先月より募集を開始した
インテリア相談サービスですが、
ご提案を進めております。
一件目のお客様は、
現在、注文住宅を建設中のご家族です。
持ち家を持たれるのは2軒目で
お子様ももう大きくなられて
いらっしゃいます。
「終の住処」まで見越した
とっても思い入れのある
マイホームのご計画。
長い長い計画時期を経て、
最終段階を迎えられています。
何事にも探究心が強く、
お家づくりにも大変熱心なご主人様。
ハウスメーカーとご契約後の仕様決めでは、
ご自身で3Dパースソフトをご購入して、
お部屋の陽の当たり具合をチェックしたり、
電気配線や照明計画については
プロ顔負けなくらい調査をされるなどして、
ご計画を進めてこられました。
納得いくまで追求するご姿勢には
私自身も尊敬の念が湧いてくるほどでした![]()
そして無事に着工されて、
今度は「インテリア計画」が本格的に
なってきたところでお悩みになり、
私の方にお声がけ頂きました。
「インテリア」は、追求しても
なかなか「1つの答え」にたどり着くのが
難しい世界ですよね。。
ご依頼内容は、
細かな家具や備品の最終的な選定です。
家具は、もともとお手持ちのものを
ほとんど残されます。
(ダイニングセットや、ソファなど)
新たにご購入予定のものも
とあるインテリアショップの雰囲気が
お気に入りで、そちらのものを数点
ご購入予定でした。
私からご提案する備品や内容は、
●窓のカーテン類(ウッドブラインドご希望)
●リビングテーブル
●フロアランプ
●リビングのアクセントとなる壁面のデザイン
です。
あとは、お手持ちのものと新たなものを
トータルで見た時のイメージを
固めたいということでした。
インテリアテイストとしては
「シーサイドリゾート風」や「西海岸風」
のLDKがご希望ではありますが、
少し漠然としているご様子でした。
最初にヒアリングシートを
細かく書いて頂き、
第1回目のヒアリングを行いました。
そして
その後もLINEでやり取りを重ねました。
ご家族皆さまの趣味のお話しや
それぞれのご性格や役割など、
多方面でのお話しを頂く中で、
そこから見えてくる
「お家計画に関わること」について
私から細かなアドバイスを加えつつ、
やり取りを重ねます。
次第に見えてきたのは、
「お家づくりの原点」でした。
(↓LINEのお客様のメッセージを引用)
迷いの続いているインテリアですが、
ゲストを招いて「良いね!」と
言われたいなどの思いは
ほとんどなくて、
むしろほとんど人は招かず
自分たちが心地良ければ
それで良いのです。
その意味では
「魅せる」必要もないので
テーマを決めすぎずに、
気張りすぎず選んで行こうと
改めて思いました。
この様な、シンプルで素直な
お気持ちでした。
このお考えに立ち戻られた経緯
の中のひとつが、
当初より特に悩まれている
ウッドブラインドの
カラーや仕上げ方法の仕様選定
について考えている時でした。
ウッドブラインドが
LDK空間に占める割合は大きく、
その仕様次第で、空間のイメージが
大きく左右されるところです。
選んでいるメーカーは、
ウッドブラインドのトップブランド
「ナニック社」のもの。
シリーズや、カラー、仕上げ方法等には
ものすごい数の選択肢があり、
ひとつに絞り込むのは大変難しいです。
しかも、とても高価なものなので、
妥協したくないところでもあります。
その中のひとつの仕様として
「パティーナ仕上げ」という
あえてヴィンテージっぽく
古めかしく見せるための加工を
施したタイプがあります。
お客様は、
「シーサイドリゾート風」
特に「西海岸風」の
イメージが先立っていらしたので、
それにしようかともお迷いでした。
この様な「あえて歳をとらせた様な加工」を
一般的に、「エイジング加工」とも
呼びます。
その様な加工は、
「雰囲気の演出」を重視されるなら
お勧めしたいところです。
シーサイドをイメージしたカフェ
などの店舗にはよく見られますよね。
(↑ロンハーマンカフェ)
ただ、先程添付したお客様のお言葉
「'魅せる'よりも
'自分たちの居心地の良さ'を重要視させる」
というご希望や、
更に原点に立ち戻ると
「華美な装飾よりも
素材感を重視した良質なものを
取り入れていきたい」
というご要望もあったので、
それには、「パティーナ仕上げ」
(=エイジング加工)は
不釣合いな気がしました。
お客様の求めていらっしゃる
「理想のおうち」には、
本当に良質なものを取り入れるべきで、
その良質なものとは
わざと歳を取らせたものでは不自然だと
感じたのです。
そして、お客様に、
「年数を掛けて「経年変化」していく過程を
楽しむべきではないでしょうか」
とお話ししたところ、
下記の様な熱いお言葉を頂きました。
エイジング加工(=パティーナ加工)
はおっしゃる通りで、
良質なものであればあるほど
意図的にエイジングさせなくとも、
劣化ではなく
美しく歳をとっていくのを楽しむ
という美化の考え方は良いですね。
本質的な部分で大事なところを
見落としていた気がします。
私はワインを飲むのも
ささやかな趣味の一つなのですが、
ワインもまた
良いものであればあるほど、
時間を味方にすることができる
ものでして、
時とともに熟成が進み美味しくなって
姿を変えていくんです。
本質的に良いワインと
安いワインの違いはここにあります。
時間を味方につけられるか(熟成する)、
それとも時間が敵になるか(味が落る)。
このことをワイン好きの間では
「歳を取るとか、古くなる」とは言わず、
フィネス(FINESS)が増しているね
=美しく歳を経た。
などと表現したりします。
住宅も同じで、自分も注文住宅は
竣工時が完成でなく、そこが始まり
だと考えていまして、
建物と一緒に歳を重ねて
フィネスをあげていき、
自分がこの世を去るときに
最も美しくあって欲しいな。
そんなふうに手を入れていきたいな。
と思っています。
ただ、決めることが多すぎて、
迷いも多すぎて、疲れもあって
すっかりこの考え方を
置き去りにしてしまっている自分
がいることに気付いたりしております・・・
とのお言葉を頂きました。
ワインの例え話は、大変興味深いです。
「良いものを美しく歳を経て熟成させる」
という考え方が、建築に限らず、
幅広いものに共通するということが、
とっても心に馴染みました。
新築時は「真新しさ」が初々しく、
それから家族と共に年月を重ねて
愛着を持たれて育っていく。
余談ですが、その考え方は
私のブログのタイトルで意図していること
でもあり、私の「住宅論」でもあります![]()
この様に、長い長いマイホーム計画中、
決めることが多く、
また材料や商品も無数にある中、
判断に判断を重ねる作業に追われ、
次第にお客様が計画当初から持っている
「譲れない想い」が
置き去りになってしまうケースは
よくあります。
「譲れない想い」とは、
人それぞれ違うものですが、
妥協できるものとできないものは
誰しもにあると思います。
今、悩んで前に進めない方が
いらっしゃいましたら、
「原点」を見失っているからかも
しれません。
是非、「原点」に戻れる機会を
設けてみて下さいね!
今回ご紹介したお客様の
最終的なプレゼンはこれからですが、
ここまでのやり取りに
通常よりもお時間を頂けたので、
これまた、熟成した内容で
プレゼンテーションができそうです![]()
お気に召して頂けるといいなと
思います![]()
その内容は、改めてご報告しますので、
またお立ち寄り頂けたら幸いです![]()
読んで頂き、ありがとうございました![]()






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