PIERROTというバンドは、私にとってすべてだった。
多感な中学生時代からずっと、私を支えてくれたのは紛れもなくPIERROTだった。
そんな彼らが解散した8年前、本当に何を支えに生きていけばいいのかわからなくなった。
2006年4月12日、目に映るものすべてに色がなくなった。
それでも彼らは第一線で音楽活動をしてきてくれたから、いつしか前向きになれた。
——「いつの日か これでよかったと なにげなく思うのだろう」
SEPIAの歌詞そのままに、寂しいけど納得して生きてきた。
それぞれの音楽活動はそれぞれに素晴らしくて優劣なんかつけられなかったし、解散しても5人が元気に音楽をやっているという事実は、ピエラーである私の誇りだ。
最悪な解散のしかただったけれど、それだけが救いだった。
最悪な終わりだったからもう一生、PIERROTが復活することはないと思ってた。
夢じゃないよね。
たった2日間。
そこには、8年分の、それ以上の想いが溢れ返ると思う。
選択肢はひとつしかない。
じゃなきゃ死んでも死にきれない。
絶対に後悔しないように、すべてをぶつけにいきたいと思う。
約束のあの丘へ。
狂鬼 雅桜