モヤモヤ… | 無い物ねだりの身の程知らず

無い物ねだりの身の程知らず

人が見れば決して不幸でも恵まれていない訳でもないのに、ありのままの自分を受け入れられていない私がいます。
子供の頃からずっとコンプレックスと生き辛さを抱えていた私の半生と現状を綴り、これからの自分の人生を前向きに生きられるヒントを得られたらと思っています。

私の斜向かいのデスクのOさんは四十代後半で、バツイチのシングルマザーの様でした。


そして、私の中学校の同級生のU君も、バツがついているかは判りませんが、おそらく独身なんだろうなと思われました。


だから、独身同士のOさんとU君が付き合っていたとしても、別に悪い事ではありません。


だからか、事務所内でOさんとU君の関係は、公認されている様でした。


だけど、OさんとU君の関係がどういうものかを、私に教えてくれる人はいないので、私から誰かに訊くというのもどうかと思い、私は真実が判らない事で、U君がOさんのデスクに来る度に、ずっとモヤモヤを抱えていました。


「OさんとU君の名字は違うから、結婚はしてるけど夫婦別姓なのか?」


「それとも、籍は入れていない事実婚なのか?」


「でも、一緒には住んでいない様だから、付き合っているだけなのか?」


「いや、そもそも、いくら独身同士とはいえ、二人が付き合っている事は職場では秘密にしておきたいんじゃないの?」


「それだったら、独り身で可哀想と思った姉御肌のOさんが、厚意でU君にお弁当を作ってあげているだけなのか?」


「いや、私が知らないだけで、実はU君は妻帯者で、二人は不倫の関係なのかも?」


「でも不倫だったら、職場の人達が公認して黙認する訳ないしな…」


こんな風に、私はOさんとU君の関係を想像する毎日で、U君がOさんのデスクに来ても、気付かないフリをする様になりました…