2007年3月3日生まれのこの子が17歳になりました。
人間なら84歳に相当するとのことです。
もはや貫録さえ漂わせています。
さて、この子の兄弟姉妹は5匹ですが、生まれて間もなく風邪のため4匹が死んでしまいました。
当時は他の4匹に比べて一番小さく、二回りも三回りも小さかったとのことです。
育たないだろうと言われていた一匹が、元気に大きくなりました。
避妊手術をした時、動物病院で偶然に内臓の癒着が発見され、同時に手術してもらったところ、むくむくと大きくなり今に至っています。新築の家に引っ越したことから、以前の日当たりのよいドレッサーの椅子はありません。その代わり終の棲家と選んだのは、小生の机の横の椅子です。家具店で椅子を買い求め、その上に写真のマットを乗せてしめじの居場所の完成です。そして、今もすやすやと眠っています。
84歳といえば、23歳で亡くなったむつみを、大きく追い越したことになります。
当時の計り知れない深い悲しみを、しめじは随分癒してくれました。
「癒された」というよりも、「助けられた」との表現が正しいと思います。
むつみが、もう二度と戻ってこないことも、明るい声・沈んだ声も、泣きそうな顔・満面の笑顔も、小さな手の平も、手の届かないところへ行ってしまったことさえも、しばし和らげてくれました。
右目の失明はもう治りませんが、今でも高速を飛ばし、定期的に眼科専門医の先生に診てもらっています。そして、朝夕2種類の眼圧を下げる目薬は欠かせません。
時々よろけるようになった今日この頃、おばあさん猫ですが、健やかでいることを祈念しています。