しらばっくれるしかない… | 無い物ねだりの身の程知らず

無い物ねだりの身の程知らず

人が見れば決して不幸でも恵まれていない訳でもないのに、ありのままの自分を受け入れられていない私がいます。
子供の頃からずっとコンプレックスと生き辛さを抱えていた私の半生と現状を綴り、これからの自分の人生を前向きに生きられるヒントを得られたらと思っています。

Yさんのサプライズ還暦祝いの当日、私は近所に住んでいるSさんとPちゃん夫妻と、Kちゃんを車で拾ってふぐ料理専門店に行きました。


RちゃんとYさんは現地集合するという事でした。


私の車が店の駐車場に着くと、満車で車を停める事が出来ませんでした。


それで、私は駐車場が空くまで、車の中で待機していました。


その間に、私はKちゃんに店に入ってもらって、受付を頼みました。


その後、空いた駐車場に車を停め、店の中に入って行くと、現地集合のRちゃんとYさんも来ていました。


店の中は、とても混んでいて、従業員が代わる代わる、忙しそうに料理を運んだりレジをしたりしていました。


なので、私が予約時間を過ぎても、なかなか席に案内してもらえずに、ウエイティングシートで10分近く待たされました。


その待っている間に、私の代わりに受付をしに行ってくれたKちゃんが、私に耳打ちをしました。


「さっき、私が受付してる時にYさんも私の側におって…」


「私が『19時に予約してるけいです。』って言ったら、店の人がな…そんな予約入ってたっけ?みたいになって…」


「それで、予約表みたいなんめくりだして…」


『あ…還暦の方がいらっしゃる、けいさんですね?』って、Yさんが近くに居るのに訊かれたから、私、小さい声で『はぁ…』って言ったけど、Yさんに聞こえたかもしれん…」


「え!?何それ‼️」


そういえば、私がメッセージ入りのデザートプレートを頼んだ時に、店の人にはサプライズ祝いだという事を言っていませんでした。


だけど、普通は、予約時間と名前を言えば、直ぐに席に案内してくれて、店の人から還暦という言葉が出て来る事は、まずありません。


なので、私は店の人の不手際に憤りましたが「ここは、もう、デザートプレートが出て来るまでは、しらばっくれ続けるしかないな…」と思い、会を始めました…