同級生のU君 | 無い物ねだりの身の程知らず

無い物ねだりの身の程知らず

人が見れば決して不幸でも恵まれていない訳でもないのに、ありのままの自分を受け入れられていない私がいます。
子供の頃からずっとコンプレックスと生き辛さを抱えていた私の半生と現状を綴り、これからの自分の人生を前向きに生きられるヒントを得られたらと思っています。

私のデスクの斜向かいのデスクには、四十代の女子社員のOさんが座っていました。


でも、以前私が日勤の派遣さんとデスクとパソコンを共有して使っていた時は、私はOさんの隣のデスクに座って仕事をしていました。


その時にOさんとは、少し仕事の事で言葉を交わした位で、私はOさんの事を良く知りませんでした。


でも私は、Oさんが仕事中に、仲良しの女子社員さん達と話をしているのを、よく聞いていました。


それで、Oさんの人となりを何となく想像していたのですが、Oさんはスタイルが良く顔もキリッとしていて、私はマスクをした顔しか見た事はありませんが、きっと綺麗な顔立ちをされている人なんだろうと思っていました。


それから、仕事に関しては男勝りでしっかりしているけど、家では家事も手を抜かずにしっかりこなす女性らしい面もある人なんだろうなと思っていました。


そんなOさんは、年下 女子社員さん達からは「姉貴!」と呼ばれて、姉貴には逆らえないという上下関係がある様でした。


それからOさんは、年上の男性社員さん数人から可愛がられている様でした。


でも、それはOさんが男性社員さん達に媚を売っているからとかではなく、Oさんは男勝りでサバサバとした性格なので、男性社員さん達もOさんとは話し易いからなんだろうなと思いました。


そのOさんと親しくしている年上の男性社員さんの中の1人が、私と同じ中学校の同級生のU君でした。


U君のデスクは私が仕事をしている2階の事務所にはなく、1階の受付窓口にありました。


だけど、私がOさんの隣のデスクで仕事をしていた時に、U君が毎日の様にOさんのデスクの横に来て、Oさんと少しの間言葉を交わしてから、直ぐに2階の事務所を出て行かれていました。


それから、私の出勤時間が早くなり、私は離れ小島の自分のデスクで1人仕事をする様になってからは、U君の事はあまり気にならなくなっていました。


だけど、私のデスクがOさんの斜向かいになってから、毎日の様にOさんの席の横に現れるU君の事が気になる様になってきました…