
花の上にのってるのはおやゆび姫!? じゃなくて、小さいバッタでした(^^)
美しい花の中から生まれ、優しい女の人のもとで、何不自由なく暮らしていたおやゆび姫でしたが、
ヒキガエルの息子のお嫁さんにさせられそうになったり、
コガネムシに連れ去られたり。
あげくの果てにはモグラと結婚させられそうになってしまいます。
ヒキガエルと結婚すれば、ドロドロした沼地で暮らさなくてはいけませんでしたし、
コガネムシのすみかでは、かわいらしいおやゆび姫の魅力をぜんぶ否定されてしまいます。
お日さまがキライなモグラのお嫁さんになれば、二度と太陽のもとに出ることはできなくなっていたでしょう。
どれもおやゆび姫にとって、けして居心地のいい場所ではありませんでした。
でもそんなおやゆび姫にもチャンスがやってきます。
あなたはどういう世界で生きていきたいですか?
と、ツバメが問いかけるのです。
そしておやゆび姫はツバメと一緒に旅立つことを決めました。
たどり着いた場所は、いつもお日さまのそばにいられて、美しい王子さまのいる、とてもとても素晴らしい世界でした。

私はずっと、どこにも自分の居場所がない、と感じながら生きてきました。
選んできた場所も、けして居心地のいい場所ではなかったです。
義家族との同居生活が本当にしんどくて限界になっていたときも、
まわりの人に申し訳ないからとか、ここで逃げたらよけいにつまらない嫁だと言われると思って、
もがきながらも我慢していました。
その結果どうなったかと言うと、
生きてる感じがしなくなりました。
何も楽しめなくなり、食事も体を動かすためだけのようなものになり、
ただ日常の決められたことだけをこなしていくだけで精一杯でした。
そこは、私が私らしく生きられる場所ではありませんでした。
そこで生きていくためには、諦めることがあまりにも大きすぎたのです。
モグラは、お日さまがキライだから外には出ない。
それがモグラの生活には当たり前のことでした。
でも、きれいな花々、美しい鳥の歌声、お日さまのもとが大好きなおやゆび姫にとって、外に出れないのは苦痛でしかありませんでした。
もし、おやゆび姫が、結婚を申し込んでくれたモグラさんに申し訳ないからとかいって、結婚を承諾していれば、
とても大きなものを諦め、我慢するばかりのつらい生活を送っていたでしょう。
でもおやゆび姫は選んだのです。
自分が幸せになれる道を。
自分がほんとうに望む世界を選んだから、おやゆび姫はしあわせになれたんです。
自分の人生は、自分で選んで決められる。
「自分はこの程度だから」という感覚で選んでいくと、やっぱり“その程度”のことしか起こらないのです。
私はすごく遠回りしましたが、自分が幸せになれる道を選びました。
すると、今までどんどん最悪な状況に陥ってたことが、信じられないくらい好転し始めました。
自分の力では限界なこともあります。
そんなときは天に任せられるようにもなってきました。
たとえ、まわりがどうであれ、
自分に厳しく生きるのも、優しく生きるのも、
幸せになることを選ぶのも、それを諦めるのも、
決めるのは自分なんです

だったら「これが私の生き方!」と納得できるほうがいい。
不器用でも、遠回りでも、たどり着く場所さえ見失わなければ、
いつかはたどり着けるんだと、私はそう信じています。
ポピーの花びらのドレスがあったら素敵だろうな♪
