3年ぶり3回目の台湾 | M3Variant : 定年退職と同時にコロナ禍に

M3Variant : 定年退職と同時にコロナ禍に

APL(急性前骨髄球性白血病)再発後、造血幹細胞自家移植を受け、社会復帰しました。
APLで通常のM3型(多顆粒型)ではなく、APL全体の2%ほどしかない M3Variant(M3V型:微小顆粒型)のため、この名にしてます。
主なテーマは、白血病,旅行,日々の出来事 の3つです。

4日分まとめて投稿

12.01.01(日)

 朝、チェックアウト後、烏山頭ダム(水庫)へ。今日は天気良好。
 
● 八田與一 ●
 この烏山頭ダム、日本の植民地時代に造られたが、工事の指揮を執ったのは八田與一という日本人。
 この八田土木技師は、日本人・漢人・台湾先住民族を全く差別せず、同じように扱い、
 犠牲者の石碑にも、殉職順に名前を並べて刻んでいったとか。
 
 このダムが完成したおかげで、かつて水資源の乏しかった不毛の荒地、嘉南原野は、
 台湾有数の穀倉地帯に変身したそうだ。
 
 台湾では、日本統治時代を何でもかんでも否定するのではなく、良いことは良いと、
 肯定的に捉えた時期があり、烏山頭ダムには八田與一の記念館(紀念館)がある。

 大陸と対峙しているせいで、外交バランスのため。ということもあるのだろうが、
 歴史を全否定・全賞賛するのは危険なことである。
 
 この烏山頭ダムと八田與一紀念館、「歩き方」に記事がありません。
 これはおかしい。ここは記事に掲載すべきである。

 
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写真.烏山頭ダムにて。日本人の3人連れに撮ってもらいました。
 
▲ 軌間3フィートか? ▼
 烏山頭ダム建設に使われていたSLが置かれていたので、見たら軌間3フィート(914mm)のようだ。
 2フィート6インチ(2′6”:762mm)よりは明らかに広い。
 しかし日本の標準、3フィート6インチ(3′6”:1067mm)よりは狭く見える。
 
 ただ、軌間3フィート(914mm)の鉄道は世界的に珍しく、中南米に集中している。
 工事用だから、特殊な軌間でもよかったというのなら、納得できるが・・

 1998年夏、南米はペルーのマチュピチュ遺跡へ行ったが、
 クスコからマチュピチュ遺跡へ行く鉄道(車両は気動車)が軌間3フィートである。
 私の見識が正しければ、13年半ぶりに軌間3フィートの鉄道を見たことになる。

 (1/4 追記) メーターゲージ(1000mm)の可能性もありでしょうか。
  土木工事であったことや、その年代を考えると、可能性は低いかも。
 

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写真.烏山頭ダム建設用SL
 
■ 悪いこともある ■
 3年前、廬山温泉へ行った時は、近くに霧社事件の現場があった。
 日本の圧政に抗議して先住民族が蜂起、多数の日本人が虐殺された事件である。
 日本統治には八田與一のような良い例もあるが、霧社事件のような悪い例もある。
 歴史は中立的に見るべきである。
 
● 台南へ ●
 烏山頭ダムから台南へ。飛び込みで宿をゲット。
 この日の運転距離:81.0km 近くに花園の夜市があり、そこで夕食。
 言葉は通じないから、メニューを見て、これこれと指差すだけだが、何とかなる。
 この花園の夜市は、木・土・日の週3回開かれるとのこと。

 
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写真.台南・花園の夜市
 
 ネットの使えるホテルなので、4日分まとめて投稿しました。
 明日1/2は台北・桃園空港に戻ります。
 

11.12.31(土)

 朝、山道をぶらぶら。霧が濃い。「東山珈琲路」という看板が目立つ。
 飲まなかったが、現地産のコーヒーかな?
 
■ 北回帰線 ■
 午後、平地に出て、嘉義市の北回帰線太陽館へ。平地は薄曇り。
 前の夏、アフリカはナミビアの南回帰線を車で越えたから、
 2011年は南北両回帰線を車を運転して通ったことになる。
 

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写真.北回帰線太陽館
 
 関仔嶺温泉の宿に戻ったら、霧雨。やはり山は霧雨か。
 この日の運転距離:180.3km
 
 露天風呂向きの天候でもなく、この日も内風呂へ。
 好きな温度にできるから、このほうがいいかも。
 3年前の廬山温泉では共同浴場に入ったが、今回は内風呂のみ。

 

11.12.30(金)

 台北・桃園空港でレンタカーを借りた。
 
● 日本駕照中文翻譯 ●
 台湾では国際運転免許が使えない。台湾は独立国ではないという、国際社会の建前のせいだろう。
 その代わりとして数年前から、日本の運転免許の翻訳文があれば運転できることになった。
 
 3年前JAFに頼んで、この「日本駕照中文翻譯」を発行してもらったのだが、
 有効期限は日本の運転免許の有効期限と同じになるので、2012年3月
 そのまま失効させるのももったいないから、今回の年末年始はこれを利用。

 3年ぶりに台湾でレンタカー運転。
 
◆ 今回も温泉 ◆
 3年前は、海抜1300mの山間にある、廬山温泉で新年を迎えたが、
 標高が高いせいか、けっこう涼しかったな。その時の大晦日・元旦は水曜木曜。
 今回は大晦日・元旦が土日となる。
 
 台湾のほか、中国大陸,韓国,ベトナム等、東アジアの他の国では、正月休みは旧暦が基準。
 今度の旧暦1月1日は、太陽暦の1月23日。この前後が正月休みの春節となって大混雑するが、
 太陽暦の大晦日・元旦はそれほどの混雑ではないという。が、今年は土日と重なっている。
 
 前回は大晦日に飛び込みで温泉に泊まれたが、今年はどうなることやら。
 今回も温泉で迎えられたらいいと思い、台南の関仔嶺温泉を目指した。
 
 
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写真.レンタカーのナンバー 車はトヨタ・カローラ
 
 この車、カーナビ内蔵なのだが、日本語対応の外付けカーナビを貸してくれた。これは頼りになる。
 高速だけ走るのは味気ないので、途中、苗栗付近から台中の手前までは一般道を走った。
 
★ 宿をゲット ★
 17:15頃、関仔嶺温泉に到着。1軒目で宿をゲットできた。
 出発時、車のトリップメータをリセットし忘れたが、この日の運転距離は314kmほど。
 12/30(金)は十分空いていたが、12/31(土)は満員近いらしい。
 部屋へ行ったら、内風呂があった。
 

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写真.関仔嶺温泉の内湯
 
 露天風呂もあったが、日本・韓国と違い、台湾の共同浴場は水着・水泳帽着用。
 内風呂が充実していたので、露天はパス。
 この関仔嶺温泉、世界的にも珍しい鉱泥(鑛漿)温泉とか。お湯が灰色。肌触りもねっとりしている。

 

11.12.29(木)

 午後、成田から台北・桃園空港へ。