誰か乗ってる!? | 無い物ねだりの身の程知らず

無い物ねだりの身の程知らず

人が見れば決して不幸でも恵まれていない訳でもないのに、ありのままの自分を受け入れられていない私がいます。
子供の頃からずっとコンプレックスと生き辛さを抱えていた私の半生と現状を綴り、これからの自分の人生を前向きに生きられるヒントを得られたらと思っています。

私の出勤時間が13時からになってから、私は自宅を12時35分に出ても、会社には余裕で間に合う様になりました。


私の出勤時間が午後からになってから10日後に、我が家が多用するケチャップの値上りが報道されていました。


それで、ケチャップの値上り前日に、私の通勤経路の途中にあるドラッグストアーで、ケチャップを安売りするというチラシが入っていました。


ケチャップが値上りする前に、何本かまとめ買いをしたかった私は、会社の出勤前にドラッグストアーに寄って、ケチャップを少しでも沢山ゲットしようと思って、家をいつもより20分早く出ました。


ドラッグストアーでお目当てのケチャップを購入し、店舗前の駐車場に停めてある車に戻ろうとした時に、見覚えのある車に目が止まりました。


「あれって、○○運送の事務長の車?」


「え⁉️もしかして、私と入れ代わりに、事務長が中で買い物してるの⁉️」


私は思わず、今出て来たばかりのドラッグストアーに、とって帰ろうと思いましたが、ハッ‼️と、思い出した事がありました。


それは、○○運送の事務長と色も形も殆ど同じ車に乗っていた、私と同年代の女性の契約社員さんがいました。


それで、車のナンバープレートを見てみると、事務長の車ではありませんでした。


「じゃあ、この車は契約社員さんの車なんかなあ?」


そう思いながら、ぼんやりと車を見ていたら、助手席に誰か乗っている様な影が見えました。


「あの服の色は、○○運送の制服の色やけど…」


車に近付いて、中に乗っている人が誰なのか確かめたかったのですが、あんまりジロジロ車を見ていると、変な人だと思われても嫌だし、私の出勤時間が迫ってきたので、私は車の中に乗っている人が誰なのかを、確かめる事なく、ドラッグストアーを後にしました。


会社に着いてからも「あれは一体、誰やったんやろう?」と、ずっと考えていました…