気になって気になって… | 無い物ねだりの身の程知らず

無い物ねだりの身の程知らず

人が見れば決して不幸でも恵まれていない訳でもないのに、ありのままの自分を受け入れられていない私がいます。
子供の頃からずっとコンプレックスと生き辛さを抱えていた私の半生と現状を綴り、これからの自分の人生を前向きに生きられるヒントを得られたらと思っています。

私の中学校の同級生のU君は、毎日だいたい19時頃にOさんのデスクの横に来ます。


Oさんの隣のデスクは空席になっていて、その空席のデスクは、私のデスクの真向かいにあります。


以前、私がOさんの隣のデスクに座っていた時には気が付かなかったのですが、U君はOさんのデスクの横に来た時に、Oさんのデスクの上に、毎回そっと何かを置いている様に感じました。


そしてOさんは、U君が持って来たその何かを、自分のデスクの引き出しにサッとしまうのです。


私のデスクから、U君が持って来た物が何かを見ようと思えば見れるのですが、私は見てはいけない物を見てしまった様な気がして、それが何なのかを見れずにいました。


でも私は、U君がOさんに毎回何を持って来ているのかが気になって、ある日、Oさんが隣の女子社員さんと話をしている時に、U君が置いて行った物をチラッと見てみると、それは小さな手提げのバッグでした。


「これって、もしかしてお弁当箱なんかな?」


「じゃあ、Oさんは毎日、U君のお弁当を作ってあげてるって事?」


「え⁉️でも、U君が毎日お弁当箱を持って来るっていう事は、二人は別々に住んでるって事やんな?」


「え⁉️一体この二人は、どういう関係?」


私はその日から、U君とOさんがどういう関係なのか、気になって気になって仕方がなくなりました…