上野正彦
監察医が触れた 温かい死体と冷たい死体
監察医である上野さんの新刊です
「温かい死体なんて ある訳ないじゃん。。」
という 疑問 から読み始めました
時代 が変われば、人の心 も変わる
心が変われば事件も変わってくる
ってことで・・・
昭和 の事件は 人情味を感じ
ウエットあるいは温かいホットでソフトな死体
と表現するならば
平成 の事件は 無味乾燥で
ドライあるいは冷たいクールでハードな死体
であると、上野さんは語っています
「う~~ん、なるほど そういうことか。。。」
平成になってからの事件は
犯行の 動機理由が不明 のものが多く
昭和の時代の事件とは
まるで様相が違ってきていると言います
死体が、訴えかけている
声なき声 を聞く 監察医
これは事件なのか、それとも事故なのか
あるいは殺人なのか、それとも病気なのか
その 真相 を間違いなく究明していくのが
我々に課された仕事なのである
2万体の検死を行ってきた著者が語る死体の違いとは。純粋に生ききった死体から無念の死体まで、生きることを問う1冊。