見切り | 無い物ねだりの身の程知らず

無い物ねだりの身の程知らず

人が見れば決して不幸でも恵まれていない訳でもないのに、ありのままの自分を受け入れられていない私がいます。
子供の頃からずっとコンプレックスと生き辛さを抱えていた私の半生と現状を綴り、これからの自分の人生を前向きに生きられるヒントを得られたらと思っています。

リーダーのHさんか隣の課に異動した後、副リーダーのUさんがHさんの後任になるのを見越して、課長に正社員になれる様に推薦してもらうと、嬉しそうに課の中で吹聴しまくっていました。


Uさんが近々正社員になると知った、オープニングメンバーのSさんは、かなり落胆していました。


そして、ずっとUさんの隣の席だったSさんは、Hさんが異動してから、空席になっているHさんの席に座られる様になりました。


18時からの派遣は自席が無く、自社雇用の日勤のパートさんが退勤された後の席に座る事になっていました。


なので、私はHさんの隣の席に座る事が多かったので、Hさんの席に座られる様になったSさんと、隣り合って仕事をする事が増えました。


その時に、私はSさんに、この課での愚痴を聞いてもらいたくて、自分から思い切って、Sさんの公休日に、ランチに行かないかと誘ってみました。


そして、Sさんの公休日に、二人でランチに行く事になりました。


ランチの日、私がSさんに「Uさんが正社員になって、私達の課のリーダーになったら、どうなるんやろう…」と言うと、Sさんは…


私、今までアイツを課から追い出してやろうと、色々考えとったんやけど…」


「今までアイツのせいで、私らの課から、何人もの人が離れて行ってるのに…」


「それを、所長は解ってる筈やのに、アイツを正社員にするなんて、うちの所長、もうアカンと思った…」


「だから私、新しい仕事探そうと思ってるねん。」


「え⁉Sさん辞めるん⁉」