スリリングな行程 | 無い物ねだりの身の程知らず

無い物ねだりの身の程知らず

人が見れば決して不幸でも恵まれていない訳でもないのに、ありのままの自分を受け入れられていない私がいます。
子供の頃からずっとコンプレックスと生き辛さを抱えていた私の半生と現状を綴り、これからの自分の人生を前向きに生きられるヒントを得られたらと思っています。

自動車の専門学校の研究開発科の授業とクラスメートのレベルの高さに付いて行けないと自信を喪失していたMに、自動車の専門学校に入りたいと思った初心を思い出してもらう為に、私は頭文字Dの聖地巡礼旅行を計画しました。


旅行は、専門学校の一学期が終わって直ぐの三連休に行く事にしました。


それで、私と夫は事前に、旅行センターで2泊3日の行程を組んでもらいましたが、旅行社が旅費を割安にする為に、乗れる新幹線の時間帯が限られていました。


そして、新幹線を降りてから乗る、特急列車の時間も限られていました。


それで、旅行の初日は、新幹線に乗って東京駅まで行き、山手線に乗って上野駅まで行くのですが、東京駅に着いてから上野駅出発の特急列車の発車時間まで、たった15分の乗り継ぎ時間しかありませんでした。


「新幹線が着いてから、15分で特急列車に間に合うんですか?」


「東京駅発の、この時間の山手線に乗れば、何とか間に合います‼️」


旅行センターの人に言われた様に、新幹線が定刻で東京駅に着いて、指示された山手線に乗れて、定刻に上野駅に着かないと、指定席予約をしている特急列車に乗れなくなってしまいます。


そうなると、次の特急列車に乗るのは2時間後になり、自由席でしか乗れないばかりか、席に座れる保証もありません。


なので、旅の始まりは、結構スリリングな綱渡りの乗り継ぎになるので、私は旅行当日は、新幹線で眠れない程プレッシャーを感じていました…